モトコンポ クラッチシュー軽量化
モトコンポ標準のクラッチシューをドリルで肉抜きして軽量化することにより
発進時の加速力と登坂力をUPしました(^o^)
このクランクケースカバーの中にクラッチなど駆動系のメカが入っています。
まずはドレンボルトをゆるめてミッションオイルを抜きます
次に、クランクケースカバーを留めているボルトをはずします。
ミッションオイルが漏れないようにシールしているガスケットが
新しければ、ここで簡単にクランクケースカバーが外れるはずなんですが、
ちょっと古かったのかぴったり貼り付いていてなかなか外れませんでした(^^;)
プラスチックハンマーで叩いてもはずれないので、仕方無しに軽くくさびを
打ち込んで慎重にはずしました。
カバーがゆるむと中に残っていたミッションオイルがかなり出てくるので
作業する場所の下には新聞紙を敷いて汚れないように備えました。
これがクラッチの部分です。 ドライブプレートに付いているクラッチシューが
エンジンの回転数が上がると遠心力で広がってクラッチアウターの
内側に接触することによってクラッチがつながります。
クラッチアウターには、ドライブチェンがかかるスプロケットが
溶接で一体化されており、ドライブチェンを介して後ろの
ドリブンスプロケットへ駆動力を伝達します。
ドリブンスプロケットには、14歯のギアが溶接されており、
75歯のファイナルギアにエンジンの回転を減速して伝えます。
ファイナルギアーの軸はそのまま後輪の軸になっています。
このドリブンスプロケットを、チェーンがかかっている部分の歯数が
少ないものと交換できれば、モトコンポの最高速を上げることが
できるんですが、残念ながらギアーの軸としっかり溶接されて
いるのでスプロケットだけを他のものと交換することは難しいようです(^^;)
この部品を新規購入して、溶接されているスプロケット部分だけを
削り落とし、交換したい歯数の少ないスプロケットを新たに
溶接すれば可能でしょうが、手間がかかりそうなので
実行は見送ることにします(^^;)ゞ
ドライブプレートをはずすとこんな感じです。
ドライブプレートをはずすには「ドライブプレートプーラー」という工具が必要です。
これは、ドライブプレートに2つ空いている穴にシャフトを引っかけて
真ん中のネジを回してドライブプレートの中心軸に押しつけていくことにより
ドライブプレートをひっぱって抜く工具です。
クラッチシューはバネで引っ張られています。このバネはすごく強くて
手で引っ張ったくらいではなかなか伸びません(^^;)
ドライブプレートはクランクシャフトの軸についていて、
エンジン回転と同じ回転数で回ります。
その回転によって生じる遠心力でこのバネが伸び
クラッチシューがクラッチアウターに接触します。
よって、このクラッチシューを軽量化することによって、
遠心力で生じる外向きの力を減少させて、クラッチシューが外側に広がる
回転数を上げることができます(^-^)
そうすると、よりエンジンのパワーのあるところでクラッチがつながるので
スムースに発進することができるようになります(^-^)
また、クラッチが切れる回転数が標準より高くなるので
登坂時に車速が遅くなって来ても、十分パワーのある回転数で
半クラッチ状態になるので登坂力もUPします(^o^)
ボール盤でクラッチシューの肉抜きを行いました。
あまり大きな穴をあけてクラッチの強度が落ちてもいけないので
φ4mmのドリルで5個の穴をあけました。
あとは、分解時と逆に組み立てていって、新しいガスケットをつけて
クランクケースカバーを元通りに固定すれば作業終了です(^o^)