ということで、モトコンポのエンジン焼き付き修理2回目の報告です;(-^^-)ゞ
いつもいろいろとお世話になっている近所のバイク屋さんの作業場の一角を
お借りして、常連さんにも手伝っていただきながら、楽しくワイワイとやりました(^o^)
まずはマフラーをはずして、シリンダーヘッドのボルトを4本弛めてシリンダーをはずします。
ドキドキしながらシリンダー内面とピストンを見てみると、これがもう見事に傷が
入っていました(^^;) 1回目焼き付いたときよりも大きな傷がついています(^^;)
(左画像がシリンダー内面の傷、右画像がピストンの傷です)
やっぱり、やむを得なかったとはいえエンジンを再起動して走らせたから
仕方ないですね;(=^^=)ゞ 傷はぐるっと4カ所(ちょうどピストンの肉厚のところ
です。一番熱膨張するところですね(^^;))にきっちりついていました(^^;)
ピストンについていた傷は、爪でひっかくとガリガリとかなりひっかかるくらい深く、
あきらめて予備でもっていた新品と交換することにしました。
もちろんピストンリングも交換です。
新品のピストンは、シリンダーとの隙間が小さいので、とくに焼き付きやすい4カ所を
丁寧に紙ヤスリ(800番)で磨いてほんの少し他の部分よりも痩せさせました;(=^^=)ゞ
下端の端面も熱膨張で外側にめくれ上がってくるとシリンダーに引っかかりやすく
なるので、角をルーターで削ってきれいに整形しました。
シリンダーは、紙ヤスリ(800番)にオイルをつけて丹念に磨いて傷を落としていきました。
(ず〜っと磨いてくださった常連のWさん、ありがとうございました!(^o^))
みんなで、ワイワイ楽しくバイク談義をしているうちに傷もきれいにとれました(^o^)
ここで、店長さんがちょっとした技を教えてくださいました(^o^)
モトコンポのボアアップ用シリンダーは、ノーマルの φ40mmのものをボーリングして
φ43mmに拡げたものなのでポートの位置がノーマルよりも少し下に下がっています。
(下図で説明しているように、ポートは下向きに開口しているため
シリンダー径を拡げるとポートの開口部の位置が下がります)
このため、ボアアップシリンダーを使用すると排気タイミングがノーマルのモトコンポと
比較して遅くなってしまいます。 2サイクルエンジンで排気タイミングが遅くなると
充分に排気が行われずにその結果吸気量も減少し、せっかくボアアップした
シリンダー容量も活かしきれていないことになってしまいます。
この問題は排気ポートの位置を上げれば解決します。
ということで、排気ポートの上側を少し削って排気タイミングを早めました。
(※【注意】排気ポートを削りすぎてタイミングを早めすぎると極端にパワーダウン
してしまうので、それ相当の覚悟が必要ですよ;(=^^=)ゞ 充分にピストンを押しきって
いない内に排気が始まるとパワーが抜けてしまいます(^^;))
図で簡単に説明すると下図のようになります。
このちょっとした排気ポートの加工がものすごく効きました(^o^)
外観をノーマルの状態に戻して(改造点は、ボアアップ、キャブ交換、メインジェット92番使用、
クラッチシュー軽量化、排気ポート加工をおこなった状態です)最高速は45km/hまで出ました。
さらに、エアクリーナーを元通りデイトナのパワーフィルターに換えたら、
なんと50km/hまで出てしまいました(^o^)(リアタイヤは8インチのままなんですよ(^^;)
特に中速から高速にかけてのトルクが太くなったように感じられます(^o^)
焼き付いたときにはガックリ来ましたが、今回の修理でさらにパワーアップできたので
結果的にはよかったなぁということになっちゃいました(笑);(=^^=)ゞ
そうそう、そういえばぼくの使っているデイトナのパワーフィルターは
まだ画像で紹介していなかったのでついでに載せますね。
銀色の泥除けはアルミ板を加工して作りました。 リアタイヤを10インチに
するためにリアのタイヤカバーを少し切り欠いているので、タイヤの跳ね上げた泥がフィルターに
つかないようにするためのものです。