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1周年記念医療講演会

                           10月14日、打田生涯学習センター
 時折、爽やかな秋の風が吹いてくる会場には35名の会員や一般の方々が参加しました。なかには新宮東牟婁地方や伊都地方の患者会からも参加者があり、きほくの1周年に花を添えてくれました。
 はじめに吉村由里子会長から「大勢の参加をいただきありがとうございました。無我夢中の一年でしたが皆さま方のご協力をいただき無事1周年を迎えることができました。この一年は難病対策から潰瘍性大腸炎とパーキンソン病が外されようとする危機がありましたが、患者会の運動によりこれを食い止めることができました。私たちのきほくはまだまだよちよち歩きですが、これからも広くきほくの会を知っていただき、患者家族が孤立することのないよう頑張ります」と、挨拶があり、岩出市代表の吉村太一郎さんの司会ではじめられました。
 第一部の記念講演では和歌山社会福祉専門学校校長の中世古博幸氏に「薬を学び正しくつきあう」と題して講演いただきました。(写真下左)病院の薬と市販薬の違い、薬の大きさと薬の袋は誤嚥や飲み込みやすさを考えてる事、薬の種類が多いときは一包化にしてもらうこと、風邪薬の葛根湯は本来肩こりの薬で、毛髪剤リアップはもともと血圧の薬だったこと、薬についての心配事や分からないことは薬剤師などにしっかりと聞くこと・・・など、丁寧で分かりやすくお話しいただきました。
 第二部の「日ごろの療養不安についての話し合い」では、中世古博幸氏と岩出保健所の小川政予保健師に助言者として加わっていただき(写真中央)、参加者の相談にのっていただきました。重症筋無力症の患者さんからステロイド薬の副作用についての質問や、パーキンソン病の患者さんからは薬の飲みやすい方法、便秘解消法などについて話し合われました。また、膠原病患者さんから「食べたい」という副作用とどう闘ったらいいのか、多発性硬化症の患者さんからは眠剤やうつ病の薬などの副作用や依存性について真剣な話し合いがされました。さらにはパーキンソン病の患者さんが薬物治療をやめていくような治療を行っているが、この方法は大丈夫なのかなど、参加者からも積極的な意見が出され、大変有意義な話し合いになりました。はじめてきほくの会に参加した女性は「今日ここに来るのもしんどくて悩みましたが、子どもが連れてきてくれたので参加することができました。いろんな話が聞けて本当に来て良かったです」と感想を述べてくれました。
 最後に紀の川市代表の保田茂樹さんから「きほく設立1周年を記念し、中世古博幸先生には薬について分かりやすくご講演いただき、また岩出保健所の小川保健師さんには療養の不安などに助言をいただき、参加者ともども交流いただきました。ありがとうございました。これからも患者家族が安心して暮らせるような地域をめざして頑張りたいと思います。本日はありがとうございました。」との終わりの挨拶があり、盛会のうちに終了しました。

(写真左から)中世古博幸氏、小川政予保健師、(写真右)参加者たち

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