兼六園



兼六園、日本3名園のひとつで、言うまでもなく金沢を代表する観光地です。金沢城と並んで金沢の中心近くに位置します。
名前は、宋の時代の書物「洛陽名園記」に由来し、「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六つを兼ね備える」ことから兼六園の名がつけられたといわれています。金沢観光で、兼六園に行かない人は少ないことでしょう。
兼六園は、季節により、その表情もまた変わってきます。季節の移り変わりも伝えられれば、と思っています。

徽軫灯篭と霞ヶ池

兼六園の一番の見所です。名所中の名所ですね。兼六園に来た人の多くがこの場所で記念写真を撮ります。定位置はこの橋の上。霞ヶ池を背景に徽軫灯篭を入れて写します。観光シーズンには、記念撮影の順番待ちになるところです。でも、少し待てば無人の写真も撮れます。この徽軫灯篭を池の反対側から写した写真も載せておきます。記念撮影の人が多くいるのが良く分かりますね。
この場所、観光客が互いに撮りあっているのをよく見ますが、ここには写真屋さんもいます。お客のカメラで写真を無料で写してくれます。でも、一緒に大型のカメラで写してもくれ、その場でプリントしてくれます。これは有料で1枚千円。無理に買うことはないですが、良ければどうぞ、というところでしょうか? で、意地の悪い私は、そのとき持っていたフルマニュアルのフイルム一眼レフで頼んでみようか? なんて思ってしまいました。そう思ってから写真屋さんの声を聞くと”お客様のお手持ちのデジタルカメラで無料で撮影いたします”と。まさか私のカメラを見て言葉を変えた? そう思えてしまう呼び声でした。ま、プロとはいえ、今の人がクラッシックカメラに近いカメラをスムーズに扱えるとは思っていませんが・・・。

霞ヶ池のもうひとつの名所、唐崎松です。枝が低く、霞ヶ池の上に伸びています。テレビでもご覧になったことがあると思いますが、冬の兼六園の名物、雪釣りでこの松が紹介されていることがよくあります。

さて、兼六園は金沢城の庭園です。当然、戦のことも考えられています。兼六園と金沢城の間には堀がありました。現在は道路になっています。霞ヶ池の水、いざとなるとその水を掘りに一気に流し込める構造になっているそうです。これにより堀の水位を上げ、守りを固める仕組みです。優雅な霞ヶ池ですが、有事に備えたものなのですね。

徽軫灯篭と虹橋です。
虹橋、多くの人がここで写真を写しています。
池の反対側から撮影しました。
多くの人が記念写真を写そうとしていますね。
唐崎の松です。
池に大きく張り出しています。
唐崎の松付近からの眺望です。
これも兼六園の六勝の一つ、となります。


噴水

現在の公園によく見られる噴水ですが、兼六園にもあります。江戸時代の名園にはそぐわないようにも思える噴水ですが、これは日本最古と言われている噴水です。霞ヶ池から引かれた水を落差による水圧で噴き上げています。高さはそれほどではありませんが、どこかやさしい噴水ですね。

兼六園と着物
園内で見かけた着物姿の女性です。いろいろ差し障りもあると思うので後姿です。兼六園での着物、とても似合いますね。
金沢では、有料で待ち歩きの着物を貸してくれるところがあります。金沢は着物の似合う町。いかがですか? 



写真撮影: 2009年9月

金沢名所案内に戻る 金沢散歩に戻る