所在地     石川県加賀市作見リ1−4
     入館料     310円
     休館日     毎週火曜日(但し祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日、年末年始
     交通手段    JR加賀駅 駅前。
             片山津ICから約15分(隣のショッピングセンター、アビオシティ加賀の駐車場利用可能)
     TEL     0761-72-8787
     備考      

館名を見ると、貸しギャラリーのような感じである。実際、企画展示室がかなり広く、市民の作品展示などに広く利用されているようだ。だが、常設展示もある。常設展示は、”九谷焼”。実は、この加賀市は古九谷を始めた大聖寺藩なのである。

さて、九谷には、緑、黄、紫の三色、もしくはこれに紺青を加えた4色で器全体を埋めて文様を描く青手と、これに赤を加えた5色で描く色絵の2つの様式があった。そして、古九谷廃絶後、金沢や小松、そして加賀で復興し、そのなかで赤絵が生まれ、一時は赤絵一辺倒となったものの、大聖寺藩により、青手が復興した。そんな、九谷の変遷を追った作品が、このアートギャラリーの常設展で見ることが出来る。

ここの作品は、実はそれほど多くはない。だが、それ故に、一つ一つの作品をゆっくりと落ち着いてみることが出来るように思う。大きな美術館では、なんとなく次を急ぎたくなるときもあるのだが、ここではそれが全くない。これは、一つには、名品が揃っているからかもしれない。ゆっくりと一つ一つを見、解説で九谷焼の流れなどを学び、それを再度作品で確かめる。時にはちょっと戻ってもう一度解説や作品を見直す・・・。そんな感じでゆっくりと眺めたくなる。そして、気が付くと九谷焼に関する知識が深くなっている・・・。そんな美術館である。

最終訪問日 1999年12月5日

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