住所 石川県金沢市清川町2−6
入館料 500円
休館日 なし? 但し挙式等で見学できない場合あり
交通手段 JR金沢駅よりバス片町下車(広小路等も利用可能)
北陸自動車道金沢西ICから15分程度
TEL 076-226-8851
備考
ステンドグラスは、聖書の内容を字の読めない人などにもわかりやすく説明するために始まったという。だから、教会とは切っても切れない関係にある。そういえば、ステンドグラスというと教会 、あるいはキリストなどの宗教的な図柄をまず思い浮かべたりもする。
さて、この美術館は、実は教会そのものである。教会の礼拝堂に19世紀に造られたステンドグラスを移し、これを公開しているものだ。(但し、日曜等に礼拝が行われているかどうかは不明)
入り口で受付を済ませると奥に案内してくれる。まずは正面の3枚。これはイギリスからのもの。キリストや聖母マリアなどが描かれている。宗教的な重々しさを感じると同時に、美術品としても美しさ感心する。普通の絵と違って透過光で見るからだろう。絵自体が光っているのだから、色彩感覚が全然違う。これらの作品は、ガラスに描き混んで更にガラスで覆うように焼いたものだという。だから、絵画的な細かさや表現力がある。
次は2階に案内される。ウィリアムモリスのデザインによるステンドグラスがある。だが、これは美術品扱いで、窓にはめ込まれているわけではなく、照明で見せてくれる。ちょっと残念な気もするが、
その美しさには感心する。この部屋の窓にもステンドグラスがあるが、これは切り絵的な感じである。着色ガラスを切って繋いだような雰囲気である。ただ、これも100年以上前のものだそうだ。絵画とはまた違った美しさを感じる。
ここでもう一度最初のステンドグラスを今度は上から見下ろす。同じものなのに見る角度によってずいぶんと雰囲気が違うもの、と不思議に思う。案内はここで終わり。
あとは自由に見て回る。教会の窓にはすべてステンドグラスが飾られている。やはり引かれるのは色の美しさである。特に青や紫。そして赤。絵の具ではこういう色は出せないな・・・。と痛感する。ステンドグラスは工芸的に見ていたのだが、やはり芸術の世界に含めるのが適当かな?
などと思う。
もう一度1階に戻る。ここの窓にも沢山の作品がある。丁度次の見学者への説明が始まっていた。それをもう一度聞きながら眺める。絵が宗教的だからか、それとも教会だからか、何となく心が澄んできたように感じる。ガラスと同じように・・・。
さて、ステンドグラスは外の光で眺めるから、季節や時間、天候などによってずいぶんと感じが違うという。特に夕方は赤みがかった光となるので、表情なども違って見えるという。これは何回か訪問してみて確かめたいと思う。