うなづき友学館

 

yuugaku.jpg (10907 バイト)

所在地     富山県下新川郡宇奈月町下立682
TEL       0765-65-1010
入場料     300円
休館日     月曜日、祝日の翌日、毎月末日、年末年始
交通手段    富山地方鉄道下立駅から5分
          北陸高速黒部ICから約5分
備考

 日本三大奇橋といえば、岩国の錦帯橋、大月の猿橋、そして宇奈月の愛本刎橋であった。現在の愛本橋は残念ながら刎橋ではなくなっているので奇矯とはいえないのだが、かっての刎橋は猿橋と同じ構造で、猿橋の2倍の長さもある見事な橋であったという。その愛本刎橋の1/2の模型が、この資料館のメインである。縮小模型とはいえ、展示室一杯の大きさであり、下から見上げるとその大きさに驚いてしまう。自然の中で見る橋と違って室内だからよけい大きく感じられるのだろう。使っている木も非常に太い。しかし、考えれば愛本刎橋はもともと猿橋の倍の長さなのだから、1/2にするとちょうど猿橋と同じ大きさではないか・・・。これは、模型とはいえ立派な橋だ。

 この、橋の展示室では、映像展示もある。黒部川の治水、そして架橋。橋のない頃は、幾筋にも分かれた黒部川に分断されたこの地が交通上の相当の難所であったことがよく分かる。水の多い時季には、決死の覚悟で渡ったことだろう。そして、お光伝説。これは、橋の近くの茶店の美しい娘お光が、橋の袂に住む大蛇に嫁ぎ、これを親に知られて川に姿を隠すという悲しい伝説である。この、お光を祭る愛本姫神社のご神体は、「花魁」の版画だという。この絵は、ヨーロッパに渡り、ゴッホが模写したことでも有名である。この複製も見ることが出来る。

 さて、見学の後にはすぐ近くの愛本橋に是非足を運びたい。橋自体は近代的な物に変わっているが、新しい橋の上流にかっての刎橋が架かっていた。そのすぐ下は、黒部川の濁流が渦巻いている。ここから見る黒部川は、本当に荒々しい。技術が大きく進んだ現在でも、橋脚を立てるなんてとても考えられないだろう。見ていると本当に恐ろしく感じられる。川底の大蛇ににらまれたように・・・・。

最終訪問日 1998/8/4

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