所在地 石川県河北郡内灘町字宮坂に455
TEL 076-286-1800
入場料 200円
交通手段 北陸高速金沢東ICから約15分
備考
展示は、粟崎遊園から始まる。内灘町に、かって北陸の宝塚ともいわれるような、大きなレジャー施設があったという。それが粟ヶ崎遊園である。その、粟ヶ崎遊園に関する資料から展示が始まる。少女歌劇団に、温泉、大すべり台(いまならジェットコースター相当か?)、そして動物園などもあったという。当時の感覚からすれば、これはまさに宝塚に匹敵するような施設だったに違いない。残念ながら、いまは住宅地となり、面影もない。これほどの施設が発展して今も残っていたら・・・ちょっと残念な感である。
ここには、粟崎遊園の模型やパンフレット、そして浅野川電鉄(現北陸鉄道)の切符なども展示されている。
続いて内灘闘争。米軍の砲弾試射場にまつわる住民運動の展示なのだが、これも今の内灘海水浴場などからは想像もつかない。今も海水浴場に至る道には”鉄板道路”の名が付けられている。これは、試射場当時、試射場に向かう車両が沈まないように鉄板が敷き詰められていたことから名付けられたという。この名前、由来を知る人は少ないかもしれないが、大切にしたいものだ。
そして、現在の内灘といえば、毎年五月に開かれる凧のまつりだろうか。広い海水浴場にもなっている内灘砂丘。この広い砂浜一杯に凧が揚がる”世界の凧の祭典”。そして、週末ともなるとスポーツカイトのフライヤーなども集まってくる。これらは、内灘の新しい文化として定着している。
3番目の展示室は凧の展示である。吹き抜けとなったここには、日本各地の凧が飾られている。一番目を引くのは隣の富山県、大門町のだるま凧だろう。このほかにも、伝統的な絵柄の凧が並ぶ。そんな中に、スポーツカイトが置かれているのは内灘ならではの展示だろうか。ここで2階に上ると、中国の凧が並べられている。連凧の他、美人画の凧、鳥の形の立体凧。揚げるのを止めて部屋に飾っておきたくなるようなものばかりだ。
最後の展示室は文化財や漁業、北前船関連の展示となる。なんだかここでようやく普通の博物館になったような感じがする。