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ほくほく線

 事情により急遽東京に帰省。「はくたか」の車内が異様に寒かった。同じ車両のうしろの方とは10度ほど気温が違ったらしい。
 帰りの予定が変更になったため、東京で「みどりの窓口」を捜したがなかった。何か違う名前のところで指定席を変更した。JR 西日本と東日本では違うのか。今まで気がつかなかった。
 帰りの「はくたか」は暑かった。うしろのほうは寒かったらしい。(東京から越後湯沢経由で金沢へ行く途中に通る)「ほくほく線」区間で列車の待ち合わせがあった。トンネル内の待避線で停止していると、突然、耳にものすごい圧迫感があり、しばらくして前方から列車の音が近づいてきた。単線のトンネル内の空気を、すれちがう列車が押し込んできたのだろうか。飛行機などではわりと平気なほうだが、これはかなり強烈だった。

 長いトンネルを抜けると突然雪国になるのは、上越新幹線でも実感できる。さすがに富山あたりまでくると量は減るものの、この分では金沢まで積もっているかと覚悟した。ところが、金沢まであと数分というところでみるみる雪が消えて道路があらわれた。そういえば以前、福井のほうから金沢に向かったときもそうだった。
 駅から乗ったタクシーの運転手さんは「天気予報は大げさだ」という。どうも金沢だけがわずかに暖かいように思える。だから町ができたのか。それともヒートアイランド現象か。
 とはいえ、寒波はきていて、その後は一応雪が積もった。新聞には「日本海側大雪」とあり、結構列車も遅れたりしたようだが、影響を受けなくてラッキーといったところ。


年賀状

 諸般の事情(オカリナと関係がある)で年賀状にとりかかるのが遅くなってしまった。それでもやっとペンをとった瞬間、親から電話が。「インターネットで毒物が配布されているそうだが」。いや、だからそれはお金を出して申し込んだ人だけだってば。
 なぜか、バカな間違い(1998年と書いてしまうとか)をしそうな予感がするので、精神統一のためCDをかけた。ところがCDラジカセからはバリバリと雑音が。しかたがないのでディスクマンに小さなパッシブスピーカーをつなぐ。こちらの方がよほどましだ。しかし、CDラジカセがこのままだとカセットをステレオで再生できるものがなくなってしまう。そういえばこの辺にオーディオ製品のカタログが。いやそうではなくて、今は年賀状を。ああっ、元日につかなかったらごめんなさい。


公式ガイドブックのうらみ

 春に買ったゲームボーイ版「ゼルダの伝説」。面白くてハマったが、古いソフトのため、攻略本がいくら捜してもない。あちこちから情報をあつめ、やっとクリアした。その途端、ゲームボーイカラー対応のリメイク版が出ることになり、攻略本も(あたかも前からそこにあったかのごとく)店頭に出現した。もうクリアしてしまったからいらないけど、でもやっぱり買ってしまう。発売から5年もたってから買ったのだから、あと半年待てばよかったのか。
 かたや「ドラクエモンスターズ」。公式ガイドブックを待ちわびつつほとんどの情報はネットや雑誌から入手してしまったが、やっとTRCの「今日の新刊」情報に登場した。「公式ガイドブック上巻」。……上巻? ゲームボーイソフトの分際で、上下巻なのか?(まさか「中」はないと思うが) しかも上だけで千円近いなんて。そんな、ひどい……。


オンライン書店

 今までは会員登録なしで単発の注文を受けてくれるところを利用しただけだったが、最近は本の検索・注文サービスも充実してきたようなので、本格的に使うとなればやはりどこかの会員になった方が便利かと思い、あちこち覗いてみた。
 データベースが充実していて登録が面倒でなくてフォローがしっかりしていて手数料が高くないところ……と思って捜すと、なかなかそんな都合のいいところは見つからない。
 会員以外は制限つきの検索もできないので、実際どんなデータベースなのかわからないとか、データベースは巨大だが私の目的とするジャンル(洋書のSF・ファンタジー・娯楽小説)は苦手らしいとか、本があることはわかるが、どの版なのかわからないとか、全国チェーンの店舗で受け取れるサービスがあるが、日本海側最大の店舗はリストにのっていないとか……で、いろいろあった中でとりあえず KINOKUNIYA BOOKWEB がわかりやすそうだったのでオンラインサインアップしてみた。
 が、手続き完了のメールがなかなか来ない。最近申し込みが多く、混雑しているらしい。そうしている間に急に円が高くなり、IDが来た時には注文しようと思っていた本の値段が1割以上安くなっていた。人間万事塞翁が馬……?


インターネットバンキング

 銀行に行ったついでに、「インターネットバンキング」の説明書をもらってきた。大口の預金でもなければメリットがないのかも、などと思いながら読んでみたが、まったくそれ以前の問題として、相手にされていないことがわかった。「ペンティアム 133MHz 以上が必要です」。


青じそコンポート

 喫茶店で、スポンジとババロアの台にクリームとフルーツをたっぷりのせて緑の葉っぱを飾ったケーキがあったので、よく考えずに注文した。いざ食べようとしてよく見たら、緑の葉っぱは「青じそ」だった。最近こういうのがはやりなのだろうか? 聞いたことないけど。生クリームと青じそのハーモニーは……まあ、なかなか「興味深いお味」だった。


間抜けな話2

 またまたコンサート会場を間違えてしまった。今度は、「文化ホール」に行くつもりで「市民芸術ホール」に行ってしまったのだった。モギリのところで「えっ、ここって『文化ホール』じゃなかったっけ」
 「文化ホール」はSF大会(i−CON)の会場に使われたところで、JALホテルの建物にある「市民芸術ホール」とは場所も規模も全然違うのだった。しかしなんとなく名前がまぎらわしい。いや、よく考えれば全然違う名前なのだが、いつのまにか取り違えていたらしい。
 このあいだのこともあるので、注意していたはずなのだが、暑さのせいだろうか。


みそかつ丼

 ときどき行くとんかつ屋で、「みそかつ丼」がメニューに登場していた。見たところはソースをかけてキャベツを添えた「とんかつ」をそのままご飯にのせただけのようだが、食べてみると、みそと生姜の味がして比較的おいしかった。同時に「ソースかつ丼」も登場していたが、サンプルはひとつしかなかった。見た目は両方とも同じなのだろうか。


間抜けな話

 オーケストラアンサンブル金沢のコンサートに出かけた。開場の時間を少しすぎてから行くと、会場の前には誰もいない。 おや、もうみんな中に入ってしまったのかな? それにしてもずいぶん静かだし……入り口は閉まっていてカーテンがおりている。げげっ、日にちを間違えた?
 チケットを出してよく見ると、日にちはあっていたが、会場が違っていた。オーケストラアンサンブル金沢の特別公演はいつも同じホールだが、今回だけは違っていたのだった。いつもと同じと思いこんで確認を怠ったのが敗因であった。
 幸い、本当の会場は歩いていける距離のところで、開演には間に合ったが、上り坂の道で思いがけない運動をしたので、会場について曲(モーツァルト)がはじまると、気持ちよく眠ってしまいそうになった。でも冷房が寒かったので目がさめた。


愛機ついに引退か

 このところ調子が悪かった初代98ノート(9801n CPU:V30 8MHz)が、とうとう完全にお陀仏になってしまった。PC-VAN のログ、家計簿、本のリストなどの一部が道連れとなった。「ちゃぶだいトップ機」として10年近くも活躍してくれたのだが、あれだけ(過激に)愛用すればそろそろ壊れても仕方がないかもしれない。
 後継機としては B5ノートを買うか? 中古の 9801NA/C を都合するか? でも今までの98ノートが一番便利だった。タイムマシンがあったら、新品の 9801n を買いに……いやいや、いくらなんでもそれはないが。


「ホームページ」は間違い?

 ある本を読んでいたら、「ホームページ」とは、ブラウザの中の小屋みたいな絵のところを押すと出てくるページのことで、ここにお気に入りのリンクなどを集めたページを設定している人が、「私の『ホームページ』を見てください」と公開したことから、プロバイダに登録しているページのことをホームページと言うようになったが、もとをただせば誤用であるということが出ていた。厳密には「Web ページ」と言うのが正しいとしても、今さらどうにもならないかもしれない。そういえば、URL のことを「ブックマーク」と言う人もいるらしい。

 だいたい、「Web ページ」というのは言いにくいし、そうだ、この際「電脳」と同じように中国語から借用してはどうだろう。中国語では Web ページは「網頁」。「モウケツ」と読めば短くて言いやすいし、ほかの漢語と聞き間違えることもなさそうだ。「ページの意味のときに、ケツと読むのは正しいのか?」などとツッコミが入りそうだが、そこを何とか。いいと思うけどなあ。モウケツ。


「聖書の暗号」

 人気のある本らしく、図書館の所蔵数7冊が全部貸出し中という状況だったが、やっと1冊あいたので借りてきた。面白い。まず聖書のテクストだが、「現在ある原典のヘブライ語による聖書はすべて一字一句同一である」という。それはユダヤ教の聖典(11世紀ごろまでに確定されたマソラテクスト)だからであり、正典と認められるものは一種類しかない、その一種類が正典であるという意味ならば間違ってはいないだろうが、予備知識のない読者には、あたかも異本が一切存在しないかのような印象を与えるだろう。うまい書き方である。

 限られた分量のテクストに、人類の歴史のすべてが記述されていることについて、「理論的には、暗号化の可能な情報量に限界はありません」「有限のデータ・ベースでも、無限の組合せと順列が可能だということである」……無限の順列組合せが可能なら、「0と1」からでも、あらゆる情報が取り出せてしまうのでは……。

 「暗号表」はシークワードパズルのようなもので、「大地震」と「日本」が読み取れるという暗号表を見ると、「日本」(yodh,pe,nun)のすぐ下には4文字おきに「インド」(he,daleth,waw)、左上には斜めに「リビア」(lamedh,waw,beth)、右上には「ネパール」(nun,pe,lamedh)、その上に「中国」(samekh,yodh,nun)さらに右には「ギリシャ」(yodh,waw,nun)という国名も読み取れるような気がするのだが、これらが丸で囲まれていない理由はわからない。

 「聖書の暗号」研究所(仮称)では面白い試みがおこなわれていて、また関連情報のリンクもまとめられている。欽定訳聖書から「ビル・ゲイツ」と「MS-DOS」などという組み合わせが発見されるという話が面白かった。


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