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qwerty の神話

 昔、はじめて使ったタイプライターは手動で、あせって打つとよくキーがからまった。で、「昔のタイプライターは、あまり速く打つとキーがからまりやすかったので、よく使うキーをわざと打ちにくいところに置き、適当に遅くなるようにしたのが現在の qwerty 配列」という話をきいて、そうなのかと思っていた。しかし、The QWERTY Connectionというページによると、それは qwerty に関する「神話」のひとつなのだそうだ。実際には、連続して打たれることの多い二個のキーを離して、からまりにくいようにした結果、あの配列になったわけで、電子タイプライター以後は、最も有効な配置ではなくなった、ということなのだろうか。「遅くするため」と同じことではないけど似てはいる。でもやっぱり違うか。


図書館あれこれ

 ほぼ1ヵ月ぶりに図書館に行ったら、端末のモニタがが全部液晶になっていて、カウンターが驚くほどすっきりしていた。いいなあ。
 javascript の本は図書館に置いてないようなので、なぜだろうと思っていたが、実はちゃんとあった。C言語や unix の本は「総記」のところにあるが、java、javascript、電子メールなどの本は「通信工学」のところに並んでいるのを発見。十進分類法は難しい。


触手が動く

 最近、「触手が動く」という表現を時々見かけるような気がして、infoseek で検索したところ、400件余りヒットした。
 いくつか見たところ、イソギンチャクについて解説した文もあるが、「興味をひかれる」「ちょっと欲しい(見たい)と思う」というような意味で使っているページが多数派のようだ。「触手を動かされる」もある。
 気にしているのは私だけではないとみえて、「食指が動く」の間違いとして指摘したページもある。そこではうっかりした人の勘違い、と思われているようだが、どうも状況はそんなものではなさそうだ。京極夏彦『姑獲鳥の夏』にも「僕は琴線にふれたものしか触手が動かないんだよ」とあるところをみると、すでにこの表現は市民権を得ている。
 と、ここでふと気がついて辞書をひいた。意外や広辞苑(第四版、第五版)に出ている。

 触手が動く:野心を持ち、何かに働きかけようとする気持ちが起る。

 第三版には出ていなかった。実際の用例とはちょっとニュアンスが違うような気がするし、「食指が動く」(物事を求める心が起る)との関係もよくわからない。「触手」を使っている人たちは、「食指」とはニュアンスを使い分けているのかどうかも謎だ。

 そのリアルな説得力を考えると、「食指」の誤りとはいいきれない気がするし、「触手をのばす」から発展してきたものとも考えられるが、やはりどこかで「食指」が関係しているような気がする。とにかく、面白い表現である。


巨大ゼンマイの謎・解決編


 その後、また兼六園に行った際、正面入口近くに緑の草がたくさんしげっているのを発見。前からこんなのあったっけ……。もしやこれが……? と思っていると、ちょうどうしろを通りかかった年配の人の団体が口々に「ゼンマイ」と言っているではないか。ではこれがそうなのか?

 これはたしかに巨大。1メートルよりもっとあり、人の背丈に近い。でもすごいのはその量と密度だ。ちょっとした草原のようにざわざわと風に揺れている。この緑のかたまりが「ゼンマイ」と言われてもちょっとイメージが違うが、とにかく大きすぎて、多すぎて目に入らなかったわけだ。


WorkPad

 Palmシリーズの日本語版「IBM WorkPad」を購入。意外な形でIBMユーザーになってしまった。
 PDAというか、チビマシンにはずっと前から関心があり、今までも、ZAURUS やモバイルギアや HP200LX、その他いろいろが出るたびに気にしてはいたのだが、どうもピンとくるものがなかった。次のモデル……、と思っていると、次のモデルは機能やデータ容量が少し増えた分、体積・重量・価格も少し増えている。型落ちを安く買えるような店も近くになく、見おくっているうちに、この図体と値段で何故 CE しか動かない? というところまで育ってしまうものさえある。こうなるともう検討の余地はなくなってしまう。

 何が理想かといえば、「中がのぞけるフロッピーディスク」のようなものだ。身につけていることを意識しなくていい大きさと重さで、テキストファイルが入れられて、閲覧でき、限定的なものでいいが編集機能もある。立ったままで使えて好きな時にメモでき、あとでその内容をパソコンで利用できる。WorkPad はまったくその通りとは言えないが、かなりそれに近いと思えたので、購入に踏み切った。
 理想のチビマシンは、特にゲームなどができる必要はないが、WorkPadはたまたま、ゲームもでき、フリーウェアも充実している。とりあえず上海風ゲームをやり倒して同梱の電池を使い切る(形が似ているゲームボーイにくらべると電池は長持ちする)。

 パソコン接続キットは、動作環境が「Pentium 搭載の DOS/V 機」とあったので、やや心配だったが、9821(X-mate) のセカンドシリアルポート(9ピン)に接続でき、問題なく動作した。ただしデジカメ・音源との共用はむずかしいので(毎日本体をひっくりかえして筋肉を鍛える気はないので)対策を検討中。


巨大ゼンマイの謎


 松楓庵さんのページの「とぜんそう」に、兼六園に巨大なゼンマイが生えているとの情報があったので、探索に出かけた。まず料金窓口の人にきいてみると、「ありゃー、ぜんまいじゃーないと思うけどねー」という意外なコメントが。それでも一応場所は教えてくれたので、そちらの方にいってみる。林の中に下草がいろいろ生えているが、よくわからない。これかな?と思うものはあったが1メートルもなく、50センチぐらい。
 ううむ。ゼンマイって、シダ植物だよねえ。シダみたいのといえば、これだが、これは30センチぐらい。1メートルの「ゼンマイ」はどこにあるのだろう……。


ギリシャ数字の謎

 朝日新聞に連載されているパソコン初心者向けコラム「トラの穴」の少し前の回で、「ギリシャ数字」なるものが出てきた。丸数字や「ギリシャ数字」などの機種依存文字はメールに使わないように、とのこと。機種依存の「ギリシャ数字」とは何のことだろう。「ローマ数字」の間違いかと思われるが、気になるのは、別の雑誌か何かでも「ギリシャ数字」というのを見たような気がすることだ。

 infoseek で「ギリシャ数字」を検索してみたところ、194件もヒットした。ざっと見たところ、最も多いのは HTML の書式について解説した文書で、<OL>(番号付き箇条書き)に言及しているもの。HTML4.0 で番号のタイプとして用意されている lower roman(i, ii, iii, ...)、upper roman(I, II, III, ...)のことを「ギリシャ数字」と書いている。次に多いのは「ギリシャ数字は機種依存文字である」と述べたもの。ほとんどがこの両者であって、他には、化学でいう「酸化数」は「ギリシャ数字であらわす」というもの、星の名前で「こぐま座α」というときの「α」などをギリシャ数字と呼んでいるものがあった。

 どうも「ローマ数字」の別名としての「ギリシャ数字」はかなり定着しており、朝日新聞に登場したのもそのあらわれと言えそうだ。いったいいつごろ、どこから始まったのだろうか。


WZ EDITOR 4.0 with WZ MAIL

 インストールしてみた印象は、バージョンアップというよりは、かなり違うソフトになってしまった、というもの。シフトJIS ←→ EUC などの変換は、前は「名前をつけて保存」の中にあったのに、今度は「文書の情報」の中に入ってしまった等。
 「html ファイルの編集」関係も、なんだか違うが、まだよく調べていない。
 メーラーの中に、WZ TERM という付録というか機能がついていて、パソコン通信のホストにアクセスできる。VZ ライクなエディタの画面の中にログが流れ込んでくるので、便利なようなそうでもないような。どうしても WIN からパソ通しなければならなくなった場合には、これを使おうかな。


タイ王国製かっぱえびせん

 タイでライセンス生産された「カルビーのかっぱえびせん」がローソンにあったので買ってきた。口にいれた瞬間は国産品とあまりかわりがないが、じわっと辛さがひろがり、いつまでも辛い。美味。

 パッケージ表面のエビは国産品と違って吹き出しがついていて、「SPICY YUMMY!」などと発言している。裏側にはタイの文字と思われるものがぎっしり印刷されているが、下のほうに妙なひし形のマークのようなものがあった。(図)
 わが家でいろいろ検討した結果、このひし形の中に書いてあるのはアラビア語で、「ハラール」つまりイスラム教の戒律に違反しない食品を示す語ではないかと見当をつけた。上の三日月も何か関係あるのかと思ったが、日本語のシールの下から太陽も出てきたところをみると、これはただの絵か。


OFRA HAZA

 深夜の衛星放送の番組を録画して見た。目当ての番組のあとの、詰め物的な音楽番組が一緒に録画されていたので、それもだらだらと見ていたら、何だか印象に残る曲があった。英語の歌詞と、東洋的な非常に微妙な小節のきかせかたとのミスマッチ感が、ちょっともう一回聴いてみたいと思わせる。巻き戻して見ると、"OFRA HAZA/SHADAY" の文字が。聞いたことのあるようなないような名前だ。
 検索してみると、"SHADAY" というアルバムのデータや、タイトル曲が最高傑作であるという意見などが出てきた。だとすると、CDを買ってもこれ以上の曲はないわけだが、と思いつつも、タワーレコードにて購入。他の曲も良かったが、やはり、一瞬流れただけで人をレコード屋へ走らせる力があるのはタイトル曲だけだったかもしれない。

 歌詞カードを見ると、英語のなかに、ローマ字表記されたヘブライ語らしき言語が混じっている(イスラエルの歌手らしい)。"LOVE SONG" という無伴奏の曲は、ソロモンの雅歌の一節「わたしを刻みつけてください/あなたの心に……」を歌詞としたもの。そうと知っていたら、別の興味で買ったかもしれないが、音として気に入ったアルバムの中に、思いがけず入っていたことがなんとなくうれしい。


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