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サンクトペテル<ス>ブルク

 ロシアの都市サンクトペテルブルクのことを「サンクトペテルブルク」と書いた例があるという。この「ス」とは一体何か。まずロシア語の原綴を調べなければならないが、わが家の露和辞典には「レニングラード」しか出ていなかった。ならば、ヤフーロシア……そういうものは今のところないらしい。ともかくヤフーのカテゴリをたどって .ru のつくサイトでそれらしきところをうろうろしているうちに、Санкт-Петербургであることがわかった。これならやはり「サンクトペテルブルク」だろう。しかし同時に、ロシアの英語サイトでは時に Sankt-Petersburg という綴りが用いられていることもわかった。英語辞典に出ている英語形 Saint Petersburg とも、ロシア語の形をそのままローマ字に転写した Sankt-Peterburg とも違う。
 そこで、Sankt-Petersburg で検索してみると、ドイツ語のページが結構出てきた。ということは、とりあえず「サンクトペテルブルク」はドイツ語なのだろう……多分……。


ミリオンバンブー

 「ミリオンバンブー」またの名を開運竹の二百数十円の小さいのを買ってきてジャムのびんにさしておいた。超簡単な観葉植物ということだったが、5ミリほど成長したかと思ううちに、元気がなくなって枯れてしまった。「ミリオンバンブー」で検索すると「水にさしておくだけでOK」「これ以上簡単な観葉植物はない」などの情報ばかりで、あまり枯れてしまったりするものではないようなのだが、残念。やはり寒すぎたのか、根づまりを起こしたのだろうか。

ありし日のバンブー

動物占い

 ああまたそういうのがはやっているのだな、とたいした関心もなかったが、「動物占いの動物の中には一つだけ実在しない動物、ペガサスが含まれている」などと小耳にはさんだので、「じゃあ、きっと私はその実在しないやつだろう」と勝手に決めていた。
 ところがデパートの中に計算のための表が貼ってあったので、試しにやってみたところ、本当にペガサスだった。ちなみに、どの犬にも吠えられる某は猿であることが判明した。
 デパートや書店の「動物占いコーナー」をみると、実にいろいろな商品があるようだったが、よく見ると動物の種類が違う類似品や、便乗企画、動物でもなんでもない占いまで混じっているのだった。

 インターネットではもっといろんなのがあって、プログレ占いというのもあると教わった。思わずバンコのCDを出して聴いてしまった。


「ごんぶと」東西対決

 先日東京へ帰った時に買っておいた「ごんぶときつねうどん」(関東向け)と、近所のスーパーで買った同一商品(関西向け)とを食べ比べてみた。まずカップのふたの(E)(W)のマークで両者は区別されるわけだが、それ以外にも、並べてみると違いは歴然。印刷されている写真のスープの色が違う。原材料名では、東の「魚介エキス」に対し、西は「昆布エキス、魚介エキス、椎茸エキス、肉エキス」。栄養成分表の数値もそれぞれ違い、エネルギーは東が368kcal、西が372kcal。ただ、当然というべきか、「作り方」の説明はまったく同じであった。
 さて、ふたをあけてみると、また大きな違いがあった。液体つゆの袋は、東が紫、西が緑。粉末スープは、東がライトブルー、西がコバルトブルー。油揚げの袋にはキツネの絵がついているが、なんと東は黒いキツネ、西は白いキツネ。油揚げそのものも、東のほうがいくぶん色が濃い。
 じっくり観察した後、作って食べてみる。やはりつゆの色は西のほうが薄め。まず東のほうをひと口飲んでから、西のほうを口にすると、はっきり昆布の味がした。辛さはそれほど違わないような気もするが、西のほうが塩の味が感じられる。東のつゆは甘辛くて、やはり私にとってはこちらのほうがふるさとの味だが、しかし自分で作る時にはここまでは甘くしないだろう。油揚げは見た目と違い、西のほうが味が濃かった。

 関東と関西ではカップめんの味付けが違うらしいという話は、何年も前から耳にしていたが、違うとしても微妙なものだろうと思っていた。しかし実際には、外見も味もずいぶん違う。ここまで違うものなら、もっと話題になってもよさそうなものだが。

 なお、わざわざ東京から持ち帰ったりしたため、親は北陸地方では「ごんぶと」が手に入らないものと思ったらしく、「送ってやろうか」などと言ってくるのであった。


久しぶりの秋葉原

 所用で東京へ2往復した。以前は東京へ行くとあいた時間にあせっていろいろ買い物をしたものだったが、最近は本も CD も服もすべてインターネットで買えるので、あせる必要もなくなってきた。今回は本を2冊ばかり買っただけで、最終的に比較的軽い荷物で東京駅についた。少し時間が余っている。そういえばここ10年ほど、秋葉原へは一度も行っていない。ちょっと寄ってみよう。なんだか昔より秋葉原の範囲が広がったような。T-ZONEという雑誌でよく名前を見かける店があったので、どんなところかと思い入ってみた。出てきた時には大きな紙袋が荷物に加わっていた。なぜだろう……。


2000年問題もどき

 正月早々 SSL を使用するクレジットカードのサイトにアクセスしようとしたところ、「証明書の期限が切れています」というような警告が表示されてしまった。別の通販のサイトでも同じことが起きるところをみると、問題は相手方ではなく、こちら側らしい。そういえばうちのパソコン関連では、2000年問題らしきトラブルは何も起こらなかったが、やっとそれが起こったのか? そう思うとなんだか少しうれしいような……喜んでどうするのだ。
 ブラウザを IE にすると警告も出ず、普通に SSL を利用できるので、問題は Navigator 4.04 にあるとみて、 Netscape のサイトを見てみたが、4.04 は2000年問題には完全に対応済みとのこと。ではいったい何故? 頭をひねっていたら、プロバイダのサイトにちょっとした説明があった。くわしいことは日本ベリサイン社 ベリサイン・ルート証明書期限満了に関するページを見よとのこと。要するに、SSL に関してブラウザがもっているルート証明書には期限があるので、古いブラウザは、ある時点で正常に動作しなくなってしまう。その期日がたまたま年の変わり目だったということらしい。対応策としてはブラウザのバージョンアップしかないようだ。(だいいち、この問題を誰も話題にしていないようなのは、4.04なんて使っているのは私ぐらいだからだろう)
 結局これは、2000年1月1日に起きるが、「2000年問題ではない」ということになるのだろうか。2000年問題の定義を、「不適切な日付処理に起因するもの」と考えれば、それにはあてはまらない。それにしても、2000年になるとセキュリティ機能が正常に使えなくなるブラウザが「2000年問題に完全に対応」しているというのもなんだかむなしい。が、ともかく疑問が解けてめでたしめでたし。


「慰問袋を送りませう」

 年末に正月用品の買い出しにデパートへ。ブックフェアとかいう看板が出ていたので行ってみると古本市で、ついでにこのデパートの「昭和十年代の広告」が展示されていた。「兜も焦す大陸へ……慰問袋を送りませう」。炎熱の大陸の事情を熟知した店員が配置されていて、予算に応じて相談にのってくれるらしい。例としてあげられている商品は、たとえば缶詰では、「バターピーナツ」「ウニ」「ミルクココア」など。他にも時代を感じさせる広告がいろいろあった。もちろんすべて旧字だが、新潟の「潟」だけはつくりが「写」の字体が使われている。当時こちらの方が通用していたのだろうか。「國」も見出しで一ヵ所「国産」があった。

 別の店では「電子レンジOKのコーヒーサーバー」があったので衝動買い。耐熱ガラスときれいな半透明のプラスチックでできている。店頭にはブルーとオレンジしかなかったが、本当は全部で数種類のカラーがあるらしい。どこぞのパソコンと消費者が混同するおそれがあるような色の種類。ハーブティーでもいれようかと思ったが、結局お雑煮のだしをとるのに使ってしまった。


その場しのぎのキーボード

 今回の役に立たなくても、やはりキーボードはあったほうがいいような気がしてきたので、WorkPad 用キーボードを Vis-a-vis のオンラインショップで注文。年末だというのに35時間で実物が到着したのにはちょっと驚く。噂どおりオモチャっぽい外観ではあるが、ちゃんと使えるので、早速大活躍することになった。dvorak 配列に切り替えることもできる優れモノである。(私には別に意味はないけど)
 大きさは本体の三倍ぐらいなので、決して本体といっしょに持ち歩きたくはないが、もし必要なら、それほどの大決心をしなくても持ち出せることは確か。
 Vis-a-vis のカタログにはモデムもあったが、キーボードと同じところに差し込むため両立せず、こたつトップの通信環境には貢献しないので見送り。


(また)パソコンが壊れる

 初代98ノートの引退後、1年半にわたって活躍していた 9801NA/C だが、クリスマスイブに突然電源が入らなくなった。
 2000年問題もあるし、そろそろきちんとバックアップを、と思っていた矢先、結局バックアップされていないかなり多くの文書が HDD 内に残された。
 しかもこれで当面こたつの上で使える「パソコン」は WorkPad だけという心細い状況に。WorkPad の手書き入力はよく工夫されてはいるが、結局手で書くより速くは入力できない。専用のキーボードも発売されているが、せっかく小さい WorkPad なのにそんなものをつけて大きくしてどうする? と思い無視していた。買っておけば、とりあえずテキスト入力には困らなかったはずなのだが。


メイキングオブ年賀状

1) 計画

 年賀状はオリジナルなのを作りたい。パソコンもデジカメもある。しかし、プリンタがない。毎年この季節だけは、プリンタがあったらと思うのだが、買っても置く所もないし、なにしろ 9821 に今さらプリンタを買っても仕方がない。で、例年は結局出来合いのデザインですますのだが、来年はせっかく2000年なのに、そうしてしまうのはもったいないような気がする。
 そこで、写真の現像屋をプリンタとして使うことを考えた。パソコンで作った画像をお年玉つきはがきに印刷してくれるサービスがあるはず。とりあえず近所の店にあった「フジカラーパソコンポストカード」のチラシを読んでみる。
 画像は専用の形式に変換しなければならないらしい。変換機能は、「筆まめ」「筆王」などハガキ作成ソフトにはたいていついているらしいが、あいにくとひとつも持っていない。写真をフジカラーの CD に焼くと変換ツールがついてくるらしいが、コダックしか頼んだことがない。あとは、富士フィルムのサイトからダウンロードするしかないのか。ちょっと面倒だけど……。待て。何か忘れているような気がする。もしかして、月刊アスキーの付録は? いかにもありそう。あるに違いない。12月号の CD-ROM を調べてみる。入っていた。

2) 作業

 道具はそろったので、作業にとりかかる。「解像度が指定できる場合は 300dpi」というと……。よくわからないので、富士フィルムのサイトにあった素材集のサイズ(1100 × 1600ピクセル)にしておく。
 まず背景を MSペイントで作成。「賀正」の文字は富士フィルムの素材集のものを使用。写真と絵には、去年買った『パソコンで絵をかく』(ブルーバックス)の付録 CD-ROMに入っていたツールを使う。写真は25万画素のデジカメで撮ったものなので、わざとさらに粗く処理してごまかした(つもり)。住所と名前のレイアウトは、なぜかデジカメについてきたレタッチ用のソフトが一番使い勝手がよかった。
 再び MSペイントで各部品を背景に貼りつけてできあがり(図)。オリジナルというよりは、おざなりな感じだが、日程的にもぎりぎりになってきたので、専用ツールでディスクに書き込んで店へ。

3) プリント

 ディスクと注文書を差し出すと、にこにこ笑顔のお姉さんは「あっ」と一瞬凍り、別の店員を呼びに行った。なんだか不安なパターン。やってきた店員も慣れていない感じで、「ちゃんと作った画像ですよね」などと、わりと無意味な質問をする(まあ、ただのデジタル写真に店のほうで文字を入れるサービスではないという確認の意味かもしれない)。こちらもはじめてなので、とんでもないミスをしていないとも限らないが、ここでの問答でそれが明らかになることはなさそうだ。
 価格は、基本料 1200円+ 1枚 55円(単価は変動するらしい)。プリンタを買うより安いかどうかは考え方次第か。
 とにかくこの方式の問題点は試し刷りができないことで、文字が潰れてしまわないか、色はディスプレイの通りにはならないはずだが、すごく変な色になってしまわないかなど、心配しながら数日待つ。(だが、実は問題はそんなことではなかった)

4) 出来上がり

 受け取る時も「あっあのデジタルの」などと言われたが、プリントそのものは何の問題もなくできていた。
 文字は潰れるのを心配してちょっと大きくしすぎたようだ。なんだか尊大な年賀状になってしまった。色はディスプレイの方がちょっと渋かったようだが、イメージが違ってしまうというほどのことはない。背景が薄すぎてまっ白になってしまうこともなかった。こんないい加減な画像には、もったいないクオリティ。ところが、なんと自分の住所を間違えていたことが判明。どうして? ちゃんと見たはずなのに……。やり直すわけにもいかないのでホワイトで直すことにする。

 結論: あせらずにじっくりと、いい画像を作れば、かなりインパクトのあるものができるだろうと想像される。


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