下に書いた八重洲地下街の豚は結局どうなってしまったのかわからないが、現在はなぜか尾道にいることがわかった。
「中国文明展」を見に行った。平日の夕方だったが、やたらと混んでいた。テレビの威力か。テレビの「四大文明」の内容とそれほど密接にリンクしているわけでもなさそうだったが、番組のほうは全部見たかどうか記憶にないのでよくわからない。
なんとなく「古代文明」のイメージから秦のあたりまでで終わりかと思ってそういうペースでみていたら、南北朝から唐のものまで、これでもかという感じであって疲れた。コストパフォーマンスが良かったような悪かったような。
予想はしていたが、99年秋の「兵馬俑と秦・漢帝国の至宝展」とかなりダブった感じはある。「山鳥の尾をかたどった飾り」をつけた将官の像はこの前もあったが、別のものだったようだ。この手の像は五体しかないという噂もあったが、だとするとそのうち二体までが当地にご光臨あそばしたことになる。「特殊な加工がしてあって錆びない銅剣」は説明の文までこの前と同じだったような気がしてならない。
一番気に入ったのは、たしか先秦時代のものだったと思うが、背中に鳥がとまった豚の形をした酒器。背中の鳥は把手なのかもしれない。出口の売店では絵葉書も売っていたが、 豚のはなかった。残念。NHK のサイトには画像がいくつかあったが、その中にもなかった。
豚といえば、昔八重洲地下街にブロンズの豚があって、鼻をなでると縁起がいいとかで、鼻だけが金色に光っていた。本来はイタリアのものだったような気がするが、あれは何だったのだろう、たしか「ボ」がつく名前だったが、と思い検索すると、どうもフィレンツェに「ボ……」ではなくて「ポルチェリーノ」というブロンズ像があるのがそれのようだ。単に「子豚」という意味の名前だ。なんだ、そうだったのか。