昨年4月にオープンした近くのビデオレンタルショップから閉店のお知らせが。開店後さっそく会員登録した時に、クレジットカードを契約すると、毎年の更新料が無料になるとか、何かそんなことを説明されたが、「いろいろ都合が……」と適当なことをいって、とりあえず一年間の会員登録だけにしてもらった。結局、都合があったことに間違いはない。あちらの都合だったけれど。
ちょっと前のことだが、ホンダのロボットが証券取引所のベルを押したことがニュースになっていた。yahoo.com のニュース(Reuters) で、「ASIMO は Advanced Step in Innovative Mobility の略だが、日本語の言葉遊びにもなっていて、"legs only"の意味である」などと書いてあった。なぜそんな意味に?
「ギターのための バッハ 無伴奏チェロ組曲全曲集」(佐々木忠編)を購入。ギター編曲版は全曲集や抜粋などすでにいくつか持っているが、今回のは、編曲元の楽譜の扱いから、編曲する調の選択、フレージングや装飾音などに至るまで、すでに持っているものと真っ向から対立する、とは言わないまでも、ずいぶん違った考え方なので、とりあえず買った価値はあったと考える。
朝日新聞の連載小説『椿山課長の七日間』の今日の分(夕刊のある地域では昨日の分?)で、清貧を装っていながら、実は豪華マンションに住んでいるヤクザの親分が、お客に出したのが、
……ミネラルウォーターだって、そこいらのスーパーで買ったものじゃねえ。フランス製のペリエだ。
えっ、私がそこいらのスーパーで買っているペリエは、フランス製じゃなかったのか? と、思わずびんを出して見てしまった。一応フランス製(bottled at source)ということになってますが。とはいえ「輸入者:ネスレ日本」などと書いてあっては、この場面の親分さんとしては、力弱いであろう。
再インストールしたついでに、周辺機器のドライバ等がアップデートされていないか、巡回してみたところ、カシオのラベルプリンタ用の印刷ソフトが新しくなっていたのでダウンロードした。もともとは、パソコンのフォントを使って熱転写紙のテープに文字を印刷する道具だったのだが、画面上のどこでも範囲指定したところがテープに印刷される、という道具に変身してしまった。文字と一緒にアイコンなどを印刷すると便利。
外相更迭に関連する首相の発言「涙は女の最大の武器」が仏紙(ルモンド)に"les larmes sont l'arme la plus puissante des femmes" と引用されていた。涙(レ・ラルム)と武器(ラルム)が洒落になっている。
フランス語では両者をひっかけた表現は結構あるようだが、「女の……」という形で常套句となっているわけでもなさそうだ。
何となくパソコンの中がごちゃごちゃしてきた上、ウイルスチェッカーでスキャンしようとすると固まる、という困った事態になったので、そろそろ再インストールしようかと思った。が、内蔵DVD-ROMドライブが故障してディスクが読めない。で、修理センターに電話してピックアップサービスを頼んだ。
これからどんどん積もるぞという勢いで雪が降っている時に、運送会社の人が来て、特殊な構造のダンボール箱に、ノートパソコンをサンドイッチするように格納して持っていった。伝票によると千葉まで行くようである。雪の中を。千葉には雪は降ってないか。
ピックアップサービスは大変忙しいようで、メーカーを問わず、パソコン修理のための回収依頼がひっきりなしだとのこと。パソコンは壊れやすいということか、それとも、ソフトの不具合で修理センターに持ち込まれるケースが結構あるのか、などと考えてしまった。修理センターの電話受付けも、技術サポートで解決すべき問題を持ち込まれないよう、かなり警戒しているようではあった。そういう私も、いきなり修理センターに電話してしまったが、それは故障としか思えない異様な音がしていたからである。結局、DVD-ROMドライブの交換ということになり、一週間ほどでマシンは戻ってきた。
修理報告と一緒に入っていた紙に、「プリインストールされたウイルスチェッカーは、最新のデータファイルを入れると固まるので、今後も使う場合は次の方法でパッチを」という意味のことが書いてあり、ついでに謎も解決した。今後は使うのをやめて別のウイルスチェッカーを入れることにする。
今回は、最小インストールにした上で、必要なものを入れていくことにした。出荷状態にリカバリして、いらないものを消すのと、どちらが面倒かと思ったが、だいたい同じくらい面倒であることがわかった。
一応 windows を起動した上で、一日もあれば修理前の状態に戻せるかと思ったが、実際やってみるとやたらと時間がかかる。DVDプレーヤを入れたら一応DVDを見たり、テレビチューナーを設定したらテレビを見たりなどしているためではあるが。
しかし、いつも使っているソフトに意外な設定項目を発見したりすることもあるので、たまには再インストールしてみるものである。最大の発見は、チューナーにバンドルされていた「Ulead Video Studio」のCDの下に、「PhotoImpact」のCDがぴったり貼りついて隠れていたことであった。なお、「気に入っているツールに限って、何にバンドルされていたのか思い出せない」という法則があるように思われる。
新年早々雪になり、結構大雪だと思ったが、ニュースを見る限り今回は太平洋側のほうが積もっているようだ。国土交通省などの定置カメラによるかなざわ積雪情報は、車のための道路情報だが、どんな装備で出かけるか(あるいは出かけないか)の判断材料としても多少は役に立つ。市立図書館もいよいよ、インターネットによる蔵書検索に、その場で予約の機能を付加するとのことで、公共機関のインターネットによるサービスも、やっとここまできたかという感じ。
今回は、ついにプリンタを買ったので、問題はインクジェット用はがきの確保だけであるはずだった。で、はがきは早々と確保したので、あとは市販の素材集を利用して速攻で刷ってしまおうと思った。素材集も最近は種類がやたらと多く、「本家」だの「元祖」だのもある。この中から適当に気に入ったのを選ぶとして、一応コンセプトとしては、「ちょっと一息入れているペガサス」という感じ。で、手にとって見はじめたのだが、「ペガサス」「ユニコーン」の図柄は結構あるにもかかわらず、思ったような図柄はない。それに近いものさえない。まあ、年のはじめからいきなり一息入れようという考えが、間違っていると言われればそれまでであった。
それでもとりあえず一冊買っておこうと思ったが、素材集のなかには、収録画像の数が多くても、なんとなく同じ傾向の絵ばかりのものもあり、どれを買っても同じというわけでもなさそうだ。多数の中から、それなりにバラエティに富んでいて、使いまわしがききそうで、試し刷り用の紙がついているのを選んだ。
いろいろ考えた結果、イラストそのものは、素材集やその他の資料を参考としつつ自作することにした。スキャナで取り込んだ絵と、ドローイングソフトで作った背景を合成。「ちょっと一息」というよりは、「へこへこ頭を下げている」ような絵になったが、年頭のご挨拶であるから、これでよいということにする。
こんなことをもたもたやっていたので、結局、全部出しおわったのはクリスマス過ぎになってしまった。
ペガサスというと、なんとなく、サラブレッドに白鳥の羽がはえたようなものを想像していたが、イラストのため、改めて Google のイメージ検索などで調べてみると、実にいろいろなペガサスがあって面白かった。翼もワシのようなものや、ハトや、ツバメを思わせるものなどさまざまである。どの辺からはえているかとか、翼の大きさもずいぶん違う。ほんの小さな天使の羽のようなのがくっついているだけの、マンガ的なタッチのものもあれば、巨大な翼をはばたいているリアル系もある。リアルといっても、本当に馬の体重を宙に浮かすのに必要な翼をつけたら、絵にならないかもしれないが。
人間などがまたがっている絵となるとまた面白くて、足をどこに置くかが結構むずかしい問題である。ペガサス単体でバランスのいいような絵にすると、乗り手はずいぶん前に足を出さなければならないような気もする。競馬の騎手のように乗るわけにもいかないし。
洋書のイエナが閉店とか。たしかに何年か前までは、近くまで行けば必ず立ち寄っていたが、最近は、その存在がすっかり意識の外に押し出されていた。
昔よく買っていた神田の書店が今もカタログを送ってくれるのだが、その中にこれはという本があった時は悩んでしまう。インターネットで買ったほうが、安くて簡単で確実に手に入りそうなのだが、「この本がある」と教えてくれることができたのは、その店の蓄積されたノウハウがあればこそではないか。メールマガジンにでもしてくれれば、まだ気が楽なのだが。などと言いつつ、久しぶりに注文してみたら、意外にすばやく送ってきた。
MP3プレーヤ HyperHyde Exrouge を購入。ちょっと使ってみたところでは、音飛びもなく、気になるようなノイズもなく、操作があっけないほど簡単で、なかなか気に入っている。なにより本当に小さくて軽いのがいい。転送にやや時間がかかるのが玉にきずだが、なにかひとつ譲歩しなければならないと言われたら、やはり転送時間と答えると思う。 名前の通り真っ赤で、缶詰のサクランボの色というか、女性のハンドバッグからのぞいていたら、化粧品のケースかと思うような色つやで、この一色しかないというのはなかなか大胆。
アイ・オー・データの製品を、わざわざ東京のショップの通販で買うというのも変な気がするが、どうもこれが一番安く簡単に手に入る方法なので仕方がない。金沢に来れば、新鮮なアイ・オー・データ製品が繁華街に安く出回っているなどということはない。カニではないのだ。
12月11日分の訂正。スィーティーとポメロは別物でした。売り場をよく見たら、「ジャファスィーティー」と「ジャファポメロ」と「オロブロンコ」(ザボンとグレープフルーツをかけあわせたものと書いてある)が並んでいました。前に見た時は、ポメロが品切れだったにもかかわらず、札だけが出ていたのかもしれません。やはり混乱していたのは私の頭でした。
結局、CD Sheet Musicの「ヴェルディ・ヴォーカルスコア全集」も購入。アリアのインデックス付き。当然かもしれないが、『ドン・カルロ』は四幕版と五幕版の両方が入っていた。前回買ったアリア集と違い、オペラのスコアは、やはり演奏にあわせてめくりたいので、ちょっと真剣に取り組んでみた。Acrobat Reader の表示の設定を工夫すると、結構うまくめくれた。紙をめくるよりも、一瞬で切り替わるので、むしろ快適な場合もあるが、ときどき「ひっかかる」感じがするのは、CDドライブのせいかもしれない。
練習すれば、音楽CDのトラックをとばしながら、楽譜のほうもそれにあわせてジャンプするなどの芸もできるようになるかもしれないが、そこまでする必要もないか。
昔、イタリアへ行った時、非常に暑かったので、飲み物を売っているところを見つけたらグレープフルーツジュースを注文するため、"pompelmo"という単語をしっかり覚えてしまった。イタリア語辞典でこれをひくと、学名 citrus decumana とあるので、「十分の一税」(decima)と何か関係があるのかと思っていた。massangeanaさんの「いろいろ」に柑橘類の話が出ていたので、思い出して今回よく調べてみたところ、decumana には、単に「大きい」という意味もあるのだった。
citrus decumana で検索すると、shaddock という英語が出てくるが、これは辞書では「ザボン、ブンタン (=pomelo)」などとなっている。pomelo をひくと「ザボン、グレープフルーツ」。イスラエル産の「Jaffa」というシールを貼って売られている「スィーティー」と同じ物と思われる果物(「Jaffa」のシール付き)が、「ポメロ」の商品名で売られていることもある。植物学的な分類と果物屋的な分類との間で、辞書は混乱しているようにも思われる。混乱しているのは私の頭か。
日本のみかんをさす satsuma の由来もよくわからないが、サツマといえば、BBC制作のコメディ『宇宙船レッド・ドワーフ号』に、"we don't speak Mandarin, we don't speak Japanese, we don't speak Satsuma!"というセリフがあり、しばらく考えてから笑った。「日本では標準語のことを俗にSatsumaという。これは、明治維新における近代化の過程で、薩摩藩士が大きな役割を果たしたことと関係している」なんてデマを、アメリカに流したら広まらないだろうか、などと考えてしまった。
デマといえば、「ポンキッキ」梵語説なるものがあり、ponki はサンスクリットで胡麻の意味とかいわれているらしい。
そもそもサンスクリットには、( o は長母音しかないので)「ポン」という発音はないのではなかろうか。ゴマといえば仏教の「護摩」はサンスクリットの「ホーマ」からきているが、それはこのさい関係がない。いや、そこから思いついたのだったりして。
もし、サンスクリットといわずにインドの言葉と言われたらウラをとるのは非常に難しくなりそうだが、Gernot Katzer's Spice Dictionary の胡麻の項には、胡麻を世界の言葉でなんというかを表にしたものがあり、カンナダ語やマラヤーラム語まで出ている。
「マイムマイム」はヘブライ語の mayim mayim (水、水)であるとか、「クイクワイマニマニ」は quick I many many であるとか、「オーパッキャマラド」はフランス語の au pas camarade(進め同志よ)である等の話もきいたことがあるので(本当かどうか全部調べたわけではない)、「ポンキッキ」に意外な出典があっても不思議ではないが、サンスクリットではなさそうである。
毎日新聞の「読書世論調査」によると、「1ヵ月間に書籍を最低一冊読む」層は80年には20歳代で最も多かったが、00年には40歳代へと交代している、と朝日新聞(11月27日付)に書いてあった。交代、というか、80年に20代だった人が、自然の成り行きとして、00年には40代になっているだけのような。本が豊富な環境にあり、しかも、アニメが完全に市民権を得る前に読書の習慣を身につけた世代、ということだろうか。
今後もこの世代がトップの座を守るのか、ということよりも、「月に一冊」などと「冊」で本を数えることの意味がいつまであるか、の方がおそらく問題であろう。
テレビ東京のアニメQ&Aを見ていたら、『サイボーグ009』で、005の本名が「ジェロニモ」から「Gジュニア」に変えられている理由について、ジェロニモはアパッチ族の英雄であるが、005はモヒカン族と思われ、「子ども達にとっての歴史誤認を避けるべきという判断から」変更したという説明があった。「歴史誤認」とは大げさだが、たしかに005はモヒカン刈りなので、「なんかヘン」だというのはわかる。もっとも、彼はもしかすると、モヒカン刈りがはやっていたので、そうしただけなのかもしれないが。
しかし、それをいうなら、001の「イワン・ウイスキー」や006の「張々湖」などというふざけたネーミングも、「子ども達にとっての国際理解の妨げになる」と言われそうだが……。