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03/03/22
タイムマシン?

 オンラインショップで「24時間以内に発送」とある品を注文したら、数時間後に、発送しましたとのメールが来たが、翌日には到着しなかった。宅配便の追跡サービスに伝票番号を入力してみたら、20日0:00に発送受付、20日3:40に発送店出発となっていた。注文したのは20日の午後だったのだが……。発送店を出発(?)してからまる二日以上を経過しても、配達店にはまだ到着していないようだったが、それから1時間もしないうちに品物は無事配達された。

 追跡サービスは、宅配便会社によっては、荷物の状況が手にとるようにわかって大変便利な場合もあるが、参照しても無駄というか、見るとかえって振り回されるところもあるようだ。まあ、追跡サービスは、あくまで発送側が無事に着いたかどうか知るためのもので、受取り側で参照するものではないというポリシーなのかもしれないが、それにしても、注文する前に発送しているのは謎だ。もしかしてロサンゼルス時間か何かで表示しているのか?


03/03/20
 

 市の中心部には数日前から、お花見シーズンの飾りつけが。いくらなんでも、早すぎないかと思ったが、考えてみると、去年は、咲くのが異様に早く、あれよあれよという間に満開になった気がする。今年も、開花は早そうなので、もし間に合わなかったら大変、ということなのだろう。

ゼル伝

 GBA 版ゼルダの伝説「神々のトライフォース」をクリア。SFC からの移植だが、著作権表示をみると 1991 とある。そんなに昔のものだったか。完全移植といえる。占い師のあやしげな呪文が新しくなっているなど、テキストの表現に多少手を入れてあるようだが、プレーしている感じは SFC そのまま。携帯用として完全によみがえっている点はすごい。ただし、GBA の画面は横長、というよりは、「縦みじか」なので、微妙に縦方向の視界が制限されている分、難度が高くなっているか。

 ダンジョンの部屋で、見覚えのないのがひとつかふたつあったのは、おそらく SFC 版で可能だった姑息技を封じるためであろう。また、SFC 版では、バリアー使用中は処理が重くなり、結果として戦いやすい場合があったのだが、そんなところまでは移植されていないようだ。

 昔の攻略本の全体マップを久しぶりに見た。正方形の中に山、川、森、砂漠などが箱庭のように配置されていて、これ自体眺めていて楽しい。壁紙にすると、御利益があるような気がする。なぜだろう。そうか、曼荼羅に似ているのだ。

あまり静かでないサイレント

 新聞をひろげたら、何か凄いものを見たような気がして一回閉じた。再びそっと開いてみたら、サイレントギター(フォークギターモデル)の全面広告だった。「静午前」のキャッチフレーズ。

 サイレントギターは、去年、クラシックギターモデルの方を買ったのだが、このモデルに関するかぎり、実感としてそんなに静かではない。爪の先でそっと弾いていればほとんど聞こえないのは確かなのだが、普通のギターで演奏会に出るため、夜間はこれで練習しようなどという人は、それなりのタッチで弾かなければならないはずだ。住宅事情にもよるが、「午前様」な時間帯にそうやって練習されたら近所迷惑になる可能性もある。
 私自身は、「生音は結構大きい」と事前にきいていて、「深夜以外の時間帯に思いっきり弾ければ十分」と思って買ったからいいのだが、「生音はまったく出ない。夜間練習に最適」などと書いてある楽器店のサイトを見ると、ちょっと大丈夫かなと思う。

 普通のギターより、弦高が低く、ネックが細くなっているので弾きやすいときいていたが、弦高については、今までもコマをけずった上にできるだけローテンションの弦で弾いていた軟弱モノのため、とくに弾きやすくはなかった。ネックは、感じは変わるが、どちらが押さえやすいというものでもないように思う。

 「従来のエレアコ」とは違うらしいが、どう違うのかは、エレアコにさわったことがないのでわからない。奏法の面では、普通のクラシックギターとまったく同じに扱える。ただしゴルペなどの特殊な奏法は除く。

 いろいろ書いたが、私としては大変気に入っている。なんといっても簡単に録音できるのが良い。録音中に焼き芋やちりがみ交換や以下略がきても平気。それに、気持ち小さくたためるのも良い。(竿はたためません)


03/03/08
ルパン三世の別名

 ルパン三世の外国の版には、主人公の名前が違うものがあるらしい。本家のアルセーヌ・ルパンとの関係かと想像していたが、これを見ると、やはり、そのために、アメリカでは Wolf (lupin という語はもとをたどれば狼と関係がある)や 日本語の発音そのままの Rupan に変えてあるようだ。

 フランスでは Wolf、Rupin(Rupan?) があるが、Edgar が一番有名らしい。(なぜエドガー?)

 そういえば「アルセーヌ・ルパン」は最初は「アルセーヌ・ロパン」だったが、それは実在の人物の名前で、本人が抗議してきたので、「ルパン」に変えたとか。名前で苦労するのも祖父似?


03/02/06
茨城と茨木は清濁で区別できるか?

 県名の茨城と関西の地名の茨木は、混同しやすいが、「き」の清濁で区別できる……。こういう理解にもとづくWebページの記事や、掲示板への投稿を時々みかける。私も漠然とそう思っていた。では、濁っているのはどちらのほう?

 実はどちらも「いばらき」であって、読み方では区別できないのだ。

 茨城県の公式ページ: http://www.pref.ibaraki.jp/
 茨木市の公式ページ: http://www.city.ibaraki.osaka.jp/

 ただし、実際には、文部科学省の下にも、 Ibaragi Pref. と書かれたページがあったりする(表題と URL のみで、本文中では Ibaraki となっている)。その他、企業名・商品名では、茨城・茨木ともに「いばらぎ」と表記したものがある。

 いばら「ぎ」に怒る会というのもある。

 このページでは、標準語と茨城弁で清濁が逆になる例をあげ、「いばらき」もその一つではないかと考えているようだ。これはつきつめて考えると、たとえば、サルジニア語の「サルジニア」と、イタリア語の「サルデーニャ」と、どちらが地名として「正しい」かという種類の疑問にもつながり、興味深い。

 いずれにしても、清濁をとり違えることが、東西の地名をとり違えることになる、というのは成立しないようである。連濁しない「いばらき」が大阪、と思っている人が多いのではないかと思うが、逆のことを言っている人もいた。

 なお、「チバラギ」「チバラキ」を検索すると、約800対350で、チバラギが多かった。


03/01/31
 

 突然ホセ・フェリシアーノが聴きたくなったので、三十年ぐらい前に持っていた "For my love" というアルバムは入手可能かと、検索してみた。そっくりそのままCD化なんて都合のよい話はないだろうと思ったが、やっぱりなかった。曲目リストだけは見つかり、それを見ていたら、それぞれの曲がどんな曲だったか、歌詞や間奏、ちょっとしたオカズまで一気に思い出した。ということは、それまでは内容は忘れていたということだが。
 収録曲が少しずつ異なるベストアルバムは多数あるので、オンラインでいくつか試聴して、ひとつ買った。「ケ・サラ」 が入っている盤。スペイン語バージョンで入っている盤もあるが、買ったのはオリジナルのイタリア語のほう。

 実はこの曲をイタリア語歌詞で聴いたのはこれがはじめて。今まで日本語の歌詞しか知らなかったので、何か哲学的な曲かと思っていたのだが、もとの歌詞のほうは、これというあてもなく、故郷の村を出ていく若者の歌なのだった。「友達はほとんど行ってしまった。残った者もいずれ出てゆく」みたいな、日本にもそういう時代があった、という歌詞だった。
 日本語歌詞は、原詩の単語やフレーズをかなり生かしていながら、ずいぶんと違う趣旨になっているところが興味深い。


03/01/19
 

 「お昼のランチ」という巨大な文字を貼りだしている喫茶店があった。「ももピーチ」というドリンクとか、「チーズケージョ」という食品(ケージョはポルトガル語でチーズのこと)、何だったかは忘れたが「コットン綿」というのも見たことがあるので、そんなに驚くことではないかもしれないが。そういえば「ムートンフリース」というものもあるが、これは仕方がないか。

 さらにその先には、賃貸マンションの広告があり、「ウォーキングクローゼット」と書いてあった。ウォーキングクローゼットというと、押し入れが夜な夜な外に出て歩き回るのか、散歩のときにかついで行くことができる押し入れなのか、それとも押し入れとしての能力をそなえた人間であろうか。

 あとで検索してみると、「ウォーキングクローゼット」は300件ほどヒットした。なお、"walking closet" でも数百件ヒットする。こちらのほうは、前後の文章はスペイン語だったりするページがかなりある。"walking closet" は closet que camina (歩くクローゼット)の意味になってしまう、とスペイン語で注意しているらしきページ、「着飾っているだけで中身のない女」の意味で使ったと思われるもの、何かの余興で、洋服のかかったハンガーをたくさんぶらさげている人の写真などもあった。

 「業務用の冷蔵室」が歩き回ることはあまりないようである。


03/01/11
下手人

 北朝鮮のNPT脱退の声明を報じた産経新聞の記事(http://www.sankei.co.jp/news/030110/0110kok075.htm)で、「(IAEAは)米国の下手人」という表現があった。日本語としては変な表現である。もしも、北朝鮮側が直接日本語でリリースしてきた原文があってそれを掲載したという場合でも、何らかの注釈が必要になるだろう。朝鮮語としては、「IAEAは米国のハースイン(下手人)」は、以前から北朝鮮側によって使用されてきた表現らしい。
 手もとの韓日辞典では、「下手人」は日本語と同じ「(殺人事件の)下手人」のような意味しか載っていないのだが、実際に韓国語サイトを検索すると、「城主の下手人」「悪魔の下手人」のような表現があり、「誰々の下手人」という用法があることがわかる。「手先」と訳した方が適切かとも思われる。試しにオンラインの機械翻訳サービスに通してみたら、「下手人」と翻訳された。

 同じような問題は中国語と日本語のあいだにもあるが、韓国・朝鮮語の場合、日本語と語順が同じなだけに、変な訳がうっかり見落とされて、おかしな問題を引き起こすことがあるかもしれない。

 

 ゲームボーイアドバンスSPのプレスリリースに、「大人の皆様が胸ポケットに忍ばせることにためらいを感じさせないクールな外観を実現致しました」とあった。嬉しいような情けないような。


03/01/03
 

 「「火星人に追われていた」速度違反で男性が供述」の事件について Yahoo! France のニュースで読んでいたら、同じカテゴリに「日本人が窒息」みたいな見出しが見えたので、何かと思って開いたら、日本では "ozouni" に入っている「ガトー・ド・リ」(=餅)をのどにつまらせる事故が多発しているという話だった。それはたしかに注意を要する問題だが、フランスにまで広めなくても……というか火星人と一緒に……。


03/01/01
年賀状の羊

 今回は、手順そのものは前回と同じで、画像の取り込みや印刷の作業には、とくにトラブルもなかったが、問題は羊の絵。羊といえば、羊たちの沈黙、電気羊、羊をめぐる冒険、「執事の八木です」というギャグ、眠れない時に数える、メリーさんの羊など、いろいろ思い出すが何もアイデアにならない。そこで、あまり必然性はないが、広州市の別名「羊城」の由来となっている伝説にあやかって、五色の羊ということにした。
 伝説では、大昔、不作で困っていた時に、五人の仙人が、稲穂をくわえた、それぞれ色の違う羊に乗ってやってきて、その地を救い、祝福したという。お約束で異星人とその乗り物だった説もある。……やっぱり年賀状にする根拠が不明だが、困ったときの羊ということで。

さらに羊

  朝日新聞に年末から連載されている「ひつじ六話」というコラム。最初の回は、顔の黒い種類の羊の話などで、「お年玉つき年賀はがきの料金欄に描かれた羊のイラスト、さて、その顔の色は? 答えは黒」。おや、私の買ったのは赤だったけど? などというのは、あまりにつまらないツッコミであるなと思いつつ次の回。

 干支の「未」は鳴き声に由来する。中国では羊の鳴き声を「ウェイ」と表現する。これが「未」の字の発音に近いため、当てられた。

 十二支の「子丑寅……」は殷代から用いられているが、それに動物があてはめられたのは、少し時代がくだる、と一般には考えられているのでは。これらの名称は、中国にとって外来のものであるとも言われ、もとの言語で何か動物と関係があったとの説もあると思うが、そういう話でもなさそうで、しかも妙に断定的である。「未」字の音が羊の声を連想させるところから、羊があてはめられたという説が、どこかでひっくりかえってしまったのか。

 いや、そんなことよりも、中国の羊はミェーと鳴くのではなかったっけ?


02/12/20
試飲結果

 「のんある代吟醸 宴会気分」を試しに飲んでみた。ワイン? お米のジュース? 甘酒? などといろいろ想像していたが、冷やで飲んだ感じは、「サイダーのガスを抜いて日本酒の香りをつけたような」。香りはたしかにいいので、テーブルドリンクとして、シンビーノやペリエのかわりにこれを、と言われれば、それでもいいというところ。和食ならこちらのほうがいいかもしれない。
 熱燗にしてみたら、より日本酒らしい感じがしたが、しかし透明な甘酒といえばそうかも。「大吟醸酒粕」で甘酒を作った方がいいかもしれないが、ただそれで宴会をするわけにはいかないので、やはり見た目も大事だ。
 私は下戸に属するが、日本酒の味だけは好きなので、もし、いくら飲んでも気持ちが悪くなったりしない日本酒があったら、こんなうれしいことはない。しかし、やはりあの味というのは、アルコールが入っていないと出ないものなのか。もっとも、最近はやりの、「フルーティなワインのような味」にはない部分が、私の好きな部分なような気がしてならないので、物足りないのは「のんある」の責任だけではないのかもしれない。


02/12/12
ノンアルコール日本酒

 福光屋のノンアルコール日本酒「のんある代吟醸 宴会気分」、新聞記事になったせいか、注文が殺到して、忘年会・新年会のシーズンにはもはや入手不可能とのことで、なおさら話題が先行している感じだが、実物はどんなものか。こちらは地元なのであるいはと、発売予定の今日、めいてつエムザの地下を覗いてみたら、はたして置いてあった。ただし、お一人様2本までとのこと。
 酒類売り場前面に設置された派手なディスプレイを、カメラをかついで舐めるように撮っている人がいる。近づくと「いかがですか」「どうぞ」などと言うので、メーカーの関係者かと思っていたが、レジでの支払い風景まで撮っているのでよく見たら、カメラにテレビ局の名前が入っている。あとでニュースを見て、本当にテレビ局だったことがわかった。それなら、もう少しそれらしい格好をしていてほしい。

 というわけで、一本冷やしてあるが、まだ味見はしていない。福光屋の「大吟醸酒粕」は愛用しているのだが……。

 
ハントンライス

 「ハントンライス」とは、オープンオムライスの上に小エビのフライ(あるいは他のシーフードのフライ)がのっているような料理で、金沢のレストランで、何の説明もなくメニューに入っていたりするもの。どうも金沢だけの料理らしいのだが、そのはっきりした定義とか、「ハントン」の意味などは謎だった。トンと言っても豚が主原料というわけでもない。

 今朝の新聞のローカル面に、「ハントン」とは「ハンガリー」の「ハン」と、フランス語でツナを意味する「トン」(thon)であると書いてあった。ますます謎が深まるような語源だが、ハンガリー料理をもとに、金沢のレストランが考案したものということらしい。由来はともかく、味はおいしいことは確かだ。


02/11/09
 

 急に寒くなった年は紅葉が美しいというが、今のところ、それほどでもない。気温はともかく、日照のほうがまったく足りなすぎたのかもしれない。それに、見に行こうにも天気が悪すぎる。
 兼六園で入場料を払うともらえるパンフレットを見ていたら、見事に紅葉した木が、金沢城の石川門の菱櫓に寄り添っている写真があった。プロが撮った写真はうまいなあ、私が撮ったのなんか、と、数年前に自分で撮った写真を見たが、木そのものが写っていない。ないものは撮れないか。


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