南武支線101系の周辺

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オレンジ色の灯に迎えられて終着 (川崎新町-浜川崎 : 2003.4)
[Nikon D100, AF Nikkor ED 18-35mm F3.5-4.5D (IF), ISO 1600]

4月17・24日 - 臨港夜景

101系の出番が平日に限られる、ということになると、見る機会はどうしても朝と夜になってしまう。最近は日の出も早くなっているので、早朝からきっちりと撮ることはできるのだが、夜ともなるとやはり露出が……

しかし、夜には夜ならではの光景というものがあるはずだ、というわけでデジタルカメラで日没後の南武支線を訪れてみた。

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夜の帳が降りた尻手。発着回数の多い本線とは対照的に、支線は発車まで間があく。到着する列車は確かに混んではいるものの、2両編成から客が降りきると3番線はすぐに静かになった。

ブーン、とかすかな音が車体から聞こえる。電源はインバータ化されていないはずだが? と思ってふと気づく。屋上のクーラーが動いていた。


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ヤードを照らす照明塔の向こうに円い月 (浜川崎)

川崎新町で降りてみる。名物・ホーム脇の桜もすっかり葉桜になった。朝と違って間隔が不均等になるため、列車によっては待つ客の数が多い。もちろん本線や、朝ほどにはならないけれど。

空に円い月が浮かんでいたのに気づいた。次の上りで浜川崎に向かう。夕焼けを映して赤みがかった満月も、昇るにつれて次第に白くなってきた。月も照らすヤードの片隅に、しばし時間を留めるワンマン電車の姿がある。


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[上]尻手 [下]浜川崎

その脇で、夜になっても貨物列車のほうが動きは多い。東海道線から川崎貨物や東京ターミナルへ出入りする列車に、新鶴見と支線を連絡する列車、浜川崎のヤードで入換作業などが見られる。昔とは姿も違っているが、貨物主体という鉄道のひとつの原点を残しているといえよう。