南武支線101系 最後の一年

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尻手3番線から出発する最後の101系電車 (2003.11)
[Nikon D100, AF Nikkor 35mm F2D, ISO 200]

11月28日 - 最終日

11月最後の平日に83H運用についた101系。これが最後の定期運用となった。曇り空の下、1年あまり前のあの時と同じように、ヘッドマークもセレモニーもない、静かな最終章になった。

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朝焼けに向かって (八丁畷-川崎新町 2003.11)
[Nikon D100, AF-S Nikkor ED 80-200mm F2.8D, ISO 400]

昼間。浜川崎ではNHKスタッフが取材中。夕方のローカルニュースでも「引退」の話が取り上げられていた。

午前中の少しだけ日が射したほかはどんよりと曇った日中、いつもよりはすこし多めの撮影者に見守られて101系がいつも通りの顔をして走る。先日のこともあり雨が心配だったが、なんとか降らないで済んだ。

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浜川崎を発つ貨物列車との顔合わせ (2003.11)
[Nikon D100, AF Nikkor 50mm F1.4D, ISO 250]

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乗り納め、撮り納め (浜川崎 2003.11)
[Nikon D100, AF Nikkor 35mm F2D, ISO 200]

夜。いよいよ最後も近くなり、乗り納めに浜川崎へ一往復した。平日だからか天気のせいか、あまり人も多くなかった沿線だが、夜になって乗り納め、撮り納めの人が多くなってきたようだ。

そして、最終2283Hが2番線に到着。停まったところでホーム下の照明に顔が浮かび上がるのを知ったのは、最後の収穫だった。先頭部では自然と拍手が沸き、タイフォン一声そして中原へ……。

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最終電車が尻手2番線に到着 (2003.11)
[Nikon D100, AF Nikkor 35mm F2D, ISO 200]

その終了を待っていたのか、日付が代わる頃小雨が降りだした――