白内障手術記


前立腺ガン、胃ガンに続いて今度は白内障手術を宣告された。白内障の手術をした人は身の回りでもたくさんいて珍しくもないようだが、それでも本人としては目の手術はかなり恐怖である。

白内障の記録
日付出  来  事
2022年
2月 日
もう何年もメガネを作り直していない。このままでは運転免許証の更新の視力検査は通らないと思われるので、メガネを新調した。
運転免許証は無事更新できた。
9月 日
メガネを新調してからまだ半年しか経たないのに、視力が低下してきたような気がする。
10月28日
更に視力低下、目がかすむような気がする。眼科を受診したら、両目とも矯正視力が0.7にもならないので、白内障で手術が必要と言われた。
11月 9日
大きい病院へ紹介状を書いてもらい、そこで検査を受けたが、診断は同じ、両目の手術が必要との事。患者の予約が詰まっており、手術できるのは翌年の3月となった。
2023年
2月 9日
手術説明。手術の時は瞳孔を開く必要があり、瞳孔を開く目薬を試しに右目に7〜8回さされた。外へ出ると非常にまぶしい。車の運転はしないように、とのこと。まぶしくて明るく見えるが、右目を閉じると風景が少し黄色っぽく見える。左目の水晶体が黄ばんでいるということか?
2月26日
消毒用(抗菌)目薬を右目にさし始める。
2月28日
手術直前の検査・診察。消毒用(抗菌)目薬は継続。
3月 1日
この病院の方針で手術後一泊は入院する。入院、右目手術。病室で抗生物質の点滴開始、そのまま手術室へ移動。眼科の手術室はややこじんまりしているが、異様な機材が林立していて不気味なのは前立腺ガンや胃ガンの手術室と同じ。顔の上に右目部分だけ丸い孔の開いたシートをかぶせられ、強烈な光源に照らされながら、洗浄液を何度も右目に流しかけられながら、水晶体の除去手術が始まった。麻酔は目薬でかけるとのことだったが、なんども液体を注がれたので、どれが麻酔だったのかわからない。ときどき力を加えながらくりぬいているのだろう。そのうち強烈に照らされていた光が、左目にはシートを通して明るく見えているのに、右目は暗くなった。そのうち人工水晶体が入ればまた光源が見えるのだろうと思っていたら、暗いままで「はい、きれいにできましたよ」との先生の声で手術終了。右目は眼帯とガーゼで覆われている。車椅子に乗せられて病室へ戻った。手術の所用時間は約30分。2時間は安静に、ということで、トイレへ行く以外はベッドに寝る。病室に戻って40分ほど経ったころ、点滴のカテーテル内に血が逆流しているのに気がつき、連絡したら点滴は外された。先生がきて明日朝眼帯を外すと説明あり。手術終了後も右目は暗いままだったと聞いたら、瞳孔が開いているので見えない、とのこと。その後薬剤師か何かが来て、術後は目薬が3種類になると説明あり。1番目はこれまでの抗菌剤(化膿止め)、2番目は消炎剤(腫れ止め)、3番目も別の消炎剤(腫れ止め)で順番に点眼せよ、とのこと。その後2時間経ったので起き上がったが、片目なので不便。しばらくして左目をつむると、右目のガーゼの隙間から端の方の景色が少し見える。ちゃんと見えるようになっているようだ。
3月 2日
朝病室へ先生が来て、右目のガーゼ・眼帯を除去。白目部分が赤いのはしばらくしたら治る、退院可とのこと。今までの近視メガネはあわないのでかけられない。メガネはすぐ作っても視力が変化するので、一旦メガネを作り、1〜2ヵ月後にもう一度作り直せ、とのこと。右目のまぶたを開閉したり目を動かしたりすると、コロコロと少し引っかかって痛い。目の奥もときどき鈍痛。退院して昼に最初の3種類の目薬をさそうとしたら、1番目の化膿止めをさすと目頭の少し上に沁みてヒリヒリ痛い。2番目、3番目の目薬は痛くない。
3月 3日
昨夜寝る前から右目の中にコロコロとゴミが入ったような感じ。起床後ティッシュを目頭にあてたら、1〜2mmぐらいの血の塊のようなものが取れた。
退院後の通院。裸眼視力0.8、矯正視力1.2。眼帯を取ってからはゴミ防止用の保護メガネをかけているので、近視用メガネはかけられないが右目だけで充分見える。TVの文字もはっきり読める。左目はメガネをかけられないのでほとんど見えていないが、不思議なことにはっきり見える右目の映像だけを脳が選択してみせているようだ。左目だけで見るとやはり黄色っぽく見える。
1番目の目薬をさすと目頭の上辺りに沁みて痛い、と言ったら、「切ったので」とのこと。目の中央の水晶体を切っただけではないのか? ティッシュに取れた小さな赤っぽいものを見せたら「目やにです」とのこと。血のかたまりのようにみえるが? 本日昼から1番目の目薬をさしても沁みなくなった。まぶたの開閉や目を動かしたときにガサガサ引っかかる感じで少し痛いのや、目の奥の鈍痛は、少し軽減されていくものの継続している。来週は左目の手術
3月 5日
昨夕は地元地区の年度末総会の打合せで1時間半ほど寄合いに出席、帰宅するとあんなにはっきり見えていたテレビの字幕が少しぼやけている。一晩寝て今朝はもっとぼやけて見えるようになった。裸眼視力0.8の喜びも束の間、左目よりはマシだが多分0.3か0.4まで低下したのではなかろうか。
今日から左目も消毒用に1番目の目薬をさす。
3月 6日
白目部分はまだ赤い。
3月 7日
左目手術直前の瞳孔開く点眼・検査・診察。右目視力検査:裸眼視力0.5、矯正視力1.2、矯正できているのでよい、視力が下れば近くは見やすくなるとのこと。左目消毒用(抗菌)目薬は継続。
3月 8日
左目手術のため抗生物質の点滴。左目に孔の開いたシートをかぶせられ、何度も液体で洗い流し手術開始。まぶしい光で照らされていたのが見えなくなって、暗くなってから10分ぐらいだろうか、手術が続いているようだが、右目の時より暗くなってから長くかかっているような気がする。先生が助手の人と小声でなにか話しているが聞き取れない。なにかてこずっているのか? 最後はかなり痛かった。やがて「はい、きれいにできましたよ」との先生の声で手術終了。左目はガーゼで覆われているが、右目もぼやけて視力が極端に下っている。歩けそうにはなく、車椅子を用意してもらって、病室へ戻ったらやはり右目の時より少し時間がかかったような気がする。右目の視力はすぐ回復した。
3月 9日
左目のガーゼが外されて退院可となった。目頭付近が少し痛い。右目の時のようなコロコロひっかるようなことはない。白目が赤いのも右目の時ほどではない。帰宅後昼食をとった前後辺りからフラフラし始めた。メニエル症候群か。その後腹痛、下痢、発汗。胃を切った後のダンピング症状の再発か。夕方頃に嘔吐、寝る前にまた嘔吐、これはメニエル症候群と思われる。
3月10日
耳鼻咽喉科を受診、フラツキの薬をもらったが、目の疲れや眼圧低下など目への効能も書かれている。
退院後の通院。裸眼視力0.8、矯正視力1.2。右目のときと同じだ。今度も週末に集会が予定されているが、視力低下しないように気をつけたい。
3月11日
朝起きたら左目の視力が低下している。右はもっと低下している。朝の目薬をいれてしばらくしたら視力はほぼ回復した。右目は時間の経過とともに視力がよくなったり悪くなったりを繰り返しているようで安定しない。
3月16日
左目退院後1週間目の診察、左右眼圧が24と21で高いとの事。3種類の目薬のうちリンデロンが眼圧を上げているかもしれないが、目薬がなくなるまでさすように、とのこと。視力がいくらになっているか期待したが、今日は視力は測ってくれなかった。来月にメガネの度数を合わせるとの事。近くが見にくければ老眼鏡も使った方が良いとの事。
3月22日
このところ5月のような陽光である。外へ出ると景色が明るく、時にはまぶしくて見えにくい。と思ったら左目はまぶしいものを見たときの残像のようなギラギラしたものが景色に重なって見えていて、これが全体を見えにくくしている。右目にはないようだ。さらによくみると、ギラギラしたものに重なって透明な雲のようなモヤモヤしたものがあって、これが心拍と同期してピクンピクンと脈打つように動いている。右目にも少しある。この症状は、左目の眼帯を取った後で起きていたと思うが、翌日には治まっていた。
3月24日
草むしりや農作業は1ヶ月間禁止といわれている。下向きの長時間作業はよくないらしい。とはいえこの時期あっという間に雑草が成長する。全面的な草抜きは時間がかかるので、大きく盛り上がった草だけを点々と抜く。そのため立ったりしゃがんだりの繰り返し動作になるが、どうやら立ち上がったときに少し立ちくらみがしているようだ。視野も少し薄暗くなる。貧血だろうか。帰宅して血圧を測ったら、上97、下67、脈拍60だった。なぜか低血圧になっている。
視界がギラギラして見にくいことについてネット検索したら、「かすんだような見えにくさや、まぶしさ、光がキラキラとちらつく症状が現れることもあります。これは水晶体の濁りが除去されたことで、たくさんの光が一度に入ってくるようになったことが原因です。どうしてもまぶしい場合はサングラスを用いたり、紫外線カット効果のある保護メガネでカバーしましょう。」とある。また「手術直後に一過性に眼圧があがる方があります。術後検診で状態をチェックして追加投薬をさせていただく場合があります。白内障が高度に進行していた方、もともと緑内障やぶどう膜炎などの既往のある方は特に注意が必要です。」というサイトもある。
3月28日
まだ3月だというのに4〜5月のような陽気で畑の雑草が勢いよく伸びる。昨日も目立つところだけ1時間ぐらい点々と雑草を抜いた。しゃがんだり立ったりの繰り返しだが、立ったとき時折視野の上部が薄暗くなるようだ。立ちくらみか。視力は我が家では測るものがないが、左は推定視力0.7ぐらいでほぼ安定しているのに、右目は推定0.5から0.7ぐらいを時々刻々行ったりきたりする。ところが昨夜は右目がボンヤリしか見えなくなった。推定0.4ぐらいか?ずっと安定している。これで固定するのだろうかと思ったら、今朝はまた左目とほぼ同じくらいによく見えるように回復している。めがねの度数合わせができるようになるのはいつのことになるのだろうか。
4月 9日
陽光の下へ出ると特に左目がギラギラとまぶしくてよく見えない上に、動悸に合わせて透明なもやもやがピクンピクンと動いていたが、いつの間にかまぶしさを感じなくなり、ふと気がつくと動悸に合わせてピクピクしていたものもなくなった。視力は左右とも少し落ちてきたかもしれない。右目は左よりも見えにくいが、時々刻々の変化幅は少なくなってきたようだ。
4月13日
朝は視力が回復しているが、夕方になると低下してくるようだ。保護メガネをかけていると少し頭が痛い。白内障手術の保護メガネはやめて花粉症の保護メガネだけにしてみる。
4月27日
通院日、眼圧は14と11、正常に戻った。眼鏡度数合わせ、体感では右の方が少し視力が落ちると感じていたが、左右とも裸眼で0.7あるらしい。むしろ今日は右の方が少し良いらしい。矯正視力は0.9か1.0でよい、と告知したが1.2ぐらいにあわされたか?先生が小声なのでよく聞き取れない。もう通院は必要ないとのこと。
8月 7日
3ヶ月以上経ち、裸眼視力は若干落ちてきたので、矯正視力の再測定をお願いしようと考えていたら、突如38度超えの発熱。コロナと診断され、視力測定どころではなくなった。
8月30日
裸眼視力は若干落ちて、今まで見えていたTVの小さい文字が見えなくなってきた。また朝起きると目がかすんでいる、目ヤニだろうか?、病院で視力の再測定を実施、裸眼右0.5、左0.7、視力表の丸いマークが左右に二重になって見えている。これが小さい文字が見にくくなった原因か?、しかし先生の診断は、二重に見えているのは最初から乱視だったとのこと。目のかすみは病気ではないと一蹴された。
9月 2日
人間ドック受診、矯正検査結果左0.6、右1.0だった。眼鏡は作ってから半年以内に視力が落ちたら無料で作りなおしてくれるので、後日眼鏡屋へ行ったら、無料再作成のためには医師の診断書がいるとのこと。医師は異常なしといっている。困った。半年は11月までなので、その頃に通院してはどうかとの眼鏡屋ご意見。
10月31日
眼科医院受診、矯正視力は0.8と0.9、両目では1.0ぐらい見えるだろうから眼鏡変更不要とのこと。
12月 5日
このところ根をつめてパソコンを使うことが増えているが、裸眼視力は更に低下してきてTVの小さな文字は見づらくなってきた。
2024年
1月20日
裸眼視力の低下は今も進行。眼鏡の無料取替え期間は1年ぐらいほしい。
4月27日
手術から1年以上経ったが、裸眼視力は術後よりかなり低下してきた感じがする。



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