「土浦町内誌」永山 正著(土浦市教育委員会)より
真鍋の「マ」はアイヌ語で湖沼のほか狭間、船着場、水溜りなどの意味をもち、「ナベ」は「ナメ」の転で滑らかであるとの意味を持っている。 したがってこの「マナベ」は、水辺で平坦な土地という意味とも考えられる。また、「ミナベ」(水辺)の訛とする説もある。いずれにしても水辺に関する地名であろう。なお、単なる偶然だろうが、土浦藩は飛地領として、現在の大阪府大東市・八尾市・堺市・岸和田市・和泉市・岬町を領有しており、 岬町の淡輪に陣屋を置いて、貞享元年から明治2年までおよそ190年和泉の支配を続けた(「土浦市史」より)。 淡輪は和泉國の真鍋氏ゆかりの地である。