ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 電気使用量をはかる装置

1999年4月4日
 毎月の電力料金は、各家庭の軒下などに設置してある電力計で検針されて決められています。家庭でどれだけ電気を使っているのかチェックするには、この検針票をチェックするのが一番楽ですので、環境家計簿の取り組みでも一般的に用いられています。電力計は正直に使った量を刻んでいますから、この量が多かったら、あなたの家は環境負荷が大きいということです。
 逆に言えば、電気を使う時間を減らせば、その分だけきちんと電力料金は減ることになるはずです。電力計はごまかしませんからね。正確に言うと、「家電製品の消費電力(ワット)」と「家電製品を使った時間(時間)」を掛け合わせることによって電力使用量が決まります。ですから、消費電力の小さな家電製品であるほど電気代は安くなりますし、使う時間が短いほど電気代は安くなるわけです。

 家全体で消費されている電力量はこうしてチェックできるのですが、1ヶ月に1回だけですから、あんまり細かいチェックにはならないのは確かです。「今どれだけ使っているのか」がわかれば、もっと省エネに気をつけるようになるだろう、というので、いろいろな取り組みが行われています。
 省エネルギーセンターでは家庭で消費される電力を常に表示する装置をモニター募集して配っていました。電力計に測定装置をつけて電波をとばし、居間など目に付くところに表示装置を置くことができるというので、テレビを消したらその分電気消費が減ることが手に取るようにわかり、面白いらしいです。この装置を各家庭に取りつけることで、省エネに気をつけてみようという気になるのではないか、と考えて省エネルギーセンターでは調査を行っています。もうそろそろ報告が出てきてもいいころなんでしょうが、ちゃんと省エネになっているんでしょうか、楽しみです。

 このほかにも、家電製品一つずつに、こうした測定装置をつないで、普段どの程度の電気を食っているのか調べられる装置が開発されています。日経ECO21の5月号などにも掲載されていますが、東光電気から「エコワット」という商品名で3000円で売り出されています。秋葉原や東急ハンズなどを探してみたのですが、残念ながら実物を見ることはできませんでした。歩き回っている中で、電力消費量を測定できる装置はいくつか置いてあったのですが、安いもので8000円程度、ちゃんとした測定装置なら8万円程度の値段がつけられていました。
 まあ家電製品ごとに3000円の装置をつけてみるという家庭は少ないと思いますが、貸し出しでも行って、一日みっちり調査してみるというのは面白いかもしれません。自分の家で、どの家電製品が一番電気を食っているのかがわかれば、省エネも達成しやすいでしょうしね。
 

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