ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 私たちが使っている電気の量

1999年4月27日
 電力会社の宣伝ではありませんが、確かに私たちの生活はいまや電気なしでは考えられなくなっています。資源がないと言われて久しい日本ですので、ここは今トレンディになっている「危機管理」にちなんで、どれだけ生活に不可欠な電気が使われているのかチェックしてみましょう。

 世帯あたり消費されている電力量は、年間5343kwhにもなります。もしこれだけの電気を年間通じて平均的に使っていたとすると、平均610wの電力消費があることになります。テレビ1台150w程度ですから、テレビ4台が常についている程度の電気が、家庭内のいろいろな家電機器で使われていることになります。
 もちろん寝ているときにはほとんどのスイッチを消していますし、夜の団らんの時にははるかに多くの電気を消費しているでしょう。これらを平均すると610wというわけです。
 さて、あなたの家庭ではこの610wが見つかるでしょうか。一例をあげてみました。

■1■ 24時間、365日使っているもの

  冷蔵庫                    50w〜150w
  留守番電話、ファックス           各 〜10w
  ビデオ、ステレオ、エアコン(待機電力)  各 〜10w

■2■ 毎日何時間も使っているもの (4分の1の時間使ってるものとして計算)

  テレビ                     70〜200w
  ゲーム機                   10〜20w
  照明(居間、廊下、台所、子供部屋)   各60〜200w
  炊飯ジャー(保温)              30w
  電気ポット(保温)              30w

■3■ 季節により毎日何時間も使っているもの (10分の1の時間使っているものとして計算)

  エアコン                    500〜1000w
  電気ストーブ、オイルヒーター       350〜1200w
  こたつ                     100〜150w
  電気カーペット                200〜400w
 
■4■ 使っている時間がわずかのもの (計算には入れない)

  トースター                  400〜800w
  電子レンジ                 600〜1000w
  照明(トイレ、風呂)            40〜100w
  掃除機
  アイロン
  洗濯機        などなど
 

 さて、非常におおまかな計算ですが、この程度使っていたとしたら、どのくらいの電力消費量になるでしょうか。テレビとエアコンが2台あるとして計算すると、これで年間5000kwhになりますから、だいたいこの程度の使い方になるのではないかと思います。

 機器により使われ方は多様ですが、こうして消費電力×時間で計算すると、消費電力量が計算されてきます。

 この中で一番大きいのはエアコン、そして冷蔵庫、電気ストーブ、テレビ、照明と続きます。エアコンや電気ストーブは季節物で、使っている時間は短いものと設定していますが、消費電力が大きいために、主要な消費となっています。

 冷蔵庫はつけっぱなしにしておかないとどうしようもないものですが、こうしたつけっぱなしにしておくことが多いものが、消費電力量も多くなっています。「使う時間を短くする」というのは、各家庭でできることですから、工夫をしてみてください。特に上記の■2■と■3■は時間が大きくきいてきます。

 あと、暖房のところに書いていますが、部屋全体を温めるエアコンよりは、部分的に温めるこたつや電気カーペットのほうが消費電力が少なくなります。逆に電気ストーブやオイルヒーターは、場合によってはエアコンよりも電気を食うことになります。何を使って暖房するのかは、消費電力を削減するのに非常に重要になってきます。
 
 

この内容に関してのお問い合わせは鈴木まで。お気軽にどうぞ。

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