ひのでやエコライフ研究所  かんきょうもんだい一日一言

 ごみはどうするのが望ましい?

1999年8月26日
  日本で排出される一般ごみの量は年間約5000万トン。一人あたり年間400kgといった量になります。ここで質問です。

問1: あなたの体重の何倍になりますか? 
問2: 一生(80年)の間に、あなたの体重の何倍のごみを地球に残してしまうことになりますか?

 いくら地球が大きいとは言っても、限界はあるものです。こうした大量消費、大量廃棄の社会では将来やっていけないことが明らかになってきて、「循環型社会」に向かう必要があることが叫ばれています。
 最終的な循環型社会の場合には、問2の答えは次のようになります。

答2: 人間が排出するものは、すべて自然のなかで循環するので、地球に残してしまうものはありません。

 もともと自然循環系というものがあるのですから、それに乗ってしまうのであれば当然ですね。これを達成することが、何千年、何百万年と人間が地球の上で生きていくための必要条件です。

 こう言ってしまうと簡単ですが、残念ながら現状とは大きくかけはなれた理想像です。非常にタイムスケールは短いのですが、いままさにごみの処分場が不足してきており、ごみを捨てたくても捨てられない状況ができつつあります。これを機会に、循環型社会にしていくことを考えてみてはどうでしょうか。
 そのためには、もちろん市民一人一人の生活が大きく変わることも重要ですが、社会システムをいじっていくことのほうが大きな意味があるでしょう。例えばごみにならない商品が出回ったら、また、ごみがきちんと循環する回収制度が整ったなら、一人一人が苦労することなく循環の輪に乗っていくことができます。
 苦労が伴う仕組みでは、苦労しない人が得をすることになってしまい、それでは決して広まりはしません。取り組んだ方が得になるような仕組みを整備することができたら、それに越したことはないでしょう。

 問題は、そのためには何がいいのか、ということですね・・・・・。
 
 

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