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安価でコンパクトなプログレッシブ対応DVDプレーヤー(ADV-023)    (2009.4.26)

AUDING ADV-023というコンパクトなDVDプレーヤーがあります。大きさは、外付けDVDドライブとほぼ同じ位で、縦置きにした場合、高さ172ミリ、横幅50ミリ、奥行165ミリです。販売は(株)データバンクコマースで、こんな小さなボディーなのに、プログレッシブ・スキャン対応に加えて、DVDレコーダーやPCで書き込んだDVD±R/RWメディアも問題なく再生できました。 映像、音声とも決して悪くなく、むしろ今まで私が使っていた、これより数倍高い値段だった他メーカーのDVDプレーヤーよりも綺麗なくらい。横浜の量販電器店で、約8000円という値段は、かなりお買い得という感じです。これだけ小さいと、置き場所を選びません。私は、SOTECのミニコンポ「VH-7PC」と、このDVDプレーヤーを共に横置きして2段に重ねて使っています。
「プログレッシブ・スキャン」とは、直訳すると「順次走査」。まず、プログレッシブ・スキャンではない通常のTVは「インターレース」(飛び越し走査)という方式で画面を表示しています。これは、奇数列と偶数列だけの画面を交互に表示することで1画面を表示します。 1回の表示にかかる時間は1/60ですが、2回の表示で完全な1画面を表示するわけで、1画面の表示プロセスは1/30秒になり、フレームレートは30枚/秒となります。これに対し、プログレッシブ・スキャンでは、1回の走査で完全な1画面を表示します。奇数列、偶数列の2つの表示情報をメモリに読み込んでから、それを1画面に合成し、描画を行います。 この結果、1画面の表示にかかる時間は、1/60秒となり、偶数列、奇数列の情報から、連続して1画面をジェネレートすることで、秒間の表示フレームも倍の60枚となります。このため、プログレッシブ・スキャン方式では、インターレースよりも、よりチラツキが減少することになります。あまり大型でないTVでは、インターレース方式でも十分ですが、大画面のテレビが増えてきたことで、プログレッシブ・スキャンが必要になってきたのです。なお、パソコン画面は、プログレッシブ・スキャンと同じ、ノンインターレース方式です。

それに、このADV-230は、中国で作られた全世界向けのマルチリージョン用のものを日本の販売会社が日本向けにファームウェアを変更して販売しているようで、リモコンから数個のコマンドを入れると、リージョンフリーになり、日本向けDVD(リージョン2、NTSC映像)だけでなく米国向けのDVD(リージョン1)も、欧州のDVD(PAL映像)も普通にTVで観ることが出来ました。但し、販売会社も正式に公表しておらず説明書にも書かれていないので、この操作で機器やメディアに障害等が発生しても自己責任となります。そもそもリージョンコードは、映画の興行権を守る為に設定されたものですが、字幕なしの海外版DVDを買う日本人はほとんど居ないでしょうから、どれだけ有効か疑問に思います。一方、バレエの公演や演奏会などの字幕の必要のない映像には、海外には日本で未発売の優れたものがあるのも事実です。でも、海外のDVDを見たい場合には、その為だけに海外のDVD用プレーヤーを別途買わなければならないのが現実なのです。 米国Amazon等では日本では手に入らない珍しいバレエのDVDを手に入れることもできますし、私のバレエのDVDのコレクションには、米国仕様(リージョン1)のものもあるので、これらのDVDの再生に、このADV-230は重宝しています。
この「リージョンコードによる制限」は、ユーザーを無視した制作者側の論理だけのもので、ユーザーに不当に、不自由さと無駄な出費を強いているように感じます。もともとハリウッドの強い要望で取り入れられたリージョンコード、法律上の問題はないと聞いていますから、日本のメーカーも、遠慮せずに堂々とリージョンフリーのDVDプレーヤーを販売しても良さそうな気がします。

家電業界は、ブルーレイディスクに力を入れていますが、市販ソフトはまだまだ圧倒的にDVDが多いし、収納スペースの面では不利なものの、殆どの映画やバレエが1枚に収まるという規格のDVDは、ソフトの整理という意味では、むしろ大容量のブルーレイより扱いやすい。そんな中、高性能でコンパクトなDVDプレーヤーが安価で買えるのは有り難いことです。

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