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誰も書かなかったオードリー          (2001.11.10)

とても面白い本を読みました「誰も書かなかったオードリー」(吉村英夫著、講談社)です。
 
永遠の妖精「オードリー・ヘプバーン」が世を去って8年になります。「ローマの休日」で彗星的なデビューを果たし、晩年はユニセフの親善大使。
オードリー・ヘプバーンを知ったのは、高校生の頃、「ローマの休日」です。以来、彼女のおもな映画を観てきましたが、この「誰も書かなかったオードリー」は、私の知らなかったオードリーのいろいろな側面を教えてくれました。
第2次世界大戦では抗独レジスタンスに協力、アンネの日記のアンネ・フランクとの関連、バレリーナかショウビジネスか悩み抜いた時代、偶然のコレット女史との出会い、ウィリアム・ワイラーの抜擢・・・・・、その後も、あれかこれかで決断に迫られるオードリーの人生を、さまざまな角度からみつめています。そして、ユニセフへのボランティアへの献身、ガンで帰らぬ人へ。
誕生から逝去まで63年の人生での大きな岐路とその時の彼女の選択、とても興味深く一気に読みました。
また、母親エッラのステージママぶり、なぜ「ローマの休日」が、あれほどの名画になったのか・・・・等々、まさに「誰も知らなかったオードリー」を伝えてくれます。
 
著者・吉本氏自身が、オードリーファンであり、ファンとしての温かい目で彼女のライフストーリーを追っていて、美しいヘプバーン賛歌になっています。
オードリー・ファンならずとも、とても楽しめる一冊だと思います。


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