ところで、バレリーナ志望だったオードリー・ヘプバーンの憧れの人は、
マーゴ・フォンティーンだったそうです。
オードリーは、10歳の頃からオランダ アルンヘルム音楽学校でバレエを学び、アムステルダムで学んだ後、イギリスで
奨学金を得て、マリー・ランバートバレエスクールでバレエを学びました。
第二次世界大戦中、灯火管制や集会禁止令の下でレッスンが困難となっても、家に練習バーを取り付け、
シューズの代わりにフェルトのスリッパを履き、友人達とレッスンを続けたということです。
英国サドラーズウェルズバレエ団(ロイヤルバレエの前身)のマリー・ランバートの門下生だったということですから、
そこいらのバレリーナを夢見る少女とは違い、本格的にバレエに取り組んでいたわけです。
1940年、オランダで行われたサドラーズ・ウェルズ・バレエ団の慰問公演の時、オードリーは、
アルンヘルム音楽学校生徒代表として、憧れのマーゴット・フォンテーンに花束を贈呈するという、幸運に恵まれたということです。
マーゴ・フォンティーンとオードリー・ヘプバーン、私は、この二人は、類まれなエレガンスで共通していると思っていましたが、
あるサイトで、「この二人を知る人が、二人は、とてもよく似ていて、立居振舞いの落ち着き、穏やかで礼儀正しい仕草、柔らかく
軽やかな話し方で、二人とも、誠実で魅力に溢れた人柄が滲み出ていたと言っていた」と書かれた文章を見て、なるほどと思いました。