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バレリーナへの憧れ!?、オードリーの「パリの恋人」   (2001.12.2)
オードリーヘプバーンは、バレリーナを目指していたのです。彼女は、「ローマの休日」で、映画界のトップに躍り出たのですが、これ以前、彼女は、バレリーナになろうとレッスンを続けていました。
 
オードリーの作品の一つに「パリの恋人」(Funny face)というミュージカルがあります。 彼女出演のミュージカルでは、「マイフェアレディ」が有名ですが、私は、この「パリの恋人」に魅力を感じます。 彼女は、この映画で、まさに「踊り、唄って」います。唄は、あまり巧いとは言えませんが(失礼!!)、踊りは一流です。当時のトップダンサーであるフレッド・アステアを相手に、少しも引け目がない位なのです。尤も、フレッド・アステアの方から、相手役として、オードリーを熱望したとのことですから、アステア自身、オードリーの踊りの才能を見抜いていたのでしょう。
 
オードリーは、英国サドラーズウェルズバレエ団(ロイヤルバレエの前身)のマリー・ランバート門下だったということですから、そこいらのバレリーナを夢見る少女とは違い、本格的にバレエに取り組んでいたわけです。
 
でも彼女にはプリマ・バレリーナになるために、決定的な弱点がありました。背が高すぎることです。彼女の身長は、175センチ。トゥシューズを履くと、20センチほど高くなります。195センチもの女性を支えることをできる男性はなかなか居ません。オードリーは「主役は踊れない、一生コールドバレエの一員に甘んじなければならないのか」と悩んだそうです。
そんな折り、コレット女史に見いだされて、ブロードウェイミュージカル「ジジ」の主役に抜擢され、さらには、ウィリアム・ワイラーの眼にとまって、「ローマの休日」で、決定的な女優としての開花となったのです。
この「パリの恋人」が、DVDで発売になりました。ストーリーは、流行をリードするファッション雑誌の専属カメラマンのディックが、本屋の店員ジョーの「おかしな顔」に目をつけた。雑誌社は嫌がる彼女を説得、パリに乗り込んで撮影を開始しますが・・・・・。 「ス・ワンダフル」などジョージ・ガーシュウィンの名曲の数々にのせて、「永遠の妖精」オードリー・ヘプバーンの魅力が炸裂する、とってもおしゃれなミュージカルです。パリのデザイナー、ジバンシーによるオードリーの衣装も見物です。監督は、スタンリー・ドーネン。フレッド・アステアの華麗なダンスも見ものです。 DVDは、映像がきれいな上に、シーンの頭出しが容易です。VHSビデオテープと比べて雲泥の差です。ですから、この「パリの恋人」のようなミュージカルには最適です。 これからも、優れたミュージカル映画が、DVDで発売されることを期待しています。

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