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カラヤンの「ばらの騎士」     (2002.2.9)

ヘルベルト・フォン・カラヤンが指揮をした最高に素敵な「ばらの騎士」の映画があります。
1960年ザルツブルグ音楽祭における「ばらの騎士」の上演のライブです。
 
ともかく豪華絢爛。当時これ以上考えられないというほどのキャストです。
20世紀最高のソプラノ、エリザベート・シュヴァルツコップの元帥夫人を筆頭に、セーナ・ユリナッチのオクタヴィアン、アンネローゼ・ローテンベルガーのゾフィー・・・・
オーケストラは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
40年以上経った現在でも、歴史的名演として語り継がれています。
このビデオ、私の大切な宝物のひとつです。
 
この映画を作ったのは、パウル・ツィンナー。
彼は、舞台芸術の記録に定評があります。「ロイヤル・バレエ」も彼の作品です。マーゴ・フォンティーンの最盛期の映像で、 「白鳥の湖」、「火の鳥」、「オンディーヌ」が収められていますが、「オンディーヌ」でのフォンティーンの迫力に圧倒されます。
 
「ばらの騎士」、「ロイヤル・バレエ」とも、かつてビデオで発売されていたようですが、現在はないようです。私のビデオも古くなって映像が汚くなってきました。
ぜひ、DVDで再発売して欲しいと思います。
 
制作:パウル・ツィンナー
出演:エリザベート・シュヴァルツコップ、セーナ・ユリナッチ、アンネリーゼ・ローテンベルガー 、オットー・エーデルマン、エーリッヒ・クンツ、ほか。
ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、(193分/カラー/1960年)



オペラ「ばらの騎士」(DER ROSENKAVALIER)
作曲:R.シュトラウス 、作曲年:1910年、初演:1911年、ドレスデン宮廷歌劇場
台本:フーゴー・フォン・ホーフマンスタール・ドイツ語 、構成:全3幕
 
主な登場人物
元帥夫人マルシャリン(ソプラノ):優雅な貴婦人
オクタヴィアン(メゾソプラノ):17歳の若い伯爵
オックス男爵(バリトン):田舎貴族
ゾフィー(ソプラノ):新興貴族の娘
 
物語
18世紀のウィーン。陸軍元帥夫人は夫の留守中、17歳の若い伯爵オクタヴィアンと甘いひとときを過ごしていました。そこへ突然、親戚のオックス男爵がやってきます。慌てた夫人はオクタヴィアンを小間使いとして女装させます。男爵は、新興貴族の娘との婚約が整ったので、花嫁におくる銀のばらを届ける使者を探してほしいといいます。夫人はその役をオクタヴィアンに決めます。目の前にいる女装した小間使いがそのオクタヴィアンとも知らず、男爵は小間使いをえらく気にいってしまいます。オクタヴィアンは「ばらの騎士」として男爵の婚約者の家へあらわれますが、下品な男爵を嫌っていた婚約者のゾフィーはこの若く美しい騎士に一目惚れし、二人は互いにひかれ合います。でも男爵はゾフィーに嫌われてもひるむ様子もありません。そこで、オクタヴィアンとゾフィーは共謀して男爵にひと芝居うつことにします。女装したオクタヴィアンに誘われて宿屋に行った男爵は、こらしめられて負けを認めて退散します。そこへ元帥夫人が現れ、自分が身をひく時期がきたことを悟り、二人の恋を祝福し、めでたしめでたしとなります。
 

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