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ボンネットダンパーの取り付け       (2013.4.1)

ボンネットダンパーとはボンネット保持用の高圧ガスを封入したステーのことで、軽く手を添えるだけでボンネットを上に挙げることができ、そのまま保持しておけます。 ボンネットダンパーがないと、ボンネットを開けるには力が要るし、開けたままにするには、片手でボンネットを持って、 もう一方の手で、付属のステーでつっかえ棒をしなければなりません。 プリウスの前に乗っていたブルーバード・マキシマローレル・クラブSなどには ボンネットダンパーが付いていて、開閉が楽な上、大衆車とは違う高級感も味わえました。

一方、プリウスには、何故か、従来の20型にも現在の30型にも、ボンネットダンパーが装備されていません。 アルミ製のボンネットは軽いのでダンパーは不要ということなのか、車体の軽量化のためなのか、それともコストダウンのためなのか・・・。 プリウスと同じ1.8リッターのハイブリッドシステムを使いながら、100万円近くも高く、約50Kgも重くて、一回り車格が上の レクサスCT200hにも装備されていないそうなので、 軽量化やコストダウンのためではないように思いますが・・・。 ボンネットを開くのは日常の点検やエンジンルームの掃除の時だけとは言え、両手を使うボンネット開閉の操作は面倒で、 ボンネットダンパーがあるに越したことはありません。
  
ユーザーの要望も有るのか、幾つかのアフターパーツメーカーがプリウス用にボンネットダンパーを販売していますが、 片方だけを支える仕様のものが多く、柔らかいボンネットに歪みが生じそうなので、購入を躊躇していました。 そんな折、主にレクサスやトヨタの車のパーツを販売している LX-MODEブランド(バックアップデザイン社)から ボンネットの両端を支える製品が出ました。 この会社の製品も、以前は片側支持でしたが、両端支持に改良したそうで、これならプリウスの柔らかいアルミのボンネットでも歪まないでしょう。 それに「独自開発の専用ステーにより無加工で取付可能」というのが嬉しい。 他社の製品には、運転席側は、取付け場所の加工が必要になるものもあって、値段は安くても今一だったのです。
 
通販で取り寄せて自分で付けることも考えましたが、ガーニッシュの取付けのように簡単ではなし、素人が付けて外れるようなことがあったらまずい・・・といった不安もありました。 たまたまプリウスのディーラーから、この製品の案内のダイレクトメールが来たので、それならばと、ディーラーで購入することにしました。 以前、通販で、とんでもない粗悪品のパーツを掴まされて後悔したことがあるのですが、ディーラーが扱っている以上、そんなことはないでしょう。 それに、装着も、確かな技術のディーラーなら、安心して任せられます。
 
エンジンルームの左右にある穴に、ダンパーのステーを装着する仕様なのですが、 運転席側の穴には、以前HIDヘッドランプのインバーターを取付ていたので、 ここに付けられるか心配でしたが、そこはプロの技術者。ディーラーのメカニックは、インバーターのステーとうまく重ねて取付けてくれました。 取付けの時間は1時間弱、価格は作業費込みで、約22,000円でした。
 
取付けた結果、ボンネットオープナーを引いて、ボンネットの先端に軽く手を添えるだけでボンネットが開きます。 ボンネットは左右のダンパーに支えられて落ちてこないので、付属のステーを立てる手間から解放されました。 閉めるときは、以前のように力任せに押し込むようなことをせず、先端から手を離してボンネットを軽く落とすだけでも閉まります。 とても具合がよく、値段の割りに良い買い物をしたと感じました。 ただ、ダンパーには「ガス抜け」というトラブルが起きることがあるそうです。 乱暴な取扱いや、老朽化で、ガスが抜けてしまうのです。 ボンネットの開閉は丁寧にすべきでしょう。
 
最近は、昔の車ほどボンネットを開けることは少なくなったけれど、ボンネットの開閉は楽な方が良いし、 何より、ハイブリッドの先駆車としてのプリウスには、大衆車とは一味違うプレミアム感も欲しいので、こういったパーツは最初から装備してもらいたいものです。

ボンネットダンパー取付前
つっかえ棒で持ち上げていました。

ボンネットダンパー取付後
つっかえ棒はなくなりました。

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