2007年8月末から、デアゴスティーニの「週刊 蒸気機関車C62を作る」で、毎週、C62の模型の製作に取り組みましたが、
100号で完結し、模型は完成しました。
この「週刊 蒸気機関車C62を作る」は、毎号ついてくるパーツを組立て、100週間かけて実物の1/24のC62を完成させるというものです。
デアゴスティーニは、「世界遺産DVDコレクション」や「戦艦大和を作る」等で、
以前からテレビのCMにも登場していましたが、あまり興味が沸きませんでした。
でも今回はかって「特急つばめ・はと」を牽いた栄光の 蒸気機関車C62の模型ということで飛びつきました。
私は昔から鉄道は大好きですが、クラフトも好きで、今までにもNゲージのレイアウトや蒸気機関車のプラモデルも作ってきました。
今回は1メートル近くにもなる本格的なC62の模型で、パーツは、真鍮を主体にしたダイキャスト・亜鉛合金などの金属製。
解説書にそって接着剤とネジを使って、組み立てることができます。
完成の暁には、動輪も回転し、前照灯もつき、何と煙まで出せるというものです。
私は、 C62蒸気機関車には思い出があります。高校生の時(1962年だと思います)、父が単身赴任していた九州を、夏休みに旅行しましたが、
この頃は、まだ航空機は高価な乗り物で、列車が一般的でした。そんなわけで、東京・博多間を、夜行の寝台特急「 あさかぜ」を利用しました。
まだ、東海道新幹線(1964年開業)もない時代で、当時の新型 20系客車使用の「あさかぜ」は、ブルートレインと呼ばれて、国鉄の花形列車でした。
夕方、東京駅を発車し、神戸のあたりで夜が明け、博多に着いたのは、翌日の昼頃だったと記憶しています。
当時、山陽本線は、広島・下関間が、まだ電化されておらず、この区間を蒸気機関車C62が受け持っていました。
スピードこそ、広島までの EF58型電気機関車には及ばなかったものの、夜が明けて明るくなった鉄路を真っ黒な煙をなびかせて、
電源荷物車を含めて13両編成の長いブルートレインを、力強く牽引するC62の勇姿を、後方の客車の窓から、ずっと飽きずに眺めていたのを覚えています。
なお、当時は、電化(直流/交流)、非電化の混在していた時代で、東京広島間は直流電化、広島下関間は非電化、下関門司間の関門トンネルは直流電化、門司博多間は交流電化でした。
このため、東京広島間は直流のEF58型電気機関車、広島下関間はC62蒸気機関車、関門トンネルは(交直切り替えのデッドセクション通過のために)交直両用のEF30型電気機関車、門司博多間は交流のED72型電気機関車が使われていました。
特急列車にもかかわらず、機関車交換の為に、駅に幾度も長く停車したのですが、鉄道ファンにとっては機関車交換という興味深いシーンを何度も味わえる楽しみがありました。
「週刊 蒸気機関車C62を作る」は、100号で終了なので、完成するまでに、100週、ほぼ2年間かかりました。
とても長かった。しかも、1号1,890円(創刊号のみ990円)ということで、全部でおよそ20万円。
1ヶ月4号として、毎月7,560円。結構な出費でした。
でも、数号分を買って、正面と煙室胴を組み立てたところで、早くも蒸気機関車の一部とわかる楽しみが味わえ、
高級感あふれる真鍮のどっしりした質感には、所有する満足感が沸いてきました。
子供の頃からプラモデルやペーパークラフトは数多く作ってきました。
蒸気機関車は、かって、 40センチ位のプラモデルを作ったことがありますが、金属性の模型を組み立てるのは初めてです。
このキットは、接着剤で貼り付けるところは、プラモデルとあまり変わらないのですが、要所は真鍮をネジ止めすることが必要ですし、一般的な道具に加えて、
コンパウンドなどの磨き粉やヤスリが必要で、思った以上に時間がかかりました。
本当に100号まで続くかな、やっぱり次から買うのやめようかな・・・と躊躇の気持ちになる反面、ずっしりと重い煙室胴を手に取ると、
これに加わっていく部品を手に入れたくて、次の巻が待ち遠しくなってしまうのでした。
組み立てて予想通りの姿になる楽しさ、アレンジを加えて想像の域を超える姿になる楽しさ、自分で作ってこそ、味わえるものです。
せっかく作り始めたのですから、最後まで作り終えようと頑張り、やっと完成しました。
C62主要諸元 |
全長 21,475mm
|
全高 3,980mm
|
軌間 1,067mm
|
軸配置 2C2 ハドソン
|
動輪直径 1750mm
|
シリンダ 520mm×660mm
|
ボイラー圧力 16.0kg/cm2
|
火格子面積 3.85m2
|
全伝熱面積 244.5m2
|
過熱伝熱面積 77.4m2
|
全蒸発伝熱面積 167.1m2
|
ボイラー水容量 9.87m3
|
機関車重量 88.83t
|
最大軸重 16.08t
|
炭水車重量 56.34
|
使用蒸気圧16kg/cu
|
出力1620馬力
|
最高速度100km/h
|
動輪径1750mm
|
軸距離3870mm
|
(注)文中の項目の説明には、フリーの百科事典「Wikipedia」へリンクを貼らして頂いております。Wikipedia の記事は、販売されてる百科事典と違って結構変動しますし、内容に信頼がおけないという意見も聞かれます。各自の判断でご利用下さい。
追加2:「追加レールパーツ」の取付 (2009/12/01)
完成して3ヶ月も経って忘れかけた頃に、デアゴスティーニから、「追加レールパーツ」が届きました。
動輪と動輪の間つまり、動輪を回転させるローラーユニットの間のレールは、全100号の中に含まれていませんでした。
従ってこの部分は、レールが切れたような状態になっていました。私も気にはなってはいましたが、やはり読者からのクレームもあったのでしょう。デアゴスティーニは、このパーツを無償で用意して送ってきました。このパーツを取り付けて、レールの切れ目がなくなりました。
追加1:ディスプレイ・カバーの取付け (2009/08/28)
第100号:ナンバープレート取付等最終仕上げ (2009/08/08)
第99号:連結器の取付 (2009/08/01)
機関車とテンダーの下回りの最後の部品である連結器の取付です。この連結器は、形状も仕組みも実物に近いつくりで、
解放ピンでロックできるようになっています。連結器がついて、フロントビューとリアビューが引き締まった感じになりました。
次回でいよいよ完成です。

機関車への連結器の取付
|

テンダーへの連結器の取付
|
第98号:ボイラー上回りのディテール取付 (2009/07/27)
第97号:動輪へのブレーキの取付 (2009/07/21)
第95号〜第96号:動輪回転機構の組立 (2009/07/15)
第92号〜第94号:飾り台へ線路の敷設 (2009/07/01)
第89号〜第91号:スピーカ等電装パーツの取付 (2009/06/07)
第85号〜第88号:飾り台フレームの組立と天板の取付 (2009/05/17)
第85号〜第87号は、飾り台フレームの組立です。フレームは4分割されて配本されました。第85〜86号で左右のフレーム、第87号で中央二つのフレームを組み立てました。
この結果、全長は108センチになり、作業している私の机からはみ出してしまいます。いよいよ、置き場所を考えなくてはならなくなりました。
第88号で天板をつけ、飾り台の形になりました。

第85〜87号:飾り台フレームの組立
|

第88号:天板の取付
|
第80号〜第84号:テンダー内部の組立とディテール取付 (2009/04/19)
第76号〜第79号:テンダー台車の組立と取付 (2009/03/15)
第71号〜第75号:テンダーの組立 (2009/02/15)
第71号〜第74号は、テンダーの組立です。
テンダー型と言うのは、石炭庫に石炭、水槽に水を積んだ炭水車を牽引している機関車です。C62は日本最大のテンダー型蒸気機関車です。
第71,72号で、テンダー左右の側板を組み立てました。側板の長さは30センチ近くあり、機関車本体の半分にもなります。大型の機関車を走らせるには、それ相当の水と石炭が必要なことを実感しました。
第73号で、フロアと後妻を左右の側板と合体させ、第74号で前妻を組立て取付け、テンダーの四方向と底部が完成しました。第75号では、テンダー底に、前後の台車を受けるボルスタ(枕梁)や、強度を高めるフレームを取り付け、次号以降で組立てるテンダー台車の取付準備が出来ました。。

第71号,第72号:テンダー左右側板の組立
携帯電話と比べるとその巨大さが分かります。
|

第72号,73号,74号:テンダー前後の組立。
第75号:底部に台車を受けるボルスタの取付。
|
第67号〜第70号:従台車の組立と取付 (2009/01/10)
第63号〜第66号:キャブ屋根とストーカーの安全弁とデフレクターの取付 (2008/12/07)
第59号〜第62号:キャブ天井の骨組みと後妻のディテールの取付 (2008/11/9)
第59号〜第60号は、キャブ(運転室)の後妻や天井の骨組みの取付です。左右の側板、前妻、後妻とキャブの四方向がそろいました。
第61〜第62号では、キャブ・ビーム左、キャブ・ビーム右、はしご、手すり、エンドビーム、ストーカーエンジン等を取り付け、屋根を除く、キャブの組立が終わりました。

第59号:ひさしやドアなど、キャブの側面の ディテール取付
第60号:キャブ天井の骨組みと後妻の取付
|

第61号:左右のキャブ・ビーム、はしご、手すりなど
第62号:エンド・ビーム、ストーカーエンジンなど キャブ下のディテールの取付
|
第55号〜第58号:キャブ内部と側板 (2008/10/13)
第55号〜第58号は、キャブ(運転室)の組立です。第55号では、キャブの段差のある2枚の床を接着剤を使って接合し、
もう一枚の床とともに、4本のネジでボイラーに固定しました。
第56号では、キャブ内の部品を取り付け、第57号と第58号で、左右の側板を取り付けました。
キャブを取り付けたことで、全体の長さが、60センチ程になり、いよいよ机の上に置くと狭くなりました。
第59号以降で屋根やドア・梯子などのデティールを取付、キャブ後妻で後部を覆ってから、キャブ側板と床板をネジで固定して、キャブが完成するようです。

第55号:キャブの床の取付
第56号:運転部品の取付
|

第57号:キャブの左側板の取付
第58号:キャブの右側板の取付
|
第51号〜第54号:元空気溜の組立・取付 (2008/09/16)
鉄道車両では、蒸気機関車のコンプレッサー(空気圧縮機)で作った圧縮空気を、元空気溜めと呼ばれるタンクに溜めておき、
運転席のブレーキ弁により、ブレーキ力を制御しています。圧縮空気は、機関車だけでなく、ブレーキホースを伝わって
後に連結した客車にも送られ、機関車と客車が、一斉にブレーキがかかるようになっています。
第51号と第52号では、左右のランニングボードの下に、元空気溜とパイプを取り付けました。
元空気溜は、蒸気機関車のブレーキに使う圧搾空気を溜めておくタンクです。
第53号では、左側に、コンプレッサー(空気圧縮機)を取り付け、第54号では、右側に、給水ポンプを取り付けました。
ボイラに給水するときには、ボイラ内の圧力以上に水圧を上げないと入っていきません。この水圧を上げるのが蒸気駆動の給水ポンプです。
水圧が上がった水は、円筒型の給水温め機で予熱されてボイラーに入っていきます。給水温め機を温めるには、シリンダーの排気を使うため、
給水温め機は、シリンダーの近くに置く必要があり、D51では煙突の前に、C62では前デッキに搭載されています。

第51号:左側の元空気溜の取付
第53号:コンプレッサーの取付
|

第52号:右側の元空気溜の取付
第54号:給水ポンプの取付
|
第47号〜第50号:ランニングボードの組立・取付 (2008/08/16)
第46号:キャブ前妻と加減弁てこの組立 (2008/07/20)
第46号は、キャブ(キャブはキャビン=運転室の略)前妻の取付です。キャブの側板と屋根は、後の号で取り付けることになりますが、
今号では、まずボイラーとの境目の前妻を組み立てて取付けました。
前妻板とボイラーの火室とが、ぴったりと隙間のないように、細心の注意を払っての取付け。前妻板は、火室に上端2本、左右の下方に1本づつの
ビスで固定しましたが、下方のビスがなかなか入らず苦労しました。取付後、キャブ前妻の運転席側の加減弁から、蒸気ドームの加減弁てこまで、途中のクランクを介してロッドで結合し、今号の作業は終了です。蒸気ドームの前半分は砂箱、後は蒸気溜めですが、機関士が加減弁を操作することで、蒸気溜めからシリンダーに蒸気が送られます。
 |  |
キャブ前妻の取付
| クランクを介して、加減弁と加減弁てこをロッドで結合
|
第44号〜第45号:バックプレートの取付 (2008/07/13)
第44号と第45号は、運転台に張り出したボイラーのバックプレートの取付です。
第44号では、バックプレートの側面にエポシキ系接着剤を添付し、
火室に接着し、接着剤が完全に硬化するまで、粘着テープで補強しておきました。
本の解説では、既にボイラーに取り付けてあったボイラーテーパーをボイラーから取り外して、バックプレートを取り付けるような指示でしたが、
取り外さなくても、取り付けることができました。第45号では、これに加減弁てこハンドルやバルブハンドルなど、運転台の部品を接着剤で
バックプレートに取り付けました。
 |  |
第44号:バックプレートを接着剤で取付
硬化するまで粘着テープで補強
| 第45号:バックプレートに運転台の部品を取付
|
第42号〜第43号:ボイラー周辺部品の取付、火室下部の組立 (2008/07/1)
第42号は、タービン発電機・動力逆転器等、ボイラー周辺のディテール・パーツの取付です。
いずれも形を再現しただけのダミーですが、真鍮で本物そっくりに精密に出来ていました。第43号は火室下部に亜鉛合金製の外火室側板ならびに
真鍮製の泥溜め・排水管・揺りシリンダ・吹出し弁の取付です。火室は既にボイラーに取り付けてあったものを取り外してから、今回の部品を取り付けるような指示でしたが、取り外さなくても、さほど苦もなく取り付けることができました。
取り付けたり外したりすると、ネジの損傷にもつながるので、取り外さずに行うのが良いと思います。
 |  |
第42号は、発電機・動力逆転器等の取付
| 第43号は火室下部の組立 |
第40号〜第41号:ドームの組立と取付 (2008/06/18)
旅行に行っていて、暫く作れなかったので、2週間分をまとめて作業しました。
第40号はドームの組立、第41号は組立終わったドームのボイラーへの取付です。
ドームは、ボイラーのほぼ中心部に位置するため、よく目立つ部分です。このドームの素材はグレーの亜鉛合金製ですが、表面は無塗装ではなく、
真鍮色に塗装されていました。ボイラーの色と多少違いますが、グレーのままよりは、はるかに良いと思います。
まず、ドームの左右6箇所に、接着剤で砂撒き管を取り付けました。
続いて、ドーム左側後方に加減弁てこと加減弁てこ受けを接着し、右側後方に汽笛を斜めに接着剤で取り付けました。
ここまでが、第40号です。
続いて、ドームの上の穴に2つの砂箱をとりつけた上で、ドームをボイラーに太いネジで固定しました。最後に、ボイラーステップをはめ込んで終了です。
ボイラーにドームが付いて、一層重くなり、ボリューム感も増しました。
 |  |
第40号はドームの組立
| 第41号はドームのボイラーへの取付 |
第39号:ボイラー・バンドの取付 (2008/06/01)
第39号は、ボイラー・バンドの装着です。ボイラー・バンドをボイラーの回りに巻き付け、下側をネジで固定して、取り付けました。
ボイラー・バンドは、全部で7本ですが、後方のテーパー部分への取付の2本は、今号の範囲ではなく、
次号で火室を正式にテーパーへ取り付けた後に取り付けることになっていましたが、後に分解になることを覚悟で、今回取り付けまてみました。
ボイラー・バンドが取り付けられたことで、今までの、のっぺりしていたボイラーの印象ががらりと変わりました。
 |  |
ボーラーの回りにボイラー・バンドを巻き付け、ネジで固定
|
第36号〜第38号:ボイラー・テーパー、火室の組立 (2008/05/25)
第36号:ボイラー胴と石炭を燃やす火室の間に位置する、テーパー部分の組立です。
テーパーに、蒸気の圧力が高くなりすぎたときに蒸気を逃がす安全弁の台座をネジ止めした後、テーパーをボイラーとネジで接続しました。
第37号で火室の左側、第38号で右側をそれぞれ組立て、二つ一緒に、テーパーにネジで固定しました。
火室はボイラーより、背が少し高いので、傾斜したテーパーでなめらかに繋がっています。
実物では、ボイラー胴の中に、多数の煙管が通るのですが、この模型では省略されています。
表から見えない部分なので省略したのでしょうが、ちょっと、手抜きのように感じます。樹脂製でも良いですから、見えない部分も正確に再現してもらいたいものです。
火室がついて、ボイラー全体の形が出来て、この模型のビックサイズの実感が沸きました。でも説明に「今回は、仮に、本体にとりつけ」とあるのが気になります。今後、また分解するのでしょうか。
 |  |
ボーラー胴にテーパーを取付
| テーパーに火室を取付 |
第35号:ボイラー上部の組立 (2008/05/03)
第35号:ボイラー上部の組み立て。ボイラー上部と煙突胴の煙室管板にネジで接続しました。前回と同様、樹脂製の煙室管板はネジが切られておらず、ねじ切りと同時に固定となりました。
樹脂製の煙室管板は、ネジがゆるみそうなので、あらかじめネジの出口に接着剤をつけておきました。
樹脂製でなくダイキャスト製であれば、こんなことをしなくてもすみます。煙室管板が樹脂製なのは、「模型パーツは真鍮を主体にダイキャスト・鉄などの金属製」と言っているのに反して、明らかに手抜きです。
今後の部品では、こんなことがないようにして欲しいと思います。
次に左右のボイラージョイントでボイラー下部と上部を接続しました。出来上がったボイラーを動輪の上に乗せると、一層、蒸気機関車らしくなってきました。
 |  |
0.6ミリ厚の真鍮のボイラー上部と、 ボイラージョイント
| ボイラー上部と煙突胴を接続し、 ボイラージョイントで上下を繋ぎました。 |
第34号:ボイラー下部の組立 (2008/04/27)
第34号:いよいよ、ボイラーの組み立てに入ります。第34号はボイラー下部の組み立て。
重いボイラーを支える土台の部分です。真鍮のボイラーの下部には、動輪部分の切り取りがあります。ここに、動輪のホイールカバーを接着しました。
こうしてみると、ボイラーに切り込みを入れなければならないほど、C62は、車両限界ぎりぎりの大きな機関車だったことがわかります。
次に、ボイラー下部と煙突胴の煙室管板にネジで接続しました。煙室管板は樹脂製でネジが切られていなかった為、ねじ切りと同時に固定となりました。
樹脂製の煙室管板は、ネジがゆるみそうなので、ネジを接着剤で固定しました。煙室管板は煙室胴の煙室カバーを開かない限り、
外から見えないので、樹脂製で間に合わせてという感じです。この模型では、煙室管板は、煙室胴とボイラーを繋ぐ大事な役目もしているので、
これは手抜きと言ったら言い過ぎでしょうか。高い価格のキットなので、丈夫なダイキャスト製にするのが常識のような気がします。
 |  |
0.6ミリ厚の真鍮のボイラー下部と、 ダイキャストのホイールカバー
| ボイラー下部と煙突胴を接続し、 主台枠に乗せました。 |
第32号〜第33号:煙室胴前面への前照灯などの取付けと内部の組立て (2008/04/20)
第32〜33号:動輪周りが終わり、機関車の上半分の組み立てに入りました。第32号では、既に組み立ててあったボイラー前部の表面に、
前照灯、煙室ハンドルなどの小物をつけ、煙室カバーを開いて、扉のロック・バーを取り付けました。
セロテープテープで留めていないとパカパカ開いてしまう煙室カバーもこれで固定されました。
第33号では、煙室内部に、反射板、過熱管寄せなどを取り付け、最後に、煙室胴の後部に煙室管板で蓋をして、終了。
これで、ボイラー前の煙室胴の組立が全て終わりました。
前回は、組み立てた部分をバラしての再組立てで憤慨でしたが、今回は、正面の蓋を開けないと見えない煙室胴の内部にも手を抜かず、
正確に再現しようとしているのには、値段が高いだけのことはあると、納得でした。
 |  |
第32号:前照灯、煙室ハンドル等が付くと、 いかにも蒸気機関車の顔らしくなりました。
| 第33号:煙室内部のロック・バー、 取付前の反射板と、樹脂製の煙室管板。 |
第30号〜第31号:動輪のサスペンションの取付け (2008/04/06)
第1動輪と第2動輪は上下に動くようになっており、ここに実物と同様に担バネ(板バネ)を取付けます。
第3動輪は将来、台座のモーターで歯車が噛み合って回転するため、上下には動かないのですが、形だけの担バネを取り付けます。
第30号で、主台枠に担バネを支えるイコライザ装置を組み込み、第31号で担バネ(板バネ)を取り付けました。
前回も以前に組み立てた部分をバラして再度組み立てるという面倒な作業でしたが、今回はさらに大変。3個の動輪全てを取り外すはめになりました。
何回も組み立てたパーツを外すのは、ネジ穴が痛むことになり、好ましくありません。部品の配布の順序に問題があります。
 |  |
第30号:動輪を外して左右それぞれの イコライザを取付(赤丸の部分) (下段は取り外したロッド類)
| 第31号:イコライザの両端に 担バネを取付 (赤丸部分の左右6ヵ所) |
前回〜今回は、小さく精密な部品が多いことに加え、以前組み立てた部分をバラして再度組み立てるなど、面倒で難しい作業が多く、組立には長い時間がかかりました。
それだけに、組立終わって、車輪を回転させ、ロッド類が思い通り動いときは、ほっとしました。
蒸気の力で押されたシリンダーのピストンの前後動はクロスヘッドを経てメインロッドを押し、主動輪を回します。主動輪の回転はロッドを介して、第1・第2動輪へと伝わり、機関車を走らせます。
今回までの組立で、このパワーの伝達経路の組立が全て終わり、次回からボイラーなど、蒸気を作る部分の組立に入っていく予定です。
ただ、このシリーズは、「ステップ・バイ・ステップ」で組み立てるとありますが、何度も取り外すのでは、とてもステップ・バイ・ステップとは言えません。
こういった手順を踏まされては、非常に不愉快です。決して安い買い物ではないので、デアゴスティーニ社は、もう少し作る立場のことを考えて、
使う順番に部品の配布をして欲しいものです。
第28号〜第29号:動力伝達機構の最終組み立て (2008/03/26)
第28号はメインロッドの取付です。まず左右のモーションリンク、リターンクランクをそれぞれ組立てました。
次に、まず、左側の以前組み立てた、クロスヘッドの外側と、モーションプレートの外側を取り外しておきます。
クロスヘッドにはメインロッドの片方を接続してから、再度クロスヘッドの外側を取付ました。メインロッドの片方は第2動輪のピンに接続しました。
続いて、モーションリンクをモーションプレートに組み込み、モーションプレートの外側を再度取り付けました。
最後に、リターンクランクを第2動輪に取り付けました。これらの作業を右側についても行いました。
第29号はクロスヘッドとモーション・プレートを結ぶラジアス・ロッドなどシリンダー回りの細い部品の取付です。ラジアス・ロッドを細い隙間に
組み込むために、モーション・プレートをもう一回分解するなど、手間のかかる作業でした。第28号と同様に、左側の組立が終わってから、
右側の組立を行いました。
 |  |
第28号:まず機関車左側にメインロッド、 モーションリンク、リターンクランクを装着 (下段は取付前の右側の部品)
| 第29号:まず左側にラジアス・ロッド、 ヴァルブ・ロッド等の部品を組み立てて装着 (下段は取付前の右側の部品) |
第27号:第3動輪の取付 (2008/03/11)
第27号は第3動輪の据え付けです。第2動輪の取付と同様に、車体を裏返して第3動輪を取付た後、表向きに戻し、既に取り付け済みの第2動輪とロッドで結合しました。
さすがに、三つの動輪が付くとどっしりと、重厚感が増しました。ただ、かなり重くなったので、机の上からの落下等の衝撃で、大きな破損も考えられるので、今後の取り扱いに十分な注意が必要そうです。
 |  |
車体を裏返して第3動輪を取付 | 第2動輪と第3動輪をロッドで結合 |
第26号:第2動輪の取付 (2008/03/01)
第26号は第2動輪の据え付けです。第2動輪は第C62の主動輪であり、第1動輪や第3動輪に比べ、バランスウェイトが大きく、重くできています。
車体を裏返して第2動輪を取付た後、表向きに戻し、既に取り付け済みの第1動輪とロッドで結合して今回の作業は終了です。
蒸気の力で押されたピストンの水平運動は、第28号で取り付けるメインロッドを介して第2動輪に伝わり回転運動に変わります。第2動輪の回転は、今回繋いだロッドを介して第1動輪に伝わります。
 |  |
車体を裏返して第2動輪を取付 | 第1動輪と第2動輪をロッドで結合 |
第24〜第25号:モーションプレートの組立 (2008/02/23)
ほぼ正方形にがっちりと組まれたモーションプレートは、主台枠の梁の一部でもあり、前後運動を伝えるロッドや逆転軸の支点ともなっています。第24号の亜鉛合金製の左右それぞれのモーションプレート外側と左右それぞれのモーションプレート内側をネジ止めしました。
次に、第25号の前部モーションプレートを主台枠にネジ止めし、第24号で作った左右それぞれのモーションプレートを前部モーションプレートにネジ止めしてから、
真鍮の逆転軸の両端を、それぞれ差し込み、外側に左逆転軸腕と右逆転軸腕を取付けました。
その上で、後部モーションプレートを主台枠につけ、左右モーションプレートをネジ止めしました。
最後に、左右のスライドバーの終端を左右モーションプレートに固定して、出来上がりです。
今回は、ネジ止めが多く、しかも細かい部分に手が入りにくく、かなり時間がかかって大変な作業でした。
 |  |
モーションプレートを組立て主台枠に取付 | スライドバーの後端をモーションプレートに固定 |
第23号:後台枠の組立 (2008/02/09)
今回の組み立てで、テンダー(炭水車)を除いた機関車の全長になりました。物差しで計ってみたら、先頭から後台枠の終端までで、53cmでした。
私の机の上では狭くなってきました。どこか作業台を考えないと・・・。
第19号〜第22号:先台車の製作と主台枠への取り付け (2008/02/02)
今回の先台車の製作で2つの発見がありました。一つは先台車がイコライザー式だったこと。イコライザー台車は、古い私鉄車両によく見かけましたが、C62の先台車がイコライザー台車だったとは知りませんでした。
重い車体を支える為にイコライザー(釣り合い梁)による頑丈な機構を採用したのでしょう。
2つ目は台車を支える枕(ボルスタ)が揺れ枕であったこと。左右にスライドする揺れ枕にしたのは、特急の牽引機として、カーブを高速で通過する為に必要だったのでしょう。イコライザーも揺れ枕も車輪の陰に隠れて外から見ただけでは分かりません。外観だけでなく、内部の機構にも手を抜いていないところが、ここの模型の普通のプラモデルとの違いです。
先台車、シリンダ及びクロスヘッドと、足回りの前方部分の製作が終わり、次号は、車体の後台枠を組み立て、主台枠に取り付けるそうです。
これで、テンダー(炭水車)を除く車体の全長になります。どれくらいになるか楽しみです。
第18号:動輪への動力伝達部分の製作 (2008/01/08)
年末年始は「週刊 蒸気機関車C62を作る」は休刊でしたが、1月8日号から再開したので購入しました。
今回は、クロスヘッドを中心とした動輪への動力伝達部分の製作です。
具体的にはシリンダーから出て前後に動くピストンロッド(滑り棒)、これにつながるクロスヘッド、
そしてクロスヘッドを、前後にスムーズに動かすためのスライドバーへの装着です。この先にコンロッドがつき、動輪を動かすのです。
クロスヘッドは小さな部品ですが、ピストンロッドの水平運動を、動輪に繋がったコンロッドに伝える重要な役目をしています。
スライドバーの上をスムーズに動くよう、丹念にヤスリをかけて仕上げました。
 |  |
ピストンロッド、クロスヘッドおよびスライドバー |
実際の動きは次の通りです。蒸気はシリンダーに送られ、ピストンロッド(滑り棒)を動かします。
ピストンロッドは、後の号で製作するコンロッド(コンタクトロッド:連結棒)を動かし、コンロッドに接続された動輪を回転させます。
ピストンロッドとコンロッドのつなぎ部分が今回製作したクロスヘッドです。
クロスヘッドは、スライドバー(滑り棒)に沿って前後に動き、ピストン運動をコンロッドに伝えます。
この模型では、これらの部品を忠実に再現していて、製作することによって、この仕組みが自然にわかってきます。
第16号〜第17号:エンジン・シリンダ部分の仕上げ (2007/12/23)
前号までに組み立てたエンジン・シリンダ部分にカバーを掛け、エンジンシリンダ部分が完成しました。
 |  |
エンジン・シリンダにカバーを掛けました。 |
エンジン・シリンダーの作り込みをし、カバーを取り付け、エンジン周りの製作が終わりました。
煙突胴を乗せ、煙突胴の前扉を開けると、ボイラーで作られた蒸気がシリンダーに入り、
ピストンを押して動力に変えた後、吹き出し管からジェット流になって吹き上げ、
煙突胴から火の粉止めの金網を通過した石炭の燃焼ガスの煙を吸い上げて、一気に煙突から吹き出される仕組みがよくわかります。
この仕組みが、こんなによくわかるようになっている模型は、今まで作ったプラモデルにはありませんでした。
この模型の精密さがわかります。
第12号〜第15号:エンジン・シリンダ部分の製作 (2007/12/09)
上の蒸気室、下の気筒室からなる、エンジン・シリンダを組み立て、主台枠に取り付けました。
 |  |
エンジン・シリンダを組み立て、主台枠に取り付けました。 |
エンジン・シリンダと、その周辺部を組み立てました。
ボイラーから送られてきた高温高圧の蒸気を誘導してパワーに変える蒸気機関車の力の源の部分です。
ヤスリとサンドペーパーを使って、エンジンシリンダーの表面を平滑にしたり、シリンダ内部を削り落としたり、細かな作業で、結構時間がかかりました。
2機のエンジンが本体両翼に付くと、一層重厚感が増してきました。
シリンダ部分は、後に外側のカバーで隠れてしまうので、プラモデルでは、外側のカバーだけを組み立てるのが普通ですが、
このキットでは、きちんと内部のシリンダ本体も組みたてることによって、蒸気機関車の動力の仕組みを知ることができるのです。
第8号〜第11号:主台枠の製作とフロントデッキ/煙突胴の結合 (2007/11/11)
第8号で給水温め器を組立、第7号以前に組み立てておいたフロントデッキに取り付けました。給水温め器は、給水時ボイラーを冷やさない為の瞬間湯沸かし器の役目で、シリンダの排気を使い100度前後まで加熱します。第9〜11号で、主台枠、主台枠前部を組み立て、フロントデッキを結合し、煙突胴を乗せ第1動輪をはめました。
 |  |
フロントデッキがつき煙突胴を乗せ第1動輪をはめると、蒸気機関車らしくなってきました。 |
C62を作り始めて、2ヶ月余り、11号まで来ました。最初は、いつまで続くかと思いましたが、最近では次の号の発売が待ち遠しいくらいになりました。
私は敢えて定期購読の申し込みをせず、毎週、書店で買っています。定期購読にすれば確実に手に入りますが、毎週送られてきて押しつけられるような気分にさせられるのは好きではありません。
それより買い求めるために毎週書店に行き、ついでに他の本も立ち読みし、興味があったら買ってくるという楽しみがあるからです。
正式には火曜日が発売日なのですが、私の行きつけの書店では前週の金曜日に店頭に並んでいます。
これは私にとってはとても有難いことで、金曜日までの会社生活から解放されて、土曜日と日曜日で、ゆっくりと読みながら製作に取り組むことができるのです。
土日で組み立てて、机の上に置いて、できばえを1週間眺めて、金曜日の会社の帰りに次の号を買ってくるという週間のパターンが定着してきました。
100号で完成ですから、まだ10分の1程度ですが、すでに2万円程投資したことになります。もう後には引けません。
最初、少し作ることに苦痛が感じられましたが、今ではそれもなくなり、ステップバイステップで出来上がっていく姿を見る楽しみは、何物にも代えがたいものがあります。
これからも頑張って組み立てていこうと思います。
第4号〜第7号:煙突胴内部とフロントデッキおよび第1動輪の製作 (2007/10/14)
煙突胴の内部の火の粉止め金網のついたペチコート、フロントデッキ・エンドビームおよび第1動輪を別々に組み立てていきました。
 |  |
次号以降から、これらを組み合わせて機関車正面の製作に移っていきます。 |
第1号〜第3号:煙室胴と煙突の製作 (2007/9/22)
C62の顔となる最前部の煙室胴と煙突の製作です。煙室胴に煙突が着くと、蒸気機関車のイメージになってきました。
 |  |
煙室胴が出来ました。正面は扉を開け閉めできます。 |
第1号(創刊号)を買いました (2007/9/10)
 |  |
「蒸気機関車C62を作る」第1号のスタートアップDVDと雑誌本体、およびバインダー |
|