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最近、タクシー・バス・トラックに昼間でもヘッドライトを点けている車が増えています。
また、最近のオートバイは、イグニッションスイッチONで、ヘッドライトが常時点灯するようになっているようです。
統計によると、これにより30〜40%も事故が減ったということです。欧米では「デイタイムランニングランプ」(通称デイライト)が法律で義務づけられているところもあるようですが、
日本では、自動車がみんなライトオンしたら「オートバイが目立たなくなってしまう!」という意見があり、
義務付けの議論が萎んでしまったということです。
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でも、こっち向かった走って来るものがあるということを認識できることが重要なので、
オートバイが目立たなくなるので・・・ということでやめるのは、いかにも後ろ向きな考え方だと思います。
現にマイカーでライトオンで走行すると、「どうして昼間につける必要があるんだ」と言わんばかりに、パッシングに見舞われたこともあります。
Audiなどは、デイタイムランニングランプの光ったときの状態を、なかなかうまくデザインに取り入れていると思いますが、日本車にはそんな例は見当たらず、日本における「安全配慮」への考え方は、欧米諸国に比べて消極的のような気がします。
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Audiの波型のデイタイムランニングランプ |
「デイタイムランニングランプ」は、日中走行時に車両が見えやすくなるようにすることが目的なので、
走行中常時点灯させているものを指しています。
日本では、このランプを装着した自動車は、次に掲げる要件を満たしていなければならないとされています。 (自動車検査法人のHPより)
@ 灯光の色が赤色でないこと A 前面ガラスの上部に備える場合は、灯光の色が緑黄色又は青紫色でないこと B 灯光が点滅するものでないこと。 C 光度が増減するものでないこと D 直射光又は反射光は、その自動車及び他の自動車の運転操作を妨げるものでないこと E 光度が300カンデラを超えないものであること タクシー・バス・トラックだけでなく、一般ドライバーも昼間のヘッドライト点灯を実践すれば、少しでも交通事故撲滅に貢献できるかも知れませんから、
昼間のヘッドライト点灯を推進することは必要だと思います。
ただし、ヘッドライト点灯はバッテリーに負荷をかけます。
特に夏場はエアコンをかけることが多いので尚更です。ヘッドライトに代わる、日中用の省電力のランプが望まれます。
そんな背景から、日本でも遅ればせながら、BMWやAudiに付いているような、省電力のデイタイムランニングランプが売り出され始めました。
ただし、日本の乗用車は、一部の高級車を除き、そのままデイタイムランニングランプを装着できる構造になっていません。
一般に、車の正面にデイタイムランニングランプ装着用のスペースがないので、市販の物では後付感が否めないし、配線も新たに引き回す必要があります。
ところが、トヨタの純正部品としてプリウス用に、とても都合の良いオプションが発売されていましたので、我が家のプリウスに装着しました。
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プリウスに標準装備のフォグランプと交換する形で装着するもので、
ランプ自体に、デイタイムランニングランプとフォグランプが組み込まれていて、日中はデイタイムランニングランプとして青色に点灯し、
夜間は白色のフォグランプとして機能します。
オリジナルのフォグランプを、このランプに差し替える形なので、車の正面に余計なものが付いたという感じにならず、
デザインを損なうことはありません。ランプが3分割されていて、上下がデイライト、中央部がフォグランプとなっています。
このランプはLEDで消費電力が少ないため、デイタイムランニングランプは日中常時点灯していますが、バッテリーの負荷を気にしなくても良さそうです。
また、フォグランプは以前のハロゲンより少し明るいかなという程度の明るさですが、
光源が従来のハロゲンフォグより前にあるのとリフレクターの形状が改善された為か、LEDに替えると照射範囲が狭まると思っていたのに、
逆に以前より広い範囲を照らすようになったのは、うれしい誤算でした。
デイライトは、少しは視認性向上に役立っているのかな?と感じる程度で、もう少し明るくして欲しいと思うのですが、これは法律上の制約があって無理なようです。
【LEDフォグランプ:光度3500cd、色温度4300k、 デイタイムランニングランプ:光度10cd】
価格は約10万円なので、サードベンダー品に比べると高い気もしますが、反面、純正部品ですから安心料も含めるとこんなものかなとも思ったりしています。
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(日中)デイタイムランニングランプ (夜間)フォグランプ |
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