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ドン・キホーテ〜パドドゥ:マキシモア、ワシリエフ   (2005.11.5)

マキシモアとワシリエフ夫妻のドンキホーテのパ・ド・ドゥの映像があります。CSシアターテレビジョンの「ボリショイバレエの栄光」という番組の録画の一部です。1972年の収録ですから、マキシモア(1939年生まれ)33歳の時の映像で、彼女が最も脂ののりきったころでしょう。ほっそりとした肢体の美しさも際だっています。相手は、モスクワ・バレエ学校からの同級生で常にパートナーを務めたワシリエフで、後に目出たくゴールインしたという二人。マキシモアは、ワシリエフと踊るのが嬉しくてたまらないといった感じで、終始笑顔で息はぴったり。とくに、アダージョではワシリエフのサポートのうまさが光ります。マキシモアの動きをよく見た的確なサポートに、マクシモアも安心しきって、プロムナードから続く難しい独り立ちのバランスも、危なげなくこなしていました。
ヴァリエーションでは、ワシリエフ、マキシモアとも巧みなテクニックを楽しめます。マキシモアの軽快な足裁きの途中で、一瞬動きを止めて、グッと堪えた長〜いポーズの美しさに驚かされました。
コーダのグランフェッテでは、マキシモアは、4回転を加えて驚かせます。32回転を回りきるだけで大変なのに、4回転は凄い。3回転(トリプル)を続けて驚かせた渡部美咲さんも真っ青といった感じ。ウルトラCものです。最初の4回転の時、大きく左へずれて、思わずハッとしましたが、必死に堪えて無難にクリアー。その後も四回転を加えました。フィニッシュもぴたりと決めて、見事に踊りきりました。
おしどり夫婦の、羨ましくなるほどの「助け合い」を感じさせるパドドゥです。

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