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天使の歌声「エクスターテユービラーテ」    (2008.08.13改)

モーツァルトの「エクスターテ・ユービラーテ(踊れ、喜べ、汝、幸いなる魂よ)」k.165は、モーツァルト17歳の時イタリア旅行の際、当時のカストラート(去勢したソプラノ)の為に作った曲で、ミラノの教会で初演されました。 教会音楽とはいえ、三つの楽章からなるこのモテットは極めて華麗で、いわば声楽とオーケストラの為の協奏曲とでも言えそうな演奏効果に富んだ曲です。
カストラートの居ない現在は、ソプラノにより歌われますが、コロラトゥーラの華麗な技巧を要する至難な曲で、アレルヤのみを繰り返す終楽章は特に有名で、演奏会では単独でも歌われます。 教会音楽にも拘らずモーツァルトの音楽はあまりにも美しいので、宗教心が薄い世俗の音楽だと非難する向きもあるそうですが、少年時代からかくも美しい教会音楽を残したモーツァルトはやはり神童なのでしょう。

この曲のレコードは多数出ていますが、私のコレクションは下記の通りです。
バーバラ・ヘンドリックスのソプラノ、ネビル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の誠実で心温かい演奏、エマ・カークビーのソプラノ、ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団の透き通ったクリアな演奏、そして、第三楽章のみですが、「マリアの子守歌」というCDの中の二期会の長島伸子のソプラノ、小泉和裕指揮NHK交響楽団員による演奏です。 特に長島伸子さんの歌声は清く透き通っていて心が洗われるようです。

【ヘンドリックス盤のジャケット】  【カークビー盤のジャケット】  【長島伸子盤のジャケット】

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