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モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番K216,第5番K.219、藤川真弓(VN)    (2010.04.08)
   藤川真弓のデビュー盤

藤川真弓がデビューしたての頃に録音したヴァイオリン協奏曲第3番K.216と第5番K.219のアナログのLPレコードを持っています。パーヴォ・ベルグルンド指揮、日本フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、1971年に埼玉県民会館で録音されたものです。藤川さんが1970年にベルギー国際コンクールで優勝、チャイコフスキーコンクールで2位の栄冠を得た直後の1971年の録音で、レコードでの彼女のデビュー盤です。
 
モーツァルトの青年時代の2曲に対して、彼女は、何て率直にぶつかっていることでしょう。春の訪れのような、ういういしい演奏です。ベルグルンド/日本フィルのどちらかというと控えめな渋い伴奏に対して、若い藤川真弓のヴァイオリンの音が踊っているようです。知らず知らずに引き込まれていくのです。日本フィルは小編成のようですが、これがかえって、ベルグルンドの意図が隅々まで行き渡っていて、藤川さんとも、しっくり息があっていて、微笑ましささえ感じる、とても聞き応えのあるレコードになっています。
 
何度もかけたため、LPレコード特有のスクラッチノイズが増えてきましたが、今でも大切な宝物の一枚です。
先日、LPの音をデジタル化してCDにしたところ、アナログLPレコードに良く似た暖かみのある聞きやすい音だったので、今後、通常はこのCDを聴くことにし、LPレコードは大切に保存しておこうと思います。
   モーツァルト
   ヴァイオリン協奏曲 第3番ト長調 K216
   ヴァイオリン協奏曲 第5番イ長調 K.219

   藤川真弓(ヴァイオリン)
   バーヴォ・ベルグルンド指揮日本フィルハーモニー交響楽団

   1971年、埼玉県民会館で録音

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