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ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番:藤川真弓(VN)、渡邉暁雄指揮・都響       (2011.9.23)

藤川真弓のヴァイオリン、渡邉暁雄指揮、東京都交響楽団のブルッフ作曲ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26のCDがあります。1975年の東京文化会館での東京交響楽団の定期演奏会のライブです。
 
藤川真弓がチャイコフスキーコンクールで2位の栄冠を得たのが1970年ですから、それから5年後、まだ20代です。一方、渡邉暁雄は1973年東京都交響楽団の音楽監督に就任してわずか3年目です。
 
私は、藤川真弓が1971年に録音したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲3番と5番のLPレコードが好きなのですが、このブルッフもとても興味深く聴きました。藤川真弓のヴァイオリンは、20代の若さにしては、意外にも落ち着いた、しっとりとした音色の演奏で、藤川真弓は、あえて、渡邉暁雄のはったりのない折り目正しいオーケストラの指揮にあわせるかのように、しみじみと歌うようにヴァイオリンを操っていて、品格のある作品を二人で作り上げているというような、ほのぼのと心洗われるような感じの演奏なのです。
 
このCDには、他に、シベリウスの交響曲第5番変ホ長調op.82と、バート・ギャスマンのイングリッシュ・ホルンによるシベリウスのトゥオネラの白鳥 op.22-2が入っています。ライブ録音とはいえ、音質もよく、とても楽しめる一枚です。

  藤川真弓(ヴァイオリン)バート・ギャスマン(イングリッシュ・ホルン)
  渡邉暁雄指揮、東京都交響楽団
   1.ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調op.26
   2.シベリウス:交響曲第5番変ホ長調op.82
   3.シベリウス:トゥオネラの白鳥 op.22-2
    1975年9月22日、東京文化会館での第78回定期演奏会(ブルッフ)
    及び1974年7月17日、東京文化会館での第66回定期演奏会(シベリウス)

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