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「眠りの森の美女」〜パ・ド・ドゥのヴァリエーション:浜中未紀   (2004.07.01)
バレリーナの浜中未紀さん。彼女は、7歳でバレエを始め、19歳でリトワニアの首都ビリニュスに渡り、現在リトアニア国立オペラ・バレエ劇場で活躍しているそうです。(⇒リトアニアのページに浜中未紀さんの紹介があります)
彼女がまだ10代後半の映像があります。テレビ東京「バレエ誕生」で放送された、「眠りの森の美女」のパ・ド・ドゥ〜ヴァリエーションです。 当時彼女は、岸辺バレエスタジオで勉強中でした。この撮影中インタビューでどんなダンサーになりたいかとの問いに、「人を感動させるダンサーになりたい」「演技力をつけることを常に心がけている」と答えていましたが、この映像の踊りも、彼女のそんな気持ちが表れているような素敵な踊りです。浜中さんは、とても華奢で折れそうな体、それでいて、ぎすぎすした感じではなく、柔和な身のこなしで、なんといっても着地の柔らかさが見事。ふわっと花びらが舞い降りたよう。それに、腕の使い方がとても上手で、頭上で、ま〜るく描く弧が美しい。フィニッシュの静止で、わずかにポアントが乱れましたが、これがかえって、初々しい魅力を感じます。一瞬険しい表情を見せながらも、ポアントのズレを必死に堪えて立て直す姿が何とも健気で美しく、思わず「頑張ったね!!」と声をかけたくなりました。 踊り終わってのレヴェランス、「無事終わって良かった!!」とホッとした笑顔が美しかった。終始絶やさなかった爽やかな笑顔の中で一瞬見せた厳しい表情、見る者の心を和ませ勇気を与えてくれる、素敵な踊りです。
同じ劇場のダンサーと結婚し、すでに子供ももうけたとのことで、舞台と育児を両立させることによって、さぞ、芸に磨きがかかったことでしょう。最近「ドン・キ・ホーテ」の主役に抜擢され、好評を博したとのこと。リトアニアということで、彼女の踊りを見ることができませんが、ぜひ日本にきて成長した姿を見せて欲しいと思います。

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