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ディベルティメント k.205 (2002.3.18)
モーツァルトはディベルティメントをたくさん作りました。
嬉遊(きゆう)曲とは、辞書で調べてみると、「器楽合奏曲の形式の一つ。多くは二つのメヌエットを含むが、編成は独奏から管弦楽まであり、各楽章は比較的短く普通6〜7楽章で、一定した形はない。18世紀後半ウィーンを中心に流行した」
とあります。つまり、形式にとらわれず、自由に作られた肩のこらない曲とでも言いましょうか。
多くのディベルティメントの中で、ディベルティメント k.205は、私の好きなものの一つです。
曲は、五楽章から成り立っており、緩急が組み合わされた美しい曲です。
第一楽章 ラルゴ〜アレグロ ニ長調 4分の4拍子
第二楽章 メヌエット ニ長調 4分の3拍子
第三楽章 アダージョ イ長調 4分の4拍子
第四楽章 メヌエット ニ長調 4分の3拍子
第五楽章 フィナーレ プレスト ニ長調 4分の2拍子
私は、素朴で優雅な感じの第二楽章メヌエットと軽快な第五楽章プレストが特に好きです。
この曲を伴奏にしてバレエを踊ったら素敵だろうなと思っていましたら、案の定、この曲を使ったバレエがありました。
1986年、イギリスの振付師デヴィット・ビントレーがカナダのハノーヴァー万博の為に作った
「ギャラントリーズ」がそれで、このK.205を中心ににして他の曲加えて、30分ほどのバレエです。
かって、このバレエがCS放送シアターテレビジョンで放送されました。ロイヤル・バレエのレスリー・コリア、ブライオニー・ブラインド他のダンサーが出演しています。
この放送は、リハーサル風景も収録されていて、このバレエが出来あがる経過もわかり、とても興味深い映像でした。
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