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「眠りの森の美女」〜パ・ド・ドゥのヴァリエーション:真忠久美子 (2004.6.20)

新国立劇場「眠りの森の美女」で、優しく美しいリラの精を演じた真忠久美子さん。彼女がまだプロとして活躍する前の映像があります。彼女は、山本禮子ジュニアバレエ団にて山本禮子に師事。ロシアのペルミバレエ学校、ウファーバレエ学校に2年留学して、1999年より新国立劇場バレエ団と契約、2003年ソリストに昇格しました。全日本バレエコンクール第1位受賞、文部大臣賞、東京都知事賞など、受賞歴も多く、将来の期待の星です。この映像は、ペルミバレエ学校留学当時のもので、踊っているのは「眠りの森の美女」〜グラン・パ・ド・ドゥのバリエーション。 テレビ東京の「バレエ誕生」という番組で放送されたものです。
先日(2004.6.13)、素敵なリラの精を見て、ふと、このビデオを取り出して見たのですが、改めて、真忠さんの美しい踊りに感動しました。なんと可愛らしいことでしょう、また、なんと正確で気品のある踊り方なのでしょう。 スッキリと伸びたポアントは清々しく、腕の動きはとても繊細でしなやか、わざとらしくない、ほのかな微笑みを浮かべて、本当に見ていて、清らかで心が和むという感じなのです。 美しいラインと愛らしい表情の彼女。わずかながら「踊るのに精いっぱい」と感じさせる部分もありますが、それがかえって初々しい魅力をかもしだし、今後への期待を感じさせます。技術的にもしっかりしているようで、何より、プロポーションがよくて、目が大きくかわいらしい。伸びやかな手足を生かしたアラベスクの繊細な美しさにうっとりとさせられましたv。 古いビデオですが、思わぬ素敵な発見をしました。
 
新国立劇場の公演案内によると、来年(2005年)1月8日の「白鳥の湖」、5月3日の「眠りの森の美女」で真忠久美子さんが主役を踊るそうです。5月のオーロラ姫が特に注目。ニーナ・アナニアシヴィリ、志賀三佐枝さんとのトリプル・キャストですが、この抜擢、今回のリラの精で彼女の実力が認められたのでしょう。真忠さん、持ち前の気品に加え、さらに華やかさが加わると、一層素敵なオーロラ姫になることでしょう。本当に楽しみです。まだ一年近くも先ですが、初めてのオーロラ全幕初挑戦に真忠さん、静かなファイトを燃やしておられると思います。 でも厳しいレッスンに明け暮れるあまり、無理をして怪我などのアクシデントに見舞われないようくれぐれも注意して、このチャンスを生かし、一層の飛躍をとげて下さるよう願ってやみません。「真忠久美子さん、頑張れ!!」。


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