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長島伸子のミューズ・サロン(モーツァルトを歌う) (2004.2.21)
ソプラノの長島伸子さんが、「気楽にクラシック」というコンセプトで開いているミニコンサート。既に三年目で9回を数えるそうです。
今回は、「モーツァルトを歌う」という題で開かれました。「オペラのアリア・重唱」という副題で、バリトンの河野克典氏とソプラノの稲葉洋子さんを招いて、「ドンジョバンニ」、「魔笛」、「フィガロの結婚」から、二重唱中心のコンサートでした。モーツァルトの重唱ということで、これは聞き逃すわけにはいかないと出かけていきましたが、期待に違わず、素敵なコンサートでした。
50名がやっと入るほどの小さなホール。私を含み年配の人が多いせいか、私がよく行く、バレエの公演の華やいだ雰囲気と違った落ち着いた雰囲気。途中、出演者とのティータイムも設けられ、打ち解けたサロンのようで好感をもてました。
「出演者とお客様が同じウェイトで作り上げていくようなサロン・コンサートを目指したい」と長島さんが言われるとおりの、とても可愛いらしい、魅力的なコンサートでした。
このミューズサロンで声楽家の共演は初めてとのこと。モーツァルトのドン・ジョバンニ、魔笛、フィガロの結婚からの二重唱、そしてアンコールの三重唱が、河野克典さん、稲葉洋子さんの共演を得て盛り上がりました。
彼女の慎ましやかで丁寧な、心のこもった歌声を聞いていると、プログラムにあった「原点に立ち返り、私がこれまでに出会うことのできた素晴らしい音楽の世界への案内役として、これからを歩んでいきたい」という長島さんの言葉の持つ意味や重みが、しみじみと感じるような気がします。それに、長島さん、司会進行や場の作り方の上手なこと。NHKの歌のお姉さんの経験が生きているのでしょう。
天使の歌声、長島伸子さんの自主企画、いつまでも続けて欲しいものです。
第1部、「ドン・ジョバンニ」より
ぶってよマゼット(ツェルリーナ)
君の手を取り(ツェルリーナ、ドン・ジョヴァンニ)
セレナーデ(ドン・ジョバンニ)
第2部、「魔笛」より
おいら鳥刺し(パパゲーノ)
恋を知る者は(パミーナ、パパゲーノ)
ああ、全ての幸は消えて(パミーナ)
パパパ(パパゲーナ、パパゲーノ)
第3部、「フィガロの結婚」より
三尺、四尺(スザンナ、フィガロ)
もう飛ぶまいぞこの蝶々(フィガロ)
手紙の二重唱(伯爵夫人、スザンナ)
愛の神、みそなわせ(伯爵夫人)
この胸に狂う恋の炎(伯爵、スザンナ)
早く来て、愛しい人よ(スザンナ)
「ドン・ジョヴァンニ」より、君の手を取り(全員で)
長島伸子(ソプラノ)、長谷川由美子(ピアノ)
河野克典(バリトン)、稲葉洋子(ソプラノ)
2004年2月21日(土)、ミュージックサロン・デュオ(代々木)
長島伸子さんのサイト
長島伸子さんのクリスマスコンサート
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