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長島伸子とムジカ・ボヘミカのクリスマス・コンサート  (2005.12.10)
  <音楽の国シリーズ 第2回「イタリア」>

ソプラノの長島伸子さんによるクリスマスの曲を集めたコンサートがありました。「天使の歌声が謳い上げるイタリアの光と影!」という副題。
アンサンブル・ムジカ・ボヘミカの演奏、長島さんの歌、それに長島さんご自身が司会を務めるという楽しいコンサートでした。
今回のプログラムの第1部は、イタリアの調べ。カンツフォーネ、イタリア民謡、ロッシーニやトスティの歌曲、そしてオペラのアリア。そして、第2部は、モーツァルトのモテットに、クリスマスの曲のメドレー。最後は、彼女の十八番、「オー・フォーリー・ナイト」。レパートリーの広い長島伸子さんならでは選曲でした。
 
アンサンブル・ムジカ・ボヘミカ(Musica Bohemica)は、2003年のクリスマスコンサートに続き、長島伸子さんとは二度目の共演。1975年にプラハで創設されたということで、それほど歴史があるアンサンブルではありませんが、前回にも増して、長島伸子さんの美しい歌声を的確にサポートし、その演奏は、端整で美しく魅力的でした。アンサンブルを率いるのは、作曲家でもあるヤロスラフ・クルチェク。踊るようなユーモアたっぷりの指揮ぶりと、美しいチェンバロの演奏で、アンサンブルをリードしていました。 
長島伸子さんは、二期会のソプラノで、オペラやコンサートの出演はもとより、NHKテレビの「歌のお姉さん」も勤めらたという、クラシック畑ながら、とても温かみの感じられる、可愛らしく美しい方。クリスマス・コンサートは、彼女ならではの演奏会というところでしょう。モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ、汝幸なる魂よ」より 「アレルヤ」は、ピュアな彼女の声質が最も生かされる曲。幾度も彼女のCDを聞きましたが、今回初めて彼女の生の歌声を聴き、感激でした。文字通り「天使の歌声」でした。
ところで、前々回(2003年)のクリスマスコンサートの時にも、巨匠イエルク・デムス氏の思いもかけぬ出演がありましたが、今回もまた出演してくれるというビッグなプレゼントがありました。第二部の先頭で、客席からステージにあがり、バッハとモーツァルトの小品をチェンバロで弾いてくれたのです。一昨年も、今年も、世界の巨匠が、忙しいスケジュールの合間を縫って、長島伸子さんのステージに駆けつけるとは・・・。マエストロの心を惹き付けて放さない「天使の歌声」、もの静かな物腰、それでいて、誰でも気軽に話あえる人なつっこい性格。それほど、長島伸子さんは、魅力的なのです。  

それにしても、長島伸子さんの歌声は、清々しく、心が洗われることでしょう。クリスマスの歌がこれほど心にしみいるように、また、初々しい感動を覚えたことはありません。いつのステージでも、新たな感動に溢れ、聴くものを虜にさせる素敵な歌を聴かして下さる長島伸子さん!!。小柄で華奢な彼女のどこに、こんなエネルギーが潜んでいるのでしょう。長島伸子さんが、いつまでも、美しく清らかな「夢」を与えて下さる「天使」であられることを願ってやみません。

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