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Nゲージ鉄道模型:車両紹介(60):国鉄12系ジョイフルトレイン「ユーロライナー」   (2015.4.13)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、ジョイフルトレイン「ユーロライナー」です。 ジョイフルトレイン(Joyful Train)は、JRグループ各社が団体専用列車や臨時列車などに使用するために保有している鉄道車両で、 ユーロライナーは国鉄時代に名古屋鉄道管理局用に12系客車を改造して製作されたジョイフルとレインです。 東京南局の「サロンエクスプレス東京」、大阪局の「サロンカーなにわ」に続く国鉄3本目のジョイフルとレインでした。
「ユーロライナー」の営業運転にあたり、電気機関車・ディーゼル機関車各1両を「ユーロライナー」専用機関車とし、客車と同じ色に変更することとなり、 稲沢機関区に所属していた電気機関車EF64 66とディーゼル機関車DD51 592の2両が塗り替えられました。 ジョイフルトレインで専用機関車を用意した例は「ユーロライナー」が初めてです。 のちDD51 791, DD51 1037, EF65 105, EF65 106, EF65 112, EF64 35も塗り替えられましたが、2008年までに客車を含めて全てが廃車になりました。

この模型は、電気機関車EF64 66、ディーゼル機関車DD51 592、12系ユーロライナー客車(4両)の構成です。
●EF64 66電気機関車:
中央本線や奥羽本線の板谷峠越え区間など、20パーミルから33パーミル程度の中勾配の路線では、発電ブレーキ搭載のF形直流電気機関車が必要になりました。 この頃、急勾配用に作られた強力なEF62形電気機関車が、信越本線横川駅 - 軽井沢駅間の碓氷峠越え用として使われていました。 このEF62形をベースにEF64形が開発されました。EF62形は、3軸ボギー2台車という軸配置がだったため、軸配置を2軸ボギー3台車の一般的な配置「Bo - Bo - Bo」に変更し、 併せて高速性能を上げるため、歯車比をEF62形の16:71=1:4.44から、18:69=1:3.83に変更し、碓氷峠用特殊装備を外して、EF64形電気機関車が誕生しました。 この模型は、「ユーロライナー」の営業運転にあたり、「ユーロライナー」専用機関車となり、客車と同じ色に塗り替えられた、EF64 66号機がモデルになっています。 インターネットオークションで手に入れたものですが、旧式ながらとても良く走ります。
●DD51 592ディーゼル機関車:
DD51は1962年(昭和37年)に登場した4軸の液体式ディーゼル機関車です。 この機関車登場後に、より大出力のエンジンを1基装備したDD54形が開発・製造されましたが、不調続きで短命に終わり、性能の安定したこのDD51形が長期量産・運用されることになったのです。 DD51の592号機と、やや遅れて791号機は、「ユーロライナー」色に塗装され高山本線・紀勢本線・参宮線などで12系ユーロライナー客車を牽引しました。 791号機は重連運転のための重連総括制御装置を搭載し全重連形でしたが、592号機は重連運転時の前位(本務機)の時、本務機のブレーキのみが作動し、次位(補機)のブレーキが作動しない半重連形です。 この模型は、DD51 592号機がモデルになっています。インターネットオークションで手に入れた年代ものなので、現在発売中のものより機構的にはかなり旧式です。 旧仕様の魅力は何と言ってもその牽引力です。手に持ったときのズシリとした感覚に安心感があります。 モーターの動力の駆動輪への伝達は、TOMIXの伝統的なスプリングウォームです。このためジーというスプリングウォーム特有の動作音が大きい上、 消費電力も大きく、走行も滑らかではありません。 それでも先に買った一般色のDD51(TOMIX(品番:2211)よりは、かなりよく走ります。
●12-700系ユーロライナー客車:
 実車の編成は、全てがグリーン車で通常7両です。
  1号車:スロフ12 701 (展望車)、2号車:オロ12 701 (個室車)
  3号車:オロ12 702 (個室車)、 4号車:オロ12 703 (カフェラウンジ車)
  5号車:オロ12 704 (個室車)、 6号車:オロ12 705 (個室車)
  7号車:スロフ12 702 (展望車)
 この模型は、次の4両から構成されています。
  1号車:スロフ12 701 (展望車)、2号車:オロ12 701 (個室車)、
  4号車:オロ12 703 (カフェラウンジ車)、7号車:スロフ12 702 (展望車)


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