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Nゲージ鉄道模型:車両紹介(51):国鉄DD51形ディーゼル機関車   (2015.1.24)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、国鉄DD51形ディーゼル機関車です。 DD51は1962年(昭和37年)に登場した4軸の液体式ディーゼル機関車です。支線用貨客列車用のDE10より4年も前です。 DD51形ディーゼル機関車の登場後も、より大出力のエンジンを1基装備したDD54形が開発・製造されましたが、不調続きで短命に終わり、性能の安定したこのDD51形が長期量産・運用されることになりました。 最盛期には四国地方を除く日本全国で使用され、非電化幹線の無煙化・動力近代化を推進したのですが、電化の進展と客車・貨物列車の減少により、旅客用には、国鉄からJRになった後は、完全重連タイプのみが継承され、その他は廃止されました。 その後もDF200形など新型機関車への置き換えと老朽化のため、少しずつ数を減らしつつあるのですが、本州以南向けの後継機の開発がないこともあり、日本貨物鉄道(JR貨物)では当面継続して使用される見通しです。

この模型は、インターネットオークションで買った相当の年代ものなので、現在発売中のものより機構的にはかなり旧式で、30年前に買ったED75(品番:2101) と同様に、 モーターの動力の駆動輪への伝達は、TOMIXの伝統的なスプリングウォームです。このためジーというスプリングウォーム特有の動作音が大きい上、 走行も滑らかではありません。消費電力も大きく、パワーパックのダイヤル一杯にしないと、スピードは出ません。 また、自重は90gと軽いので、約5/100の勾配がある都会系レイアウトでは、スリップをして、何とか24系客車4両を牽いて走ることが出来るくらいです。 車両長が18m級電車と同じくらいなので、カーブのきつい山岳ループのレイアウトも走れますが、台車の回転がやや硬く、たまに急カーブでは脱線することがあります。 また、中間台車はバネで圧着していますが、バネが弱く脱線防止の効果があるとは思えず、設計ミスでしょう。中間台車を重くするか、バネを強くすべきです。 この模型は、インターネットオークションで約千円で買った中古品で、ジャンクとしても「ハズレ」です。 実は、この模型は、最初はかなりギクシャクした酷い走りで、とても使えないといった感じでした。 そこで、台車をはずしてクリーニングしたり、ギヤーに注油したり、破損していた台車のバネを補修したりして、何とか走るようになったのです。 まだまだ十分な走りとは言えないけれど、走りそうもないジャンク品をいろいろいじって走るようにするのも、鉄道模型ならではの楽しみでしょう。