この模型は、インターネットオークションで買った相当の年代ものなので、現在発売中のものより機構的にはかなり旧式で、30年前に買った
ED75(品番:2101)
と同様に、
モーターの動力の駆動輪への伝達は、TOMIXの伝統的なスプリングウォームです。このためジーというスプリングウォーム特有の動作音が大きい上、
走行も滑らかではありません。消費電力も大きく、パワーパックのダイヤル一杯にしないと、スピードは出ません。
また、自重は90gと軽いので、約5/100の勾配がある都会系レイアウトでは、スリップをして、何とか24系客車4両を牽いて走ることが出来るくらいです。
車両長が18m級電車と同じくらいなので、カーブのきつい山岳ループのレイアウトも走れますが、台車の回転がやや硬く、たまに急カーブでは脱線することがあります。
また、中間台車はバネで圧着していますが、バネが弱く脱線防止の効果があるとは思えず、設計ミスでしょう。中間台車を重くするか、バネを強くすべきです。
この模型は、インターネットオークションで約千円で買った中古品で、ジャンクとしても「ハズレ」です。
実は、この模型は、最初はかなりギクシャクした酷い走りで、とても使えないといった感じでした。
そこで、台車をはずしてクリーニングしたり、ギヤーに注油したり、破損していた台車のバネを補修したりして、何とか走るようになったのです。
まだまだ十分な走りとは言えないけれど、走りそうもないジャンク品をいろいろいじって走るようにするのも、鉄道模型ならではの楽しみでしょう。