|
Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、国鉄DF50形ディーゼル機関車です。
DF50形は、国鉄初の本格的に量産されたディーゼル機関車で、ディーゼルエンジン直結の発電機で発電した直流電力でモーターを回す電気式です。
当時は液体変速機の製造技術が未熟で、液体式の機関車は作れなかったのです。
また、線路規格の低い乙・丙線で使用できるよう、6動軸として軸重を14t以下に抑え、国鉄の機関車としては初めてB-B-B型軸配置を採用しました。
中間台車の横方向へのずれを許容して曲線通過時のレール横圧の軽減を図ったこのB-B-B型軸配置は以後の日本の6動軸機関車の標準形となりました。
けれどもDF50形は日本のディーゼル機関車としては過渡期の存在で、1960年代に1,000馬力級エンジン2基を搭載したDD51形ディーゼル機関車が登場し、
主要幹線から順次DD51形に変わられ、1980年代に入ると電化の進展もあって全てが廃車となりました。私は1967年頃、山陰地方を旅行した際、
山陰本線でDF50の牽く急行列車に乗ったので、懐かしくて、コレクションに加えました。
|
この模型は、インターネットオークションで買った相当の年代ものなので、現在発売中のものより機構的にはかなり旧式で、
30年前に買ったED75(品番:2101)と同様に、
モーターの動力の駆動輪への伝達は、TOMIXの伝統的なスプリングウォームですが、ED75のようにうるさくありません。
フライホイールがついていないことが気づかない位、結構滑らかな走行です。 何より、ED75に比べ消費電力が少ないこと。
ED75は、パワーパックのダイヤル一杯にしないと、きつい勾配を登れないのですが、DF50は単独であれば、 ダイヤルの半分位でも楽に登れます。
また、駆動輪:4軸8輪のうちの2輪にトラクションタイヤがついているので、スリップが少ないようで、
約5/100の勾配がある都会系レイアウトでは、 やや辛いけれど、24系客車4両を牽いて走ることも出来ます。
カーブがきつく勾配の大きい山岳系レイアウトでも、貨車数両ならば牽引して走れます。
また中間台車はバネで線路に圧着しており脱線防止に役立っていると思います。
ただ長い貨物列車のような重い車両を連結して牽引すると、自重のあるED75に比べて急なカーブで内側に脱線し易くなるので、
消費電力との兼ね合いですが、もう少し重い方が良いと思います。
|
Nゲージ:国鉄DF50形ディーゼル機関車 | |
メーカー/購入時期 | TOMIX(品番:2204)、 2015年購入 |
動力ユニット | スプリングウォームによる前後台車駆動、フライホイール非搭載 |
動輪の仕様 | 駆動輪:4軸8輪、2輪にトラクションタイヤ装着 |
付属設備等 | 前照灯点燈、前後アーノルドカプラー |
全長・重量 | 全長:125mm(アーノルドカプラー装着状態)、重量:90g |
DF50形ディーゼル機関車 |
30系客車を牽引して高架橋を渡るDF50 |
走行動画 |
|