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Nゲージ:車両紹介(43):JR923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」   (2014.11.26)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」です。 「ドクターイエロー」は、線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し、 新幹線の軌道・電気設備・信号設備を検査するための車両です。 首都圏の在来線にはクモヤ192・193電気検測車がありますが、この東海道山陽新幹線版です。 以前は0系東海道山陽新幹線車両をベースとした922形でしたが、2000年から700系をベースに開発された923形に変わりました。

ベースになった700系の16両編成に対して、923形は7両編成で約半分の長さです。16両編成の700系はパンタグラフが1編成に2台ですが、ドクターイエローには4台付いていて、このうち2台は集電用ではなく測定用です。 また先頭車の前照灯の間に前方を監視するためのカメラが設置されています。

ドクターイエローは、月に数度、東京-博多間を往復し、電気設備や軌道設備などを検測し安全輸送を支えています。 新幹線の白を基調とした塗装とは違い、黄をベースとした車体は「幸せの黄色い新幹線」と言われて、見れば幸せが訪れると、特に子供を連れた「ママ鉄」たちのアイドルになっているそうです。 私は、N700系や700系には乗ったことがありますが、この形があまり好きにはなれなくて、模型を買おうとは思ってはいませんでしたが、同じ700系の形のイエロー・ドクターには興味があったので、模型を揃えることにしたのです。

この模型は、 1・2・7号車3両のセットで2011年頃発売のものです。 プロトタイプはJR東海所有のT4編成です。動力車は、TOMIXで伝統的なスプリングウォームではなく、フライホイール付きのウォームギヤーなので、走行音は静かで、発進はスムーズです。 動力車が100gと軽いのに、 2両のトレーラーを連結しても都会のループの勾配もスリップせずにスイスイと登ることが出来ます。 連結器は通電タイプのフックリングカプラーカプラーに組み込まれた銅線により、隣接する車両と電気的にも繋がるので、安定した集電が得られるようで、ヘッドライト、テールランプのちらつきも少ないようです。


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