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Nゲージ鉄道模型:車両紹介(50):国鉄EF66形電気機関車   (2015.1.16)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、国鉄EF66形電気機関車です。 1966年、東海道・山陽本線に高速直行貨物列車の運転が開始されたことに伴い開発されたのがこのEF66形電気機関車です。 それまでのEF65形(500番台F形)重連で運転していた1,000トン牽引での100km/h走行を、このEF66形は1両でまかなうことができるようになりました。 最初EF90形として試作機が作られ、その後EF66形に改番されました。 定格出力 3,900kW は狭軌鉄道では当時世界最大のものであり、台車には電気機関車では初めての空気バネを採用し、 バネ下重量の軽減を図り、高速性能を高めています。 もともとは高速貨物列車に使用されてきましたが、その後寝台特急(ブルートレイン)「はやぶさ」「富士」など旅客列車の牽引にも使用されるようになりました。 これは貨物列車縮減により運用に余裕が出たことに加え、寝台特急の編成中にロビーカーを増結することにより、従来のEF65形では牽引力が不足したからです。

この模型は、(株)関水金属(KATO)製で、青色塗装の車体の中央よりやや下の部分に白帯が入っています。 3台の台車に6軸の動輪が付いていますが、前の台車の2軸と後の台車の2軸が駆動輪で、中央の台車の2軸はダミーです。 この模型はインターネットオークションで買った中古なので、現在発売中のものより機構的には旧式です。 モーターの動力はウォームギヤで駆動輪に伝えられますが、30年前のものなので、 滑らかな運転の為に最近のNゲージでは常識になっているフライホイールはついていません。 第1動輪と第6動輪のそれぞれ片方の車輪に滑り止めのトラクションタイヤが付いています。 重量があるしっかりとした作りで、牽引力が強く、約5/100の勾配がある都会の鉄道のループのレイアウトでは、 オリエント急行の重量級客車5両を連結して牽引することができ、ややレトロな雰囲気がオリエント急行に良く似合います。 中央の台車は自重で線路に圧着していますが、結構重量があるようで、EF65形 1000 より脱線し難く感じます。さらにバネを使って圧着したら、より脱線防止に役立つと思います。

なお、KATOのEF66形(品番:3004)は現在では販売されておらず、2012年頃に、品番:3047として再発売されました。 軽量による省力化をしながらもフライホイールを搭載して走行安定性を図ったとのことですが、やや小ぶりになりました。 旧型(品番:3004)がNゲージの縮尺(1/150)より大きめなので、本来の大きさに合わせたようです。 そんなわけで、この旧型(品番:3004)はNゲージのサイズには合っていないのですが、 どっしりとした重量感があり、いかにも国鉄時代の重量級機関車という感じで、私は、新製品よりむしろ愛着があります。 走行には問題ないし、もう店では手に入らないので、大切に使おうと思っています。