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Nゲージ鉄道模型:車両紹介(58):国鉄62系・717系電車 (アコモ改造車両)   (2016.5.27)

Nゲージレイアウトを走らせている列車の紹介です。今回は、国鉄62系電車と国鉄717系0番台電車です。 これらは配置された路線も用途も違うけれど、いずれも古い車両の下回りを再利用し、新しい車体を乗せ変えた電車で、アコモデーション改造(アコモ改造)車両と呼ばれています。 国鉄62系電車は旧型国電(国鉄63形電車)をベースに身延線向けに改造した電車で、国鉄717系電車は交直流両用の急行用車両をベースに近郊形に改造した電車です。

最初は身延線で活躍した国鉄62系電車です。 国鉄62系電車は、旧型国電(国鉄63形電車)の下回りに近郊型三扉セミクロスシートの車体に載せかえ、身延線向けに改造された電車です。 制御車クハ66形と中間電動車モハ62形の編成で、車体の構造は、当時新製増備中だった115系300番台と酷似した貫通高運転台、 1,300mm両開きドア、ユニットサッシを使用した、新性能近郊形電車とほとんど同形のものだった上に、車体の塗り分けも、青15号にクリーム1号の横須賀線色113系と同じでした。 身延線の狭小限界トンネルに対応するため、モハ62形はパンタグラフ部分の屋根を低くしています。
国鉄62系電車の説明の動画がYouTubeに乗っていました

私は、総武線快速・横須賀線をよく利用していて、113系が好きだったので、113系に良く似たモハ62・クハ66のTOMITECのディスプレイモデルを買って持っていたのですが、 これに動力を付けて走らせることにしました。 ネットワークオークションで安価で手に入れた中古の KATO モハ103・クモハ103用動力ユニットがピッタリ合いました。 この動力ユニットはとても優秀です。この動力ユニットは、古いけれど動作音はあまり大きくなく、ギクシャクせずにスイスイと走ります。 トレーラーの牽引も問題なく、カーブが多く勾配のきつい山岳系ループのレイアウトでも脱線しません。 ディスプレイモデルへの動力ユニット装着による動力車化も、まんざら捨てたものではありません。 ただ、動力ユニットが軽く、車両と動力ユニットを合わせたても50gしかなく、2両編成なら問題ありませんが、さらに連結する車両を増やす場合には、レールとの粘着性に不安があります。 この動力ユニットに限らず、最近の製品版の動力車でも、重量が軽くなる傾向にあります。 省エネの為でしょうが、牽引力が低下するというデメリットもあるので、 むやみな軽量化は考え物です。 なお、同じ横須賀線色のクモユニ82形電車を連結して5両編成で走らすこともあります。クモユニ82形は中央東線、モハ62形は身延線用の車両なので実際には有り得ないのですが、模型ならではの楽しみでしょう。
次は、国鉄717系0番台電車です。http://www2u.biglobe.ne.jp/~taku_s/sharyou/ec717.html 国鉄717系電車と413系電車は、ともに電装品・冷房装置・台車などは、老朽化・陳腐化した交直流両用451・453・471・473・475・457系急行形のものを利用し、車体を新造した電車です。 717系が交流専用、413系が交直両用の電車です。 717系のうち、717系0・100番台は仙台地区向けで、200・900番台は九州地区向けの車両でした。 地方中核都市圏のラッシュ時に混雑緩和のために投入された近郊形電車でしたが、2010年までに老朽化のため全車廃車になりました。 なお、仙台地区向けは、クリーム1号の地に緑14号の帯塗装で、グリーンライナー色と呼ばれていました。
国鉄717系電車の映像がYouTubeに載っていました。

インターネットオークションで、717系0番台の先頭車2両と中間車1両の計3両が、動力や下回りが無い車体のみが出品されていたので購入しました。 この先頭車2両にはTOMYTECのディスプレイモデルで使用していて余剰になった台車や車輪など下回りを付けてトレーラーとし、中間車に動力ユニットを付けて動力車にしました。 動力ユニットは、やはりネットオークションで、グリーンマックスの20m級車動力ユニット(GM 5511-1 DT33 JR東海動力)を格安で購入できたので、これを取り付けました。 取り付けてみるととても良い。動作音はとても静かで、ギクシャクせずにスイスイと走ります。 20m級車体ですがカーブと勾配が結構きつい田園のループのレイアウトでも脱線せずに走ります。 グリーンマックス製の動力ユニットは、当たりハズレが多く、あまり良いイメージがないのですが、優秀な物もあるようです。


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