【トップページへ戻る】

Pentium4 Prescottは高速、けれど高熱に閉口。  (2004.7.8)

CPUに、Pentium4 Prescott 3.0GHZを搭載したPCを使い始めて、2ヶ月ほど経ちました。さすがに速く、動画はスイスイと動きますし、動画の編集も苦になりません。特に威力を感じたのは、Play@TVでビデオ映像を見ている時です。Play@TVをテレビにつなぎ、LANを経由して、このPentium4 Prescott 3.0GHZのPCにある映像ファイルを再生した時と、今までのPentium4 Northwood 2.4GHZのPCにある映像ファイルを再生した時と、映像の美しさと滑らかさが、圧倒的にPentium4 Prescott 3.0GHZのPCの方が勝ります。HDBENCHで計測してみると、Prescott 3.0GHZ対Northwood 2.4GHZは、Integerで140666対64439、Floatingでも145764対75063です。周波数も高い分を割り引いても、数値上でも、Prescottがいかに速いかがわかります。
 
ただ一つ、Prescottの発熱の多さには閉口しています。夏のため部屋が暑いこともありますが、PCを使っている時は、エアコンなしでは居られません。また、PCのケースの蓋は開けたままです。蓋をすると、冷却ファンがフル回転し、その騒音たるや大変なもの。とても仕事をする気になれないのです。
Prescottは多くの熱が出ると聞いていましたが、これほど凄いとは思いませんでした。Pentium4は、旧モデルのNorthwoodも並行して売られていますが、Prescottのこの熱の出方をみると、多少遅くても、熱の少ない古いタイプが好まれるのも納得できるような気がします。
 
Pentium4の最新モデルGallatinも発売され、これからさらにCPUは高速化するでしょうが、さらに発熱は増加するでしょう。Prescottでもこんな状態ですから、放熱対策も一筋ではいかなくなることでしょう。最近、結構、水冷のPCも出てきましたが、これからのCPUの熱を冷やすには、水冷が常識となってくるかもしれません。
環境負荷軽減が叫ばれている折、際限のない発熱を伴うCPUの高速化競争、時代に逆行しているとも思われなくもないのですが、一方ハイヴィジョンやDVDのような高精度の映像再現への要求、CPU高速化のへの期待はとどまるところがないのも現実です。


【トップページへ戻る】