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ローズ・アダージョのバリアシオン

ローズ・アダージョを踊り終えたオーロラ姫が、カラボスの毒牙に倒れるまでの間の数分間の踊りです。 バレリーナは、至難なローズアダージョでの極度の緊張に続き、休む間もなくソロを踊るのですから、精神的にも肉体的にも非常にきつい踊りです。

オーロラ姫は、16歳になったうれしさを体一杯に漲らせての可愛らしくと初々しく踊ります。 技巧面では、2〜3回転のピルエットを、連続4度も繰り返さなければならない場面があり、4度とも正確に踊り抜くのが非常に難しいのです。このピルエット、通常2〜3回転なのに、吉田都さんが新国立劇場公演で、最後の回に6回も決めて、観客の驚嘆の声と拍手が誘いました。
またフィニッシュは連続高速回転のピルエットで締めくくりますが、勢い余って両足で立ったトゥの先がずれてしまわずにピタッと止めることが必要で、バレリ−ナは最後まで気の抜けない至難な踊りです。
このあと、カラボスが老婆となって現れ、オーロラ姫はカラボスの毒牙に倒れる場面に繋がるのですが、出ずっぱりのバレリ−ナは、精神的にも体力的にも極限に達し、 力尽きて横たわった姫の胸や額からは汗が噴き出し、胸は上下に大きく波打ち、息も絶え絶えになってしまうほどです。


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