この映像は、1994年頃、柳瀬真澄、志村昌宏が、小林紀子バレエシアターの時代に、テレビ東京「バレエ誕生」で放送されたものです。柳瀬真澄のオデット、志村昌宏の王子で、初々しい二人の踊りが見られます。
柳瀬真澄は、小林紀子バレエシアターのプリマバレリーナとして活躍。1995年小林紀子バレエシアターを退団、
フリーとなり、その後、クラシック以外のいろいろな作品を踊っています。
志村昌宏は、1994年小林紀子バレエシアターを退団、夫人の有子さんと、志村昌宏・有子バレエスタジオを組織し、後進の育成に努めています。
このオデット姫の柳瀬真澄と王子の志村昌宏、とても息が合っているようで、微笑ましさを感じる踊りです。 この映像、この踊りの前に、2人へのインタビューが付いていますが、柳瀬さんは、「最初に王子に出会って顔も見れないような オデットが、だんだん王子に惹かれていく、そんな気持ちをアダージョの中で表現したい」と言っていましたが、 この彼女の気持ちが伝わってくる、素敵な踊りです。また、「自分は、ステップを間違えたり、 音を間違ったりするので、志村昌宏は、それをカバーしてくれるので安心して踊れる」という柳瀬真澄に対して、 「後ろでは、結構、焦っているんですよ」と志村さん。お互い笑いながら「僕(志村)はリフトから落としたこともあるのですよ」、「私(柳瀬)は転んだこともあるんですよ」と、とても素敵なパートナーだと思います。 それにしても、柳瀬真澄、本当に体が柔らかい。楽々と180度近くまで足を上げていました。いつもの舞台とは違うビデオの撮影に、 やや緊張していたのか、 アップの表情がやや硬いようなところもありましたが、踊りは、とても慎ましやで、優雅で、しなやかで、うっとりです。 何度見ても心が和みます。この映像は、私の大切な宝物です。 |
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