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バレエパラダイスショップの「店長日記」   (2009.11.27)
とても興味ある内容が一杯なのに加え、書かれている内容にも共感を覚えるものがたくさんあって、私がよく読みにいくホームページがあります。「バレエパラダイスショップ」というサイトの「店長日記」です。

店長日記は、バレエ用品専門店「バレエパラダイスショップ」の店長さんが、ショップの開店以来、ずっと書き綴ってきたページです。 バレエショップの店長の書いたものですから、商品の宣伝ではと思いきや、それだけではなく、ご自分の豊富な知識をもとに、バレエに関連した世の中の動きや話題を紹介したり、店長の考えを述べたりしている内容です。店長は「バレエが好きな方、そうでない方にもバレエを通じて得ることができる様々なことをお伝えお届けすることができたらと願っています。」と言われ、読者にバレエの素晴らしさを知ってもらおうと、商売の範囲を超えて、書き続けているのです。 そうい言えば、バレエショップ開店のときの「店長日記」には、「バレエを愛する方たちのバレエな世界がここから広がりますようにとの願いを込めて。」と書かれており、店長のバレエに対する愛着の深さと、バレエショップを核にバレエ愛好者の輪を広げていきたいという思いが伝わってきます。
 
初回が、2006年3月で、2009年11月末現在、74回目のテーマが掲載されていますので、二週間に一回位のペースで書いてきたことになります。店長という忙しい仕事の合間にテーマを見つけ、それを文章にするのは大変なこと、店長の努力が目に浮かびます。「継続こそ命」という言葉がありますが、これを実践してきた店長には敬服します。
 
この中で、私がとても興味をもったテーマの表題を列挙します。
  ・言葉ではないものが語ること(2006/5/2)
  ・バレリーナとして必要なこと(2006/8/30)
  ・表現する(2006/11/10)
  ・A・ヘップバーン と M・フォンテーン(2007/3/15)
  ・精霊とトウシューズ(2007/6/1)
  ・バレエとスケート(2008/2/21)
  ・何を伝えたいか 何を表現したいか(2008/8/26)
  ・プレパレーションとフィニッシュ(2008/10/31)
  ・フィギュアスケート・ジゼル(2008/12/1)
  ・中村祥子さん・あきらめないこと(2009/11/12)
往々にして専門的で難解になりがちな内容も、とてもわかりやすく説明されていて読みやすいし、 店長は、日記の中に登場するダンサー達を、とても温かい眼で見ていて、優しい心遣いが感じられます。 この日記、バレエに対する並々ならぬ知識の深さに加えて、美しい心をお持ちの店長の人柄が現れています。

バレエは、楽器などの道具を一切使わず、肉体だけで全てを表現しなければなりません。 バレエは、「一日練習を怠ると自分にわかり、二日練習を怠ると周りの人にわかり、三日怠ると観客にわかる」と言われるほど厳しい訓練を必要とします。 それも一日や二日の練習で事足りるわけではなく、それこそ気の遠くなるような厳しい訓練の日々を経てこなければ、満足なバレエの美の表現ができません。しかもそうしてやっと獲得した美も、踊りの一瞬一瞬の動きのうちに消えてしまう。 バレエが「瞬間の芸術」と言われるゆえんです。 この「一瞬の輝き」を求めて、毎日毎日厳しいレッスンを繰り返すダンサー。ここには、技を極める為にたゆまぬ訓練と努力があります。この「一瞬の輝き」が花開くステージ、観るものを夢の世界に誘うのです。

今では、女の子のお稽古ごとはバレエがピアノを抜いてトップになったそうです。 この店長のような、心からバレエを愛し、バレエの世界を広げようと努力している人達に支えられているからこそ、 バレエという人類が生み出した最高の芸術は、一層魅力的なものとなり、 見るものに感動を与え、ファンも増えていくのでしょう。店長が、この「店長日記」を書き続けてくれるかぎり、 読み続けていきたいと思っています。

店長さん!、素敵な日記をありがとう。これからも期待しています!!!。

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