Windows Vista（ウィンドウズビスタ）は、MicrosoftがWindows XPの次期製品として開発しているOSで、製品版の発売は2007年１月に予定されています。Vistaはイタリア語で「光景」という意味だそうですが、 Vistaと命名される以前はコードネーム「Longhorn（ロングホーン）」と呼ばれていました。MicrosoftはPCむけのOSとして、1995年11月にWindows95、6年後に、それまで企業向けだった WindowsNTをベースにした現行のWindowsXP、そして5年後にWindows Vistaと、5～6年毎に新製品を発売してきました。 Windows VistaはWindows XPと比べ、デスクトップの3D表示機能、 32bitおよび64bitのCPUサポート、新しいAPI、IPv6のサポートなどの機能の追加や、セキュリティの強化等の改良が加えられているとのことです。現在Windows Vistaはベータ2が開発者と一般向け双方に公開されています。ベータ版の次にはRC(Release Candidate)といわれる製品候補版が公開され、最終的にRTM(Release To Manufacturing)といわれる製造工程に渡されるバージョンまでが開発されます。 Windows Vista Bata2 Customer Preview Programを入手したので、我が家のPCにインストールしてみました。インストールしたPCのスペックは以下の通りです。

このPCには、HDDの第1パーティションにWindowsXP Professionalを入れてあるので、第2パーティションにWindowsVistaを入れました。インストールはWindowsXPよりも簡単で問題なく終わりました。まず最初に感じたのは、インストール開始時からGUIで表示されたこと。Windows2000もWindowsXPもインストーラではまずCUIが起動し、初期設定に必要なファイルをコピーした後再起動を行い、そこからGUIによるインストールが続行されるという流れでしたが、WindowsVistaのインストーラは今までのCUIの部分をざっくりパスしています。ただインストール時間はWindowsXPが40分位で終わったのに、WindowsVistaは2時間近くかかりました。WindowsXPではインストール終了予定時間が表示されましたが、WindowsVistaでは表示されません。ベータ版だからでしょうか？、製品版では表示して欲しいものです。

インストールが終わって、いよいよWindowsVistaの起動。WindowsXPよりデスクトップの表示までに時間が掛かかります。WindowsXPは、とりあえずデスクトップが表示されて、その後でアイコンやら画面更新などが行われるのですが、WindowsVistaはすべて処理が終わった後にデスクトップが表示されます。デスクトップが表示されたらすぐ使えるようにと配慮しているのでしょうが、好みが分かれそうです。デスクトップの第一印象は、Aero Glassと銘打つだけあるようにWindowsXPに比べ透け透けという感じです。操作感は、とにかく重たい。このPC、昨年買ったばかりで、CPUはAthlon64 3000+ 1.8GHz、ビデオカードはATI RADEON X600Pro でWindowsXPは快適に動いています。能力不足ではないと思うのですが・・・、何が原因なのでしょうか。

WindowsXPに載せていたワープロ等のアプリケーションは、普通に動きます。またWindowsXP用のドライバ類も特に問題なさそうです。また、スクリーンセーバーのバブルがとても綺麗で感動しました。というわけでWindowsVistaを軽く体験しましたが、WindowsXPとそれほど違いはないので、製品版が出ても、すぐ購入する必要性を感じませんでした。なぜ現在のPCで重たいのかの原因がわかって、このPCでもWindowsVistaを使っても問題ないと見極めができてから、製品版を購入しても遅くないと思ってしまいました。ちなみに、2007年1月の製品版の発売以降も、2007 年 6 月 1 日までは、このBata2 Customer Preview Programは使えるそうです。