【BASICの時代】(1981)
学生時代にモーツァルトが好きになり、こつこつとレコードを買い集めてきました。買うたびに大学ノートに記入していきましたが、10年程たった頃、大学ノートが3冊になり、なんとかうまい整理の方法がないものかと考えました。
そんな折り、インテルやモトローラから8ビットマイコンが現れ、一躍ブームになりました。
日本でも、日本電気やシャープから8ビットCPUを使ったパソコンが発売になりました。
私は、モーツァルトのコレクションの整理に、女房を拝み倒してパソコンを購入しました。
1980年のことで、シャープMZ80Bという機種でした。
CPUは、ザイログのZ80(4MHZ)、メモリ64KB。これに、5インチのフロッピーディスクとプリンタを付けて、約70万円でした。
当時、サニー級の乗用車が100万円で買えた時代ですから、相当高い買い物でした。
折りしも、娘が生まれた時で、娘(澄子)にちなんで、SUMIAC80と名ずけました。
当時は、表計算ソフトもデータベースソフトもなく、BASICで、こつこつプログラムを組み、モーツァルトのレコードコレクションのデータを入力しました。
まだ、漢字は使えず、すべてカナで入力しました。
その後、約10年間、SUMIACは、モーツァルトの作品管理の道具として一生懸命働いてくれました。
【DOSの時代】(1991)
16ビットCPUが発売され、1980年代の中旬以降、日本では、PC98シリーズが全盛となり、国民機とさえ言われるようになりました。
私も、何度か買い替えようかと思ったのですが、SUMIACが健在だったので、約10年間、使い続けました。
1990年代に入り、インテル社の32ビットCPU(386シリーズ)を使ったパソコンが発売になり、やっと私も新しいPCの購入に踏み切りました。
NECのPC9801DSという機種で、CPUは、386SX(12MHZ)、メモリ4.6MBでした。
この頃になると、一太郎やロータス123など、DOSベースのアプリケーションソフトも充実してきました。
私も、BASICで作ったモーツァルトの作品管理表をDOSの表計算ソフトに切り替えました。当時、ロータス123は約9万円と高価だったので、アシストカルクという1万円弱の廉価版表計算ソフトを使用しました。
ATOKなどのFEPでカナ漢字変換が容易になったので、作品管理表のカナを漢字化しました。
この結果、データ入力や検索の操作性は飛躍的に向上し、漢字化により画面やハードコピーも見やすくなりました。
【Windows時代になって】(1993)
1992年頃、インテルが486CPUを発表し、マイクロソフトもWindows3.1を発売し、今まで一部のマニアしか使われなかったパソコンが、オフィスや家庭に浸透してきました。
また、コンパックがDOS/Vパソコンを低価格で販売したことよって、NECを含め国内メーカーのパソコンもみるみる安くなってきました。
そこで、私も、当時としては珍しい、CD-ROM付のWindowsパソコンを購入しました。
PC9821Ceという機種で、インテル486SX(25MHZ)のCPUを使用していました。
その後、この機種のハードウェア増強の限界値である、CPU:486DX4(75MH)、メモリ15.6MBまで増強しました。
また、それまで表計算ソフトで作っていたモーツァルトの作品管理表を、データベースソフト(ACCESS)に切り替えました。
目的は、Windowsによる操作性の向上とOLE2というプログラム間連絡機能を使う為です。
Windowsになって、アナログの音声や画像を容易にディジタル化してパソコンのデータとして取り込むことができるようになりました。
OLE2機能を利用して、モーツァルトのレコードコレクションの各曲の出だし30秒程度をディジル化したファイルを、モーツァルトの作品管理表のデータベースから呼び出せるようにしました。
現在、約800曲のコレクションのうち、約半数のディジタル化を終了し、モーツァルトの作品管理表データベースの曲目をクリックすることにより、曲をスピーカより再生することができます。
【長男の為にMacも必要になりました】(1995)
長男が大学に入ってパソコンを欲しがるようになりました。
たまたま長男の大学ではMacが主流でした。
Windows全盛の時代になってちょっと迷ったのですが、Macを買いました。
あまり長く使うこともないだろうと思い主流になりつつあったPowerMacではなく従来からの68系CPUの安価な一体型Performa588にしました。
CPUは33MHZ、メモリーは24MB、HDは500MB、OSは漢字TALK7.5でした。
長男はワープロでレポートを作り、電子メールで学校へ送るのが主ですからこれで十分です。
実は私にとってもMacは初めてだったので大いに楽しませてもらいました。
Macからインターネットにアクセスしたり、LANを経由してAppleTALKのプロトコルでWindows機と繋いだりいろいろやってみました。
ただこの機種だけなのかもしれませが、このMacはよく止まります。
インターネットでホームページを見ていたり、EXCELで大きな表を作ったりしていると頻繁にフリーズしてしまいます。
2年後に長男もMacをやめてWindows機を買うことになるのですが、一つの理由がこのフリーズがどうにも耐えられないことだったのです。
【Windows95のインストール】(1995)
'95年12月、Windows95が発売になりました。
オペレーティングシステムがこれほどセンセーションを起こしたのは今だかつてなかったでしょう。
さすがにWindows3.1より勝手は良くなり、特にインターネットをはじめとするネットワーク関連の充実度は目をみはるものがありました。
Windows3.1の時は、TCP/IPの環境を作るには、ChamereonやTrumpetなどのネットワークソフトを組み合わせなければなりませんでしたが、
Windows95ではOS自体がネットワーク機能を持っているので容易に環境を作れます。
私も早速アップグレード版のWindows95を購入しPC9821Ceにインストールしました。
問題無くインストールできWindows95は正常に動いたのですが、ここでこの機種のどうにもならない限界につきあたりました。
ハードウェア上でメモリー増設の上限が16MBである事です。
Windows95は、何もアプリケーションを動かさなくても20MN位を必要とします。
このため16MBのPC9821Ceでは、メモリーのスワップが頻繁に起き、EXCEL等のアプリケーションを効率良く使える状態ではありませんでした。
【Pentium機の購入】(1996)
'96年3月に、待望のペンティアムCPUを載せたパソコンを購入しました。
やはりNECのPC9821XV13で、CPUはペンティアム133MHZ、メモリ32MB、1.6GBのIDEディスクを内臓しています。
これに、以前から使っていた、モーツァルトの作品管理表用データベース(役1GB)や動画の格納用(約4GB)のSCSIディスクを接続しています。
この際、DOS/V機に換えようかと検討をしましたが、PC98の汎用スロット(Cバス)用のSCSIボードやビデオキャプチャーボード等をDOS/VのISAバス用の物に買い換えるには出費があまりに大きいことと、一部まだPC98のDOSのプログラムを使っていることから、PC98に落ち着きました。
OSは、Windows95、WindowsNT及びWindows3.1を載せています。
モーツァルトの作品管理表から音声や映像のDBをリンクする場合など、マルチメディア機能を使う場合には、Windows95を使用しますが、仕事でワープロや表計算などを使う場合は、WindowsNTを使用しています。
やはり、WindowsNTの方が途中でハングアップすることも少なく、長時間安心して使えます。
Windows3.1を載せているのは、まだDOSのプログラムを使うことがあるのと、ビデオキャプチャーボードで動画を取り込む場合CPUに多くの負荷がかかる為、Windows95よりWindows3.1の方が軽く、単位時間内により多くのコマ数を取り込め、スムーズな動きの動画を作れるからです。
モーツァルトの作品が好きになったのがきっかけで、モーツァルトを中心としたオペラやバレエにも興味を持ちました。
モーツァルトの作品管理表に引き続いて、オペラとバレエのコレクションの管理表を作成中です。
各作品の映像のさわりの部分をビデオキャプチャーボードを使用して、ビデオテープやレーザーディスクからディジタル映像に変換して取り込み、映像データベースを作って楽しんでいます。
【長男のPCもWindowsに】(1997)
大学生の息子は、デスクトップのMacを使って、レポートの作成、メールのやり取りやWevの閲覧等を行っています。
ノートパソコンが欲しいとせがまれたので、いろいろ検討しましたがやはりPC98になってしまいました。
現在、Macを使用しているので、互換性を考えればMacのノートですが、この際、Windowsにしようということになりました。
DOS/V機とPC98の比較の過程で、やはり世界で主流のDOS/V機を真っ先に考えました。
しかし、結局、ことノートパソコンの分野では、下記の理由でDOS/V機にこだわることはないと考え、PC98の購入に落ち着きました。
- デスクトップ機の世界では、世界中の多くのメーカーが多種多様なハードウェアを出しており、周辺機器やボード類の選択肢は多く、NEC独自仕様のPC98に比べ、柔軟なアップグレードが可能です。
但し、ノートパソコンの世界では、周辺機器の拡張は、PCカードスロットを利用するのが一般的で、デスクトップのように、多種多様な拡張方法もなく、PC98であることのデメリットはデスクトップ機より少ないと思います。
- 同じ価格帯の機種で、必ずしもPC98が高いわけでなく、むしろディスプレイのアクセラレータやドライバ等にNEC純正品の信頼感があり、コストパフォーマンスは決してDOS/V機に劣っているとは思いません。
- こと日本語での使用の面では、PC98のキーボードは、DOS/V機より扱いやすいと思います。
- DOS時代から定評のあった98NOTEの流れを引き継ぎ、堅実な作りです。
- 近くに、NECのサービスステーションがあるなど、サポート体制は充実しており、障害時等の安心感があります。
私は、会社では、DOS/V機、自宅ではPC98のデスクトップを使用しています。
PC98にこだわっているわけではありませんが、サービス網の充実の安心感もあり自分で使用するには何となくPC98の方が愛着があります。
娘もPCに興味をもってきたので、いずれPCを買ってとせがまれるでしょうが、その時また、DOS/VかPC98か、悩むことになりそうです。
【WindowsCE2のモバイルPC】(1998)
モバイルギアUを購入しました。OSはWindowsCE2です。
大きさはA4サイズを縦に割った位で、開くと丁度A4サイズ位になります。
ディスプレイは、640×240ドットとやや狭いのですが 、携帯の為にはこの程度が限界でしょう。
カラーモデルとモノクロモデルが ありますが、あえてモノクロモデルにしました。
値段が安いこともありますが、それよりも軽いのと連続稼動時間の長さで選びました。
まず重さは、雑誌月刊のASKIIの重さとほぼ同じ位ですから、カバンに入れて持ち歩いても苦になりません。
また、充電池でなく乾電池駆動で、単三乾電池2本で30時間も使えます。
また、キーボードはこのタイプとしてはかなり大きくノート型と同じ位で、入力は非常に楽です。
ただ、所要電力を抑えているせいか、液晶の画面はバックライトをつけても
あまり明るさが変わらないので、もう少しライトを強くしても良いのではないかと思います。
PCとのデータの連携は非常に良く出来ています。PCに「WindowsCEサービス」
をインストールすることで、モバイルギアUのPocketWordやPocketExcelのデータを
簡単にExcel97やWord97の形式に変換できます。
自宅のPC(NEC:PC9821XV13)とシリアルケーブルで接続
し、OSをWindows95で立ち上げ「WindowsCEサービス」をインストールしたところ、
すぐ繋がり、ファイルの受け渡しもすんなりとできました。
ところが、PCのOSをWindowsNT4.0に替えたところ、PCとモバイルギア同士は繋
がるですが、PCからモバイルギアのファイルが見えずません。
私は仕事をするときは、WindowsNTのもとで行う場合が多いので、これはちょっと困ります。早急に直してもらいたいと思います。
ともあれ、モバイルギアUのハードも内蔵のWindowsCE2もなかなか良く出来ていて使いやすいので
サブマシンとして大いに活用しようと思います。
【Pentium MMX化】(1998)
我が家のPC98もCPUをMMX Pentiumに替えました。
MMX Pentiumプロセッサを現行機(PC9821 XV13/R16:Pentium 133MHz)に載せるにあたり、PentiumU400MHzも出ている今となって、
本当にCPUをMMX Pentiumに変えて現行PC98(NXではありません)を使い続けるべきかと迷いましたが、現行機を捨てきれずMMX化に踏み切りました。
いまだにPC98にこだわっているのは、Cバスに付けた3枚のボードを無駄にしたくないのと、DOS/V機にないパーティション単位のブート機能など、
PC98独自の便利な機能に愛着があるからです。
もともと、PC9821 XV13/R16は、CPUの装着ソケットが一世代前のSocket5であり、
MMX Pentiumを載せられるSocket7ではありません。
また、チップセットもインテル製ではなく、VLSI社製のWildCatで、
MMX CPUとBIOSやIDEコントローラとの間に問題があり、MMX化は容易ではありません。
一部のマニアの間では、苦労してこれらの問題を解決してMMXをしている例もありますが、メーカの保証対象外であり、
趣味以外に仕事の道具でもある私の愛機にはあまり冒険もできません。
そんな折、IO−DATAから救世主ともいうべきアクセラレータが出ました。
PK-MXP233/98
という製品でMMX Pentium 233MHzを使用し、WildCatの問題をクリアしていて、
Socket5の既存のCPUと差し替えるだけでMMX化が可能です。
何よりも有難いのは、メーカーの保証があることです。
CPUはPCの心臓部ですからメーカーの保証は大きな安心です。
早速購入して装着しました。購入価格は横浜の電気店で3万5千円でした。
既存のPentium(133MHz)をはずし、代わりにPK-MXP233/98を挿し、冷却ファン用の電源を拡張機器用のコネクタから取って装着完了です。
電源投入時ほんとに動くかなと多少不安な気もちでしたが、問題なく動きました。
実感としてやはり速い。特に動画の取り込みで威力を発揮します。
なお、HDBENCHでの計測では、以前は、浮動小数点演算8462点、整数演算8669点、総合3878点でしたが、
切り替え後は浮動小数点演算13673点、整数演算15591点、総合5081点になっています。
ちなみに、メモリーは80MB、スワップファイルはIO-DATAのUIDE-98で
UltraDMA/33転送にしたIDEディスクに、キャプチャーファイルはSCS2ディスクに割り当ててあります。
私はオペラやバレエのソフトのコレクションを多数持っていますが、この中からさわりの部分をPCのディスクにに取り込んで楽しんでいますが
今まで以上に、バレリーナの激しい動きをスムーズに再現できるようになりました。
「白鳥の湖」第3幕の32回のグランフェッテアントゥールナンはバレリーナにとって
高度な技術を要する至難な回転技とされていますが、パソコンにとっても過酷です。
フェッテの高速回転をコマ落ちなくディジタル化して記録するには、キャプチャーボードの性能に加え、CPU、ディスク等の総合的な能力が要求されます。
私は3年ほど前から、Canopus製のPowerMovieというボードを
使用しています。購入した時は10万円と高価で、Cバス用しかありませんでした。現在では数段性能が良いPCIバス用のものが安く手に入るようになりましたが、特に不満もないのでまだ使っています。
従来、320×200ドットで毎秒24コマ程度が限界でしたが、今回CPUが速くなった為
28コマでもコマ落ちせずに取り込めます。さらに圧縮率を下げることができますので質の良い映像を取り込むことができます。
逆にディスクの消費量はその分さらに多くなってしまい不経済ですが。
好みのグランパドドゥから優雅なアダージョや華やかなコーダの場面をディスクに取り込み、
ひいきのバレリーナ達が織り成す繊細なバランスと躍動の妙技をPCの画面で楽しんでいます。
最新のPentiumU搭載機には遠く及びませんが、まだ十分に使えそうです。
NECも、PC98シリーズに載るWindows98とWindowsNT5.0を発売すると言っていますし、
もうしばらく現役で頑張って貰おうと思います。
【Windows98のインストール】(1998)
'98年7月25日 Windows98が発売になりました。
早速購入して、愛機に組み込みました。
私のPCは、2年半前に購入したPC9800シリーズ(PC98-NXではない)で、Windows98の
売りであるOn-NowやUSBなどの新機能が使えるわけでもなく、急いで導入することもないのですが、
新OSを早く使ってみたいという誘惑に負けて購入しました。
Windows98を使って感じたことは、とても丈夫なことです。
ほとんどハングアップしていません。WindowsNT4.0と同じ位安定しています。
Windows95の時は、一日に一回はハングアップしていたのに比べて、雲泥の差です。
Windows98は、新機能よりも「丈夫で落ちにくい」ことが最大のメリットでしょう。
Windows95用のアプリケーションはそのまま使えるし、むしろWindows95でのWEB統合の状態に比べて軽く動きも良いように
感じます。
Windows95にとどまる理由は見当たりません。
私のPCでは、今までデフォルトの起動をWindows95にしてあったのですが、Windows98に替えました。
【DOS/V機を買いました】(1999)
私は、1991年以来、NECのPC98シリーズのPCを使い続けてきましたが、
今回とうとうDOS/V機を購入しました。CPUはPentiumV 500MHZ、6GBのHDに
DVDドライブを備え、17インチ・トリニトロンモニターをつけて20万円弱、
安くなったものです。
個人的には、PC98シリーズの方が好きなのですが、いかんせん新機種が出ていない
ことと、近頃ではマウス等の部品を見つけるのも苦労すると言うわけで
止む終えずといったところです。
PC98がDOS/V機に勝っている機能の一つに、どのパーティションからでも
ブートできるという点があります。
ハードディスクをパーティションを分けた場合でも、DOS/V機の場合ブートセクタ
は第一パーティションに置かれるため、ブートは必ず第一パーティション
(Cドライブ)から行われます。従って一台のPCに複数のOSを搭載している場合は
第一パーティションの中のBOOT.INIにブートすべきOSを記述し、該当OSに
リンクします。
一方PC98の場合は、ブートセクタは各パーティションにおかれ、ブートは各パーテ
ィションから行われます。
一見、ブートを常にCドライブから始めるDOS/V機の方が合理的に見えます。
しかしながら、もし第一パーティションのブートセクターまたはBOOT.INIに障害
が発生した場合は、たとえOSに障害が無くてもブートすらできなくなり、
お手上げになってしまいます。
しかしPC98では、たとえば第一パーティションのブートセクタが障害になっても、
別のパーティションが障害でなければ、こちらからブートすることが可能です。
例えば、第一パーティションにWindows98が、第二パーティションにWindowsNTが
入っていたとすると、もしWindows98が立ち上がらなくてもWindowsNTで立ち上げる
ことができます。これは非常に安心感があるものです。
我が家のPC98では、第一パーティションにWindows98、第二パーティションに
WindowsNT4.0、第三パーティションにFreeBSDを入れ、該当パーティションから
ブートしています。
ともあれ、我が家のLANには、PC98が2台、Mac、それに今回のDOS/V機が繋がり
ました。
【Windows2000のインストール】(2000)
2000年2月18日 Windows2000が発売になりました。早速購入して組み込みました。
インストール対象はPC/AT互換機とPC98の2台です。
両方ともアップグレードではなく新規にインストールをしました。
PC/AT互換機はCD-ROMからブートできるので、CD-ROMで立ちあげインストールしました。PC98はCD-ROMからブートできるないので、ブートフロッピーを作ってフロッピーで立ち上げてインストールしました。
いずれもインストールは大きな問題はなく進行しました。
インストール時間は、PC/AT互換機は40分、PC98は1.5時間でした。
これはCPUとCD-ROMの差で、当然のことです。
PC/AT互換機は、PentiumV500MHZ、20倍速CD-ROMで、PC98は、MMXPentium233MHZ、4倍速CD-ROMです。
インストールでの問題点は下記の通りです。
@PC/AT互換機の周辺機器は特に問題ない様です。ドライバーも全てWindows2000に対応しています。
PC98はWindows2000用のドライバソフトがそろっていないようで、すべての機器が動くわけではありません。
PC98は、ウルトラIDE転送用のIO-DATAのUIDE-98、SCSIアダプタ(MELCO IFC-UP)は、インストール時にF5キーを押してボードを認識させ、UIDE98接続の内蔵HDドライブにOSをとり込みました。またCANOPUSのビデオキャプチャーカードは認識しませんでした。
APC98は、独自のハードディスク起動メニューでOSを選択してブートできる機能ありますが、Windows2000からPC/AT互換機と同様に、起動OSセクタによるOSの選択機が提供されています。
しかしこれが曲者で、Windows2000のもとでは、起動OSセクタのあるドライブのドラブレターがPC/AT互換機と同様にCドライブに変わってしまいます。共存の他のOSは従来通り、ドライブレターは先頭からA,B・・・ とふられているので、一台のPの中で、OSによってドライブレターが異なってしまって混乱のもとになります。
なまじPC/AT互換機にあわせず、Windows98のように、Cドライブ起動はオプションすべきだったと思います。
感想として、PC/AT互換機、PC98ともインストーラーはほぼ問題なく動きます。 ネットワークアダプタはいずれも問題なく、正しく自宅のLANに繋がり、両PC間でファイル共用も行っています。ダイアルアップルター経由でインターネットにつながりました。
Windows2000はWindowsNT4.0に比べ、周辺機器はPNP(プラグ・アンド・プレイ)機能により自動的につながるものが多く、インストールはWindows98並に易しくなっています。
PC/AT互換機はWindows2000をデフォルトOSとして使っています。
ビデオキャプチャーの様にWindows98でしか動作しないボードを使う時はWindows98に換えて使います。
PC98はWindows2000にはCPUが力不足でもあり、Windows98をデフォルトOSとして使っています。
【クルーソー搭載のノートパソコン】(2000)
トランスメタ社のクルーソー搭載のノートPCを買いました。
富士通FMV-BIBLO LOOX S5/53という機種で、533MZのクルーソーを載せています。
メモリーは128MB、ただしクルーソーが約16MB使用するので、実質110MBです。
クルーソーの売りは、インテルのPentiumの半分という消費電力。
このノートPCでは、フル充電後の駆動時間はカタログ上では7時間、実質3〜4時間といったところでしょう。この時間は私にとって非常に有難いことです。
通常のノートPCでは、フル充電しても2時間程度しか持ちません。
私は大阪へ出張の時、往復の新幹線の中でPCを使用して仕事をするのですが、東京〜大阪間は2時間半、乗車前にフル充電しても持ちません。こまめに電源を切ることが必要です。
今回買ったこのPCでは、ほぼ4時間も持ちますから新幹線の乗車時間中、安心して使用できます。
トランスメタ社は、一般向けの端末なら現状のMPUで動作速度は十分、これからは消費電力が勝負という考えに立っており、インテルやAMDが動作速度の競争をしている所に一石を投じた形になっています。
もっとも、更なる駆動時間の延長にはMPUだけではダメで、周辺機器の省電力化も必要です。
クルーソーがMPUの大幅な省電力化を実現したことは周辺機器への影響も大きく、歓迎すべきことだと思います。
【Pentium4とWindowsXP】(2002)
2001年11月16日に、マイクロソフトの新しいOS「WindowsXp」日本語版が発売になりました。「Xp」とは「exprience」とのこと。
東京・秋葉原の電気街などでは、発売開始時刻の午前零時前のカウントダウンや
くじ引きなど、趣向を凝らした深夜販売イベントを繰り広げ、熱心なパソコンユーザーらが行列をつくったとのことです。
同時に、WindowsXp搭載のPCも発売になりました。
私も、XP搭載のPCを買いました。CPUはPentium4 (2.4GHz)。メモリは512MB、内蔵HDは7200rpm 80GBで、DVD+RWが付いています。
OSはWindowsXP Professional。WindowsXP Professionalは、Windows98やMeのようなDOSの延長上のOSとは違い、
Windows2000と同様、WindowsNTの延長上のOSです。
さすがに、Pentium4 (2.4GHz)の威力は大きく、動画も、すいすいとストレスなく動きます。しばらくは、ひいきのバレリーナの踊りを、PCの画面で思う存分楽しめそうです。
【Pentium4 PrescottとHyper-Threading Technology】(2004)
2004年初め、Intelは、Pentium4の新バージョン Prescott を発売しました。PC製造の各社からPrescot搭載のPCが相次いで発売になりました。
Prescottは、今までの0.13μmプロセスによるPentium 4(Northwoodコア)の後継となる新CPU。以下の、さまざまなファインチューニングや新機能の組み込みが行なわれています。
・2次データキャッシュを512から1GBに拡大
・1次データキャッシュを8KBから16KBに拡大
・13の新命令セット「SSE3」の内蔵
・セキュリティ機構「LaGrande」に対応
・かけ算命令(imul)の高速化
・ライトコンバイニングバッファの増設
Prescottは、Pentium 4の名前を踏襲、見分けるには製品名末尾の「E」という記号が付いています。今までのNorthwoodは「C」。
ただ、Intelは、Northwoodコアも引き続き販売していくとのこと。その理由は、Prescottは、Northwoodより消費電力が多いからです。
Prescottは2.8GHzや3.0GHz版で89Wと、Northwoodの3.2GHz版の82Wを上回り、Prescottの3.2GHz版に至っては103Wと、ついに3ケタのワット数を必要とします。
現在販売されているマザーボードでは、普通、89Wまで対応する仕様のものが一般的ですから、Prescottの選択肢は3.0GHzまでに抑えられてしまうからです。
一方、Hyper-Threading Technologyは、1つのCPUを論理的に2つのCPUとして動作させる技術。1つの命令を実行している間に、空いている演算ユニットを使ってもう1つ命令を実行することによって
処理能力を向上させる。OSからはCPUが2つあるように見える。マルチスレッドに対応するアプリケーションであれば、30%程度の性能向上が期待できるそうです。
今回、Pentium4 Prescott搭載のPCを買いました。せっかくだから、3.4GH版でもと考えましたが、コストパフォーマンスの高さと、上記のように消費電力の少なさを考えて、3.0GHz版にしました。
チップセットは、Intel 865G、マザーボードは、MSI 865G Neo2-LS、ビデオチップは、nVIDIA GeForceFX5200 で、メモリーは512MB積んでいます。
OSは、Windows2000が使い慣れていて好きですし、WindowsXPよりも安定しているようですが、Hyper-Threading Technologyの機能は、WindowsXP Professionalしか使えないので、WindowsXP Professionalをインストールしました。
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【AMD Athlon64プロセッサ搭載のPC】(2005)
私は今までデスクトップは、IntelプロセッサのPCを使ってきましたが、初めてAMDのプロセッサを搭載したPCを買いました。
CPUには、64bitで動作するAMD Athlon64プロセッサ3000+を使用しています。このCPU、Cool'n'Quietテクノロジと呼ばれる省エネ設計。PCの作業状況に応じてクロック周波数(MHz)を調整し、同時にCPU駆動電圧も上下することにより、消費電力、発熱を抑え、かつ冷却ファンの回転数を落とすことでノイズ低減も可能にするというものです。
また、CPU・システム間のデータ転送速度を向上するHyperTransportテクノロジ、従来の32ビットのCPUで用いられてきた方式を、64ビットのシステムに向けて拡張するAMD64テクノロジにより、など、最先端の機能を搭載しています。
現在私は、Intel Pentium4 Prescott(3Ghz)のCPUを使用したPCを使用していますが、発熱量が多いためファンの動作音が大きく耳障りです。最近起動時にうまく立ち上がらないなどやや動作が不安定になってきて、交換を考えていました。水冷機も考えたのですが、値段が高いのと、数年毎のメンテナンスの煩わしさや水漏れの心配から見送り、今回は省エネ設計のAMD Athlon64プロセッサ搭載のPCにしました。発熱が少ないのかファンの動作音は思っていた以上に静かです。深夜のワープロ等の作業でも、ほとんど気になりません。
また、AMD Athlon64プロセッサは、従来の32ビットプログラムを処理するとともに、新世代64ビットプログラムへの対応も可能です。近々OSをWindows XP Professional x64 Editionに替えるようと思います。
つぎに、メモリやHDDですが、メモリは1GB。まず不足になることはないでしょう。またHDDはSerialATA/150の200GB。動画ファイルのキャプチャー用として十分な性能と容量です。
最後に、グラフィックスカードですが、高性能なPCI Express接続のATI RADEON XPRESS 600 Proが付いています。
このPC、SOTEC製ですが、拡張性が高く使いやすいマイクロタワーのボディでありながら、美しいグロスホワイトとシャインシルバーの配色、気品のある直線的ラインがインテリアによく馴染むお洒落なデザインです。コストパフォーマンスを追求しつつデザインにも妥協しないメーカーの堅実な姿勢が伺えます。
とにかく性能・デザインを考えると、このパソコン、9万円以下の価格は、とても良心的と言えるのではないでしょうか。
CPU Athlon64 3000+ 1.8GHz
チップセット ATI RADEON XPRESS 200(RS480+SB400)
メモリ DDR SDRAM 1GB[512MBx2]
HDD 200GB(SerialATA/150)
DVDスーパーマルチドライブ
(DVD-ROM/-RAM/-R/-RW/+R/+R(2層)4/+RW)
アクセラレータ ATI RADEON X600Pro
通信/ネットワーク機能 LAN(10/100BASE-TX)
OS:WindowsXP Home Edition SP2
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【Mac miniもどきのWindowsPC「バーガー mini 」】(2006)
ソフマップのPC「バーガー mini」(SFW-AVM740)を買いました。このPCのベースになっているのは、AOpen製のベアボーン「Mini PC (MP915-B)」。AOpenのMini PCはスタイリッシュかつコンパクトで注目を集めていますが、このバーガー miniは、Mini PCをベースに組み上げた完成品パソコンで、OSにWindowsXP Home Edition が組み込まれています。AOpenのベアボーンMini PCは、コンパクトさゆえに、やや組み立てに手間がかかるということで購入を躊躇していたのですが、今回ソフマップから完成品として売られたことで、手が出しやすくなったし、保証もつくというわけで、今回購入しました。
「バーガー mini」のCPUは Pentium M 740(1.73GHz)、メモリは512MB、60GBのHDD、それにスーパーマルチDVDドライブを搭載、購入価格は104,800円。CPU性能や、メモリとHDDの容量から考えると、一般的なデスクトップPCに比べると割高感がありますが、小型化にコストが掛かっていると見れば、まずまずというところでしょう。
このPCの大きさは、縦5.5センチ、横と奥行きは共に16.5センチ。CDケースを5枚重ねたくらいです。消費電力は65ワットで、電球一個分の省電力仕様。また、通常時の動作音はほとんど気になりません。狭い場所に置けることは言うまでもなく、リビングなどの生活空間に置いてもオシャレでかわいいコンパクトなモデルに仕上がっています。
それにしても「バーガー mini」は、「Mac mini」とそっくり。また名前も「バーガー」。Mac(マクドナルド)のバーガーをもじっている感じもします。これでよくMacから訴えられないのが不思議なくらいです。
バーバーmini(左) と Mac mini(右)
外見は、ほとんど同じ。違いは青色のLEDの有無位。
超小型、省電力、低騒音で、常時稼働させておく自宅のWEBサーバにうってつけですが、当面は付属のS-VHS出力を使って、バレエ等の映像のテレビへの出力用として使っています。
バレエ映像をテレビに出力中の「バーガーmini」
【Windows Vistaの導入】(2007)
Vistaとは「眺望」「展望」の意味で、Microsoftは、XP「eXPerience(経験)」を超えた「素晴らしい未来」への想いを込めて名付けたとのこと。
なお、Microsoftの内部バージョンは、Windows2000のNT5.0、WindowsXPのNT5.1に対し、WindowsVistaはNT6.0で、今回は大幅なバージョンアップであることが伺えます。
その目玉は信頼性の向上とセキュリティ強化とのことで、インターネット犯罪が多く発生している中での強靱なプラットホームへの期待に、的をえた改善だと思います。
我が家でも早速インストールしたのですが、重くて使いづらく、WindowsXPに戻してしまいました。
【安価な64ビットのPCサーバ】(2007)
バレエの映像等の大容量の動画を格納するファイルサーバとして安価なサーバ機器はないかと探していたら、・・・、ありました!!!。 HPのProliant ML110 G3というPCサーバで、インターネットの通販サイトから、新品なのに約2万円という超低価格で購入しました。
CPU:Celeron D 326、メモリ:512MB、HDD:80GB SATA 7200rpm というものです。OSは付いていません。
もともとこのハードは、個人事業種やSOHO対象の為、外観もスマートとは言えません。逆に大型ファンや、がっちりしたフレームなど、耐久性重視を伺えます。ただファンの音がやや大きいのが気になりました。でも、これで2万円はとても安いと思います。
音声カードは付いていないので、 USB接続のミニコンポに繋ぎました。
日本版のカタログでは、サポートのOSは、Windows Server 2003 Standard Edition(32ビット、x64 Edition)、Small Business Server 2003 Standard Edition、Windows 2000 Sserver、Red Hat Enterprise Linux 4 ES(32および64ビット)、SuSe Linux 9(32および64ビット)となっていますが、中国向けサイトでは、WinndowsXPやWindows2000もサポート対象になっていました。
そこで、どのOSで動くか試してみようと思い、私が持っているOSのパッケージを、かたっぱしからインストールして見ました。時間は大分かかりましたが、結構楽しめました。
まず、Windows2000 Professinal、WindowsXP Professinal、WindowsXP Media Center Edition、WindowsXP Home EditionおよびWindowsXP Professinal x64 Editionを順番にインストールしましたら、すべて動きました。
WindowsVISTAも試してみました。インストールメディアがDVDで、付属のドライブがCD-ROMなので一旦諦めたのですが、試しに手持ちのDVDドライブを繋いだら、これが上手く認識され、問題なくインストー出来ました。
残念ながら画面表示の動作がかなり重くてこのままでは使えません。Celeron D 326のCPUと、512MBのメモリーでは、WindowsVISTAには不足のようです。
そこで、メモリーを512MB増設して1GMにしたところ、何とか使えるようになりました。とはいえ、デスクトップPCとして使うのには重たすぎるので、300GBのSATA HDDを加えて、WEBサーバとして使っています。
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